- 2016年5月27日 11:55 PM
- CACICOの毎日
現在、世界(?)で「再生可能エネルギー」がブームですが、
電力業界には、絶対的なルールがあります。
それは
同時同量の原則。
発電する量と、消費する量は同じじゃないとダメなのです。
さて一方、再生可能エネルギーとは、発電量が変動する成り行き発電。
正確には、間欠&変動発電と言ったら良いのですかね。
(変動だけではなく、止まり事もあるよと・・・)
全体に対する割合が少なければ、笑って済むのでしょうが、
先日取り上げたように95%とか100%とか言い出すと、だいぶ恐いです。
ドイツには再エネに関する目標値があります。
エネルギーの割合を
2020年までにを35%
2030年までに50%
2040年までに・・・
5年、10年単位で少しずつクリアしていく予定。
現状(2015年)は30%ぐらいみたいです。
で、話を戻すと
年の平均が30%程度なのに、瞬間的には95%にも達しましたよ。
これが、再生可能エネルギーという成り行き発電の本質。
電気の必要量は、季節と時間帯によって変動します。
安定的な電力供給とは、
季節と時間による使用量の変動を予測して発電計画を立てること
なのですが、
ドイツの現状は、それにプラスして
再エネの発電量を、天気予報の「日射量と風速」から推定して、
火力発電の出力調整をしないといけないのです。
ドイツの記事に戻ると
達成したのは5月8日の日曜日。
工場の稼働もなく、暖房も冷房も必要がない季節において、
晴天&強風が重なった結果95%が達成。
これだけなら良かったね。と思う人もいるでしょうが、
その後に続く文章が問題なのです。
ドイツの電力各社は、こうした事態の発生を受けて、再生エネルギーに対して一時的にマイナスの買取価格を設定することで需給バランスの掌握に務めた。
電力の必要が少ないところに大量の電気が発生してしまったので、マイナスの買い取り価格、
つまりお金を払って引き取ってもらったのですね。
はたして誰に?
連載漫画みたいな終わり方ですいません。
次回に続きます。
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