- 2016年2月11日 5:00 AM
- デシカ日記
デシカは熱交換しません。
ですが、熱交換しないから外気温がそのまま入ってくる。
と言う訳でもないのです。
小難しい理屈なので文系脳では理解できなかったのですが、
デシカ素子が動いている間は、それなりに温度が上がります。
と言っても、熱交換率80とか90%と比べると力不足のようです。
これは壁付けのデシカ給気口(デシカ→室内)近辺を写したもの。
一般的には、天井付けにする事が多い給気口ですが、
CACICOは壁付けの方が有利だと考えています。
(配管スペースの関係で出来ない事が多いですけどね)
実際はこんな感じです。
壁付けを選ぶ理由はその「距離」にあります。
真下に吹き下ろすと2m40㎝(天井の高さ)で床に達しますが、
横に吹き出すと、床に達するまでの距離を稼げます。
重力に逆らうために、風速も落とせますしね。
改めてサーモグラフィの解説を
上部の温度が低くなっているのは、ガラリのルーバーが上向きだから。
風が上向きに吹き出している証拠ですね。
壁の表面温度は24℃。
一方デシカの給気は20℃なので、室内より重い空気。
つまり上向きに吹き出しても、長い放物線を描いて、
室温と混じりながらゆっくりと落下していくのです。
床面に冷気(?)が偏らないようにする、ちょっとした工夫です。