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2013年4月23日のアーカイブ

空気が静止した空間

外断熱をかけたRC造の建物で仕事を始めて気づいた事があります。

それは「室内の空気が動かない」という事。

よく、「暖かい空気は上に上がる」と言いますし、私も言ってきました。

ですが、それは正確な表現ではなかったようです。

正しくは「冷たい空気は下に下がる」です。

同じ事のようですが、室内で暖かい空気が上昇するのは、冷たい空気が下部に流れ込んでくるからなのです。

冷たい空気は、どこから来るのか?

それは、主に窓から来ます。

ある一定以上の断熱を施した建物の場合、壁、床、天井と較べて窓の断熱性能が低くなります。

シングルガラスは当然ですが、ペアガラスでも同じです。

それだけ光を通しながら断熱する、というのは難しい。

窓際で「寒さを感じる」建物は、窓際の室温が低くなっているという事。

そこで何が起こるのか?

冷やされた空気は床面に対して流れ落ちます。(足下がスースーするというやつですね)

これを専門的には、「コールドドラフト」または「ダウンドラフト」と呼びます。

窓から床への冷たい気流が発生する事となり、結果、暖かい空気を上に持ち上げるのです。

では、窓の性能をう~んと上げた場合はどうなのか?

窓で室温低下が起こらない訳ですから、コールドドラフト現象が起こりません。

つまり

密閉された空間で気流が発生するのは、部分的な温度低下が原因だったのです。

でCACISU中央公園はどうかというと

エレベーター前のコーナーです。

熱源は照明だけ。ただし2Fに亀井歯科さんが入っているので、階下の熱はあります。

サーモグラフィカメラで撮ると

なんか、窓周りが冷たくなっている感じに見えますが、

写真右側にある温度表示を見てください。

17.4~18.4℃と表示されています。

実際ピンポイントで温度測定をしてみますと

やはり結果は同じ。だいたい1℃ぐらいの範囲で収まっています。

この日は4月23日。

気象庁のデーターを引っ張ってきたところ

最低気温が朝6時の7.9℃

最高気温が昼12時の15.7℃

でした。

つまり、建物内部は外気温度に影響されず、どこでも、ほぼ一定という訳。

このような環境だと、前述したように空気があまり動かないようです。

CACISU中央公園の3Fには3つの部屋があります。

使っていない部屋は使っている部屋より、室温が低くなっています。

ならば、扉の下(アンダーカットで隙間がある)から、寒い部屋の空気が暖かい部屋に入ってくるか。

というと、そんな事はあまりありません。

コールドドラフトが起こるほどの温度差がついていない事が大きな理由だと思われます。

快適な室内空間では、空気が静止する。

身をもって体感しています。

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