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オーバーヒートという課題

今回は、高断熱の問題点を。

良く効く薬にも副作用があるように、良いことだらけの無問題。

などという事象は、世の中にあまりありません。

では、高断熱住宅の問題点とは何か?

その一つがオーバーヒートです。

あまり実生活では出てこないですよね。

「車のエンジンがオーバーヒートした」

なんて事は、最近の車であれば、あまり無いでしょうから。

「家の中がオーバーヒート?」

具体的に言うと、

「断熱したことによって冬は快適になったが、冷房を付けるタイミングが早くなる」

傾向が見られるそうです。

この現象をオーバーヒートと言います。

 
高断熱の家で、何故こんな事が起こるのか?
 
実は、寒さ対策と暑さ対策が、「相反」する事があるからてです。

それは

「断熱=寒さ対策」以上、終わり。

という地域の規格を、

そのまま

「夏がとっても暑い地域」

に持ってきたからです。

 

「冬場、暖房が無くてもOK」という建物があるとします。

この建物が、冬場に暖かな理由を考えます。

室内の温度は、勝手に涌いてでるものではありません。

どんなに断熱性能が高くても、熱源がなければ、最終的には外気温に近くなります。

では、室内にはどんな熱源があるかを考えます。

①人間、および人間が活動する時に発する熱

②家電製品・調理器具が発生する熱

③窓からの日射取得による熱

の3つが考えられます。

つまり、この3つの熱だけで暖房器具が不要である・・・

なかなかステキな断熱性能です。

で、この3項目。

実は一年中発生する熱でもあるのです。

端的に言うと、冬場においてすら十分な熱量が、夏場にも存在する。

この3つをコントロールできないと、オーバーヒートが発生します。

で早速ですが、①と②は、難しいと思います。

もちろん、

冬場は暖かいものを食べる機会が多く、夏場はその逆であったり。

冬場はお湯に浸かって、夏はシャワーだけとか。

生活パターンによって減少する項目もありますが、

人の生活パターンはいろいろです。

夏でも熱いお湯に浸かりたい。という人を止める訳にはいきませんし、

逆に冷蔵庫のように、稼働率が上がる機器もあります。

なので、夏には発生する熱量が減る。

という期待は出来ないと思います。(すいません、想像です)

唯一可能性があるのが、

③の窓からの日射取得。

つまり、冬は窓からの日射取得を最大にし、夏は窓からの日射取得を最小にする。

この仕掛けが構築できれば、オーバーヒートを緩和できます。

仕掛けと言っても、従前から生活の知恵としてあるレベルです。

プラン的な話としては。

南面の窓→庇をつける  (冬は取得、夏は遮熱できるように)

東西の窓→出来るだけ減らす  (朝夕は太陽高度が低いので、庇では遮れない)

設備的な話としては。

外部での遮熱→理想的  (外付けブラインド、よしず、すだれ)

内部での遮熱→次善の策 (遮熱ブラインド、カーテン)

と言う所でしょうか。

ごくごく、当たり前の話なのですが、高断熱になるのに伴い、その重要性は増えます。

高断熱とは、良くも悪くも室内の熱が逃げづらい構造ですから。

因みに今回取り上げている高断熱とは、次世代省エネのⅣ地域(四国)レベルの性能ではありません。

もっと、頑張って断熱をした場合のお話しです。

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