- 2014年6月20日 12:09 PM
- CACICOの毎日 | 「かしこい家」の性能
今回は、高断熱の問題点を。
良く効く薬にも副作用があるように、良いことだらけの無問題。
などという事象は、世の中にあまりありません。
では、高断熱住宅の問題点とは何か?
その一つがオーバーヒートです。
あまり実生活では出てこないですよね。
「車のエンジンがオーバーヒートした」
なんて事は、最近の車であれば、あまり無いでしょうから。
「家の中がオーバーヒート?」
具体的に言うと、
「断熱したことによって冬は快適になったが、冷房を付けるタイミングが早くなる」
傾向が見られるそうです。
この現象をオーバーヒートと言います。
それは
「断熱=寒さ対策」以上、終わり。
という地域の規格を、
そのまま
「夏がとっても暑い地域」
に持ってきたからです。
「冬場、暖房が無くてもOK」という建物があるとします。
この建物が、冬場に暖かな理由を考えます。
室内の温度は、勝手に涌いてでるものではありません。
どんなに断熱性能が高くても、熱源がなければ、最終的には外気温に近くなります。
では、室内にはどんな熱源があるかを考えます。
①人間、および人間が活動する時に発する熱
②家電製品・調理器具が発生する熱
③窓からの日射取得による熱
の3つが考えられます。
つまり、この3つの熱だけで暖房器具が不要である・・・
なかなかステキな断熱性能です。
で、この3項目。
実は一年中発生する熱でもあるのです。
端的に言うと、冬場においてすら十分な熱量が、夏場にも存在する。
この3つをコントロールできないと、オーバーヒートが発生します。
で早速ですが、①と②は、難しいと思います。
もちろん、
冬場は暖かいものを食べる機会が多く、夏場はその逆であったり。
冬場はお湯に浸かって、夏はシャワーだけとか。
生活パターンによって減少する項目もありますが、
人の生活パターンはいろいろです。
夏でも熱いお湯に浸かりたい。という人を止める訳にはいきませんし、
逆に冷蔵庫のように、稼働率が上がる機器もあります。
なので、夏には発生する熱量が減る。
という期待は出来ないと思います。(すいません、想像です)
唯一可能性があるのが、
③の窓からの日射取得。
つまり、冬は窓からの日射取得を最大にし、夏は窓からの日射取得を最小にする。
この仕掛けが構築できれば、オーバーヒートを緩和できます。
仕掛けと言っても、従前から生活の知恵としてあるレベルです。
プラン的な話としては。
南面の窓→庇をつける (冬は取得、夏は遮熱できるように)
東西の窓→出来るだけ減らす (朝夕は太陽高度が低いので、庇では遮れない)
設備的な話としては。
外部での遮熱→理想的 (外付けブラインド、よしず、すだれ)
内部での遮熱→次善の策 (遮熱ブラインド、カーテン)
と言う所でしょうか。
ごくごく、当たり前の話なのですが、高断熱になるのに伴い、その重要性は増えます。
高断熱とは、良くも悪くも室内の熱が逃げづらい構造ですから。
因みに今回取り上げている高断熱とは、次世代省エネのⅣ地域(四国)レベルの性能ではありません。
もっと、頑張って断熱をした場合のお話しです。
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