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冷房の未来 の続き

全館空調システム。

と言えば、豪邸というイメージありますよね。

私もシステムを見たことがありますが、本体も大きければダクトも太い。

いや、それは普通の家には導入しないよね。という感じがあります。

さて、少し話を戻して、冷房の問題点、の話をします。

まぁ、温度をコントロールするには、それだけの風量がいるんだよ。

と言うことなのですが、

実際どれくらいの風量かというと、メーカー曰く、換気の6倍必要とのこと。

一般的に換気のダクトは口径10㎝が多いです。

メーカーによっては、施工性とコストを考慮して5㎝の場合もありますが、あまりお勧めしません。

それだけ風速が上がりますからね。

なので10㎝を基準に考えてみます。

算数の世界なので、私でも何とかついて行けます。

10㎝ダクトの面積は、5×5×3.14=78.5

その6倍あれば、風速を上げずに済む訳です。

必要面積は471

なので逆算すると、24.5㎝の直径が必要です。

これ、全館空調システムがデカイ!!理由です。

もちろん、吹き出し口も同様に大きくする必要があります。

さて、ここで暖房のことを思い出してください。

これって、床暖房における、高温式に該当するのではないか?

と思うのです。

断熱、何それ美味しいの?

と言う時代の名残で、大量の送風が必要不可欠としています。

何故ならエアコンの性能表には、建物の性能なんか表記していませんから。

つまり14畳って書いてあったら、どんな条件下でも、14畳冷やしきる能力が必要なのです。

床暖房に低温式があるように、エアコンでも高性能住宅向けが欲しいのです。

あっ、サイズの小さなエアコンを使えば良いのではありません。

もちろん、単独のエアコンを買うだけなら、それで良いのですが。

今のエアコンは、風量と冷房能力が切り離せないようになっているのがポイントです。

もう一つ、エアコンの風が気になる原因があります。

それは、一箇所で給気と排気をしている事です。

エアコンは、下から吹き出して、上から給気する方式。

一方ダクト式換気システムは、対角線上に給気と排気を設定できます。

特にダクト式になると、それが家中のいろんな場所に分散します。

このシステムの差が、風を感じる理由だと思うのです。

24時間換気は、2時間で1回、居室の空気を入れ換える事ができるシステム。

ならば、その吹き出し側に、ちょっとだけ温度を下げる仕掛けを付けたいのです。

ですが、現実問題としてエアコンメーカーに、

「24時間換気とエアコンを組み合わせて」

と依頼したらどうなるか?

回答は

24時間換気の6倍の風量を(必要・不要に関係なく)流し続ける事になります。

これでは、いくら24時間換気システムと言っても、風を感じてしまうでしょうし、何より無駄です。

つまり、風量の力関係

「24時間換気にエアコンを組み込む」

のではなく、

「エアコンに24時間換気を組み込む」

ことしかできないみたいなのです。

しかもそのエアコンは、高温式床暖房と同様、風量的にオーバーパワーなもの。

家全体が相手なので、14畳タイプでは風量不足で組み込めず、天井カセットタイプが出てきます。

24時間換気に、14畳200Vエアコンを取り付ける。

住宅が高性能であれば、それだけで快適なシステムになると思います。

メーカーさん如何ですかね。

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