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遮熱と断熱を組み合わせる意味 

タイトルでネタオチしているかも知れませんが、話を進めます。

外断熱セミナーから抜粋です。

以前、リフォームの世界では遮熱の工事が多い。というエントリーをしました。

実際、工場の屋根などに遮熱塗料を塗る。というのは非常に効果的だとされています。

ですが、工場というのは非常に特殊な環境です。

一年中、室内で熱を発生している状態なのですから、

「寒い」ではなく「暑い」という要望が圧倒的です。

そこは、ある意味遮熱の独壇場かも知れません。

 

ですが、人が生活する環境は条件がだいぶ違います。

私が以前からの疑問に

「遮熱の効果があったとして、夏は良いかも知れないが、冬はどうなの」

というものがあります。

遮熱(正しくは高反射)塗料のメーカーさんに以前質問した時には、

「理論的には説明できないけど、冬の快適性も上がっていると聞きますよ」

という(全く)よく分からない返事をもらったことがありました。

で、実証実験です。

鉄筋コンクリート(RC)のマンションの屋上(陸屋根)に、

未処理、断熱のみ、遮熱のみ、薄い断熱+遮熱、厚い断熱+遮熱

という風に、部屋ごとに分割して実験したデーターを見せてもらいました。

結論その1

遮熱のみを行った場合、冬の屋根RCの温度は、未処理のものより低かった。

遮熱とは太陽由来の熱を反射する方法なので、冬においては逆効果である。

という、理論的に分かりやすい結論でした。

で、面白かったのは

結論その2

断熱のみを行うと、表面温度がものすごく上がる。

というデーターです。

断熱をしなければ、構造体に熱が拡散するのだが、断熱の場合、表面に熱が留まる。

で、どんな弊害があるかというと、

表層材の劣化速度が、高熱により加速するとのこと。

具体的な数値だと、20年持つ表層材の場合、15年程度に縮まるらしい。

一方、(熱を反射する)遮熱のみを行った時の表面温度が一番低いとのデーターが。

先ほどの熱劣化の話で行くと、20年が25年に伸びるらしい。

で、もう一つ、断熱+遮熱だと、プラスマイナスで、20年のまま。

この辺りは、「一般の方向けに噛み砕いた例えです。」とのことですが、

雰囲気はつかみやすいです。

 

まとめると

遮熱は、夏場は有効だが、冬には弊害が発生する。

断熱は、一年中有効だが、夏場表層材に負荷をかける。

と言うことで、

断熱と遮熱を組み合わせると、一年中有効で、表層材への負荷も抑えられる。

が結論。

理屈ともピッタリ合う結果で、個人的にすっきりしました。

因みに、この組み合わせはあくまでも、

直射日光が当たり続ける面(主に屋根)においてです。

壁は、直射日光(放射)による熱の影響が激減するので、

遮熱の効能が著しく下がると思っていた方が良いようです。

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