- 2012年7月3日 11:55 PM
- 「かしこい家」の性能
昨日「新しい現場」で、基礎の外断熱化に対する留意点を挙げました。
①シロアリ対策
②床下換気を機械でする必要がある。
③仕上げ材の選定
シロアリ対策は前回説明したので、今日は②の話をします。
基礎を外断熱にする。
ということは「床下が密閉空間」になります。
RCは施工後1~2年は、多くの湿気を放出するため、その対策も込みで
換気装置が必要というわけです。
ここであえて反証を
「そこまでして基礎で断熱をする必要があるのか」
床面で断熱して、床下は自然換気に任せた方が良いのでは。
という意見です。メリットは
A 設備機器に頼らずに済む
B 断熱範囲が狭くなるので効率的
という所でしょうか。
Aは確かにその通りです。
機械式換気だとメンテナンスも必要でしょうし、イニシャルやランニングコストもかかります。
ただし、基礎だけを単体で考えればという条件ならばです。
家全体で考えれば、ちょっと見え方が変わります。
現在工事中のM邸の床下は、気積としては四畳半一部屋ぐらいの空気容量です。
つまり住宅の換気システムで考えた場合、
小さめの部屋が一部屋増えるだけの負担でしかありません。
住宅本体に換気機器が導入されているのだから、一部屋ぐらい増えてもどうって事ない。
というのが、Aに対する私の見解です。
続いてBです。
同じ断熱するのであれば、範囲を限った方が効果的ではないのか?
という事ですね。これ、うちの嫁に言われたのですが、なるほどです。
まず結論から。
断熱性能が高ければ理論的に有りですが、構造的にも対応が難しい。
説明は非常に理屈っぽくなりますので(今までもそうですよね)良ければおつきあいください。
床下で断熱するというのは、根太という床下地材の間に断熱材を入れることを指します。
この方式では、根太の高さ以上には断熱材が入りません。
根太の高さは一般的に4.5㎝ですので、断熱材の厚みは4㎝程度でしょう。
そこに、床の特殊な条件が追加されます。
壁、床、天井、家の内装の中で、床だけは「人が直接触ります」
ですから、暑い寒いも、直接伝わります。
冬場、窓の近くに立つと寒いですよね。その状況で、窓ガラスを触ることを想像してください。
当然ながら、近くにいるより触っている方が、もっと寒いです。
床の断熱というのは、そういう意味で条件が厳しいのです。
ですから、必要な断熱性能が確保できれば床下断熱でも問題ないですが、
現実的には木造在来工法では難しいです。
イラストを拝借したメーカーさんでも、木造在来は厚さ5.5㎝までしか対応していません。
(2×4工法は10㎝まで対応しています)
反証の反証がとても長くなってしまったので、続きは改めます、ぺこり。
追記
調べていると、大引きの間にいれる工法もありました。その場合は9㎝まで可能です。
「人が直接触る」という欠点は変わりませんが・・・
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