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人とカロリーの関係

三大栄養素と平行してカロリーという考えがあります。

これは必要栄養素と必要量の関係ですね。

今回はカロリーの話。

カロリーのルールとして

「摂取カロリー=消費カロリー」

が良いと言われています。

これを説明するのに出てくるのが、なんと

熱力学の法則です。

カロリーが熱量の単位だからですよね。

カロリーの基本的な定義は、「水1gの温度を1℃上げる熱量」。

 

熱力学には3つの法則がありますが、

その中の第一で、エネルギー保存の法則とも言います。

物体に外部から加わった仕事と熱量の和は、内部エネルギーの増加に等しい

 

人間に置き換えると

人間が摂取したカロリーは、全て内部エネルギーとなる。

つまり

摂取したカロリーが、身体から勝手に消えることは無い。

だからコントロールしたければ、摂取量を抑えるか、運動しなさい。

という考えなのですね。

ですがこの説明には、ちょっとした間違いが・・・

エネルギー保存の法則を正しく使っていないのです。

正確な法則とは

孤立系の状況に置いて、物体に外部から加わった仕事と熱量の和は、内部エネルギーの増加に等しい。

人間に置き換えると、

人間が孤立系であれば、人間が摂取したカロリーは、全て内部エネルギーとなる。

となります。

頭に付いた孤立系が必要条件なんですね。

孤立系以外には、開放系、閉鎖形があります。

それぞれの意味は、

開放系→周囲と、エネルギー(または熱)と物質の両方を交換できる

閉鎖形→周囲と、エネルギー(または熱)を交換できるが、物質は交換できない

孤立系→周囲と、エネルギー(または熱)も物質も交換できない

です。

 

さて、人間の身体は、上の3つのうちどれかというと、

どう考えても「開放系」ですね。

体温が上がれば、身体から熱を出すことになりますし、

汗をかけば、呼吸もします。

もちろん定期的に老廃物(食事中の方を考えて遠回し)を排出しています。

 

なにより、何らかの係数を掛けているのだと思うのですが、

「水1gを1℃上げる熱量」を人間に適応させるって、どうなんですかね。

人間の体内には代謝という、色んな化学反応が複雑に絡み合ってます。

それを全部「お湯を沸かす熱」でまとめるなんて、無理矢理感が満載。

 

例えば、野生の動物と比較してみます。

「カロリー」という概念を知っている人間の方が、体重のコントロールに失敗している。

という事実は非常に重いです。

カロリーが「裸の王様」に思えるのですが、気のせいですか?

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