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2015年4月23日のアーカイブ

今流行りのレイコップって・・・

以前、掃除機の売り上げ動向を調べた時に、

ハンディタイプが非常に売れているというデーターがありました。

で、よくよく見ていると、布団クリーナーの伸び率がすごい。

さて、布団クリーナーと言えば、テレビショッピングで人気の「レイコップ」。

キャッチコピーは「干すより、キレイ。」

電気屋さんにカタログがあったので、データー的なモノを拾ってみました。

①ハウスダスト除去効率 3分で90%以上 吸込仕事率65~70W

②波長253.7nmの紫外線ランプを至近距離から布団に照射

③0.3μmの粒子を99.9%集塵できるHEPAフィルター搭載

 

この中で②と③は理解できます。

②は波長ですし、③HEPAは規格名。ただし①は疑問でした。

ハウスダスト除去効率の説明がないのです。

空気清浄機のPM2.5対応品であれば、

0.1~2.5μmの微小粒子状物質を、32m3(8畳)の密閉空間で、99%除去する時間が90分以内である事。

という日本電気工業会の策定した定義があります。

ですがハウスダスト除去効率には、そのような説明が一切ありません。

仕方なくネットで調べているとDANIPEDIAというページを見つけました。

これはレイコップが作っているようで、そこに実験レポートが載っていました。

ジニーTの花粉除去性能に関する実験レポート です。

書き写してみます。

実験機器  「レイコップ」 ジャパネットたかたモデル

除去対象 スギ花粉120mg および増量剤として、石松子、ヒカゲノカヅラ 1.5 g

実験対象 敷ふとん(シングル100㎝×210㎝)  ふとんカバー布(50㎝×100㎝)

 

実験方法

敷ふとんの上にふとんカバー布をかけ、その上から散布用花粉(花粉及び増量剤)を均一に撒いたあと、

ふとんクリーナー「レイコップ」にて、5分間除去を行いました。

比較群として散布用花粉を巻いたままの状態も用意し、同様に残留率を検査。

 

試験結果

レイコップをかけていないカバー布と比べると、花粉除去率は99.3%でした。

後半端折ってしまいましたが、興味がある方は実際のページをリンクしていますのでご確認ください。

 

つまり、

ふとんカバー布の上に花粉を撒いて、5分間レイコップをかけたら、99.3%除去できましたよ

と言うのが、ハウスダスト除去効率らしいのです。

・・・普通の掃除機なら、出来ますね。と言うか、出来ない掃除機は無いでしょう。

つまり①「ハウスダスト除去効率3分で90%以上」が示す性能は、

「ハンディ掃除機」同等と言って良いでしょう。

あえてハンディと書いたのは、吸込仕事率が非常に弱いからです。

 

引き続き②ですね。

紫外線には波長が数種類あり、その中でもっとも殺菌作用が強いとされているのが波長253.7nmです。

太陽光の紫外線は350nmで、約1600倍の殺菌力があるそうです。

なので、波長の選択としては正しい。

ですが殺菌は、言葉通り「菌」を殺す事であって、ダニ対策にはなりません。

例えば大腸菌をほぼ死滅させようと思ったら、15Wの紫外線を最低45秒間照射する必要があります。

(レイコップは、6W、8Wモデルが中心でしたが、最近16Wモデルがでました)

最新モデルで、一カ所につき45秒照射を行えば、ふとんカバー表面の殺菌は可能。

(菌によりますけどね)

ですがダニは細菌より生命力が強いので、紫外線照射ではなかなか死にませんし、基本逃げます。

ふとんの内部に逃げ込むので、照射する事自体が不可能。

同じ理屈で、ふとん内部空間の殺菌もできません。

結局「殺菌」=「清潔」というイメージ戦略なんですかね。

 

さて、最後の③HEPAフィルターです。

アレルギーの原因になりやすい物質とはなんでしょうか?

それはダニ自体(死骸を含む)以上に、その糞だそうです。

1匹のダニは、生涯に4~500個の糞をすると言われており

かつアレルゲンの量は、ダニ1匹と糞1個の比較で、10倍も糞の方が多い。

ダニの糞のサイズは、0.01mm~0.04mm。

μmにすると10~40μm。

その上糞は、乾燥すると粉々に割れてしまうのです。

そのサイズは、0.001~0.002mm。

つまり1~2μmなので、

排気をキレイにするHEPAフィルターは必須な部材だと言えるでしょう。

ただし実機を操作してみると、フィルター以外からも大量に漏気している感じがありあり。

排気がキレイかどうかは、掃除機本体の「設計・構造」にものすごく左右されます。

 

最後に結論を。

レイコップは

HEPAフィルターが搭載されている、いろんな意味で基本性能が低い掃除機。

と言うところでしょうか。

普通の掃除機に高性能紙パックを付けた方が、より目的にかなうと思います。

唯一の利点は紫外線照射が出来ることですが、前述したように「安心感」しか手に入りません。

紫外線照射で手に入るのは、退色ぐらいです。

陽に当てると布地は「色あせ」しますよね。それが室内でも可能。・・・って嬉しくないですね。

 

蛇足

あっ、干すより、キレイ。 

このコピーは秀逸ですね。

「干すだけ」と、「掃除機をかけるだけ」を比べる手法は思いつきませんでした。

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