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メガソーラーの等身大

メガソーラってかっこいいですよね。

な~んか、変身合体して戦ってくれそうな感じです。

でも、真面目に考えると1メガって1,000キロ。

つまり1メガソーラーとは1,000キロワットソーラーと同じ意味。

前回O邸で付けたのが4.8キロなので、その200倍程度です。

ここで少しお勉強。

発電機には定格出力と実質出力があります。

定格出力とは、最大出力のこと。

1メガワットなら、当然1,000キロワットです。

一方、実質出力とは、実際発電できる予測値または実績です。

どんな設備でも、一年の間フルに最大出力をする事は不可能。

火力や原子力のマイナス要因は、「機器のトラブル、定期点検、運転調整」などですが、

自然エネルギーを使った発電は、それだけではありません。

太陽光では「夜間、曇り、雨」、

風力では「無風、強風、風向き」

などの、「天候」という条件が追加されるのです。

この値は設備利用率とも言われ、太陽光発電では10% 風力発電では20%が通説です。

さて、話をメガソーラーに戻します。

「関西電力が、国内最大のメガソーラー」という記事があります。

 日本最大規模のソーラー発電を関西電力が造ったという記事です。

10メガワットは、先ほど説明したように定格出力なので、実質の発電は1メガワットです。

で、本設備の性能を記事から抜粋します。

年間発電量は一般家庭3000軒分に相当する約1100万kWhを見込む

とのこと。

先ほどの理屈で計算してみます。

1,000kw×24時間×365日=876万kWで、

記事に書かれた1,100万kWとは少し差がでてしまいました。

想像するに関西電力は、 設備利用率を少し高めに見ているのでは?

そこで設備利用率を12.6%としてみます。

1,260kW×24時間×365日=1,103万kW

となり、ほぼ計算が合います。

設備利用率が違う、などという気は毛頭ありません。

問題はその数値だとしても、一般家庭3,000軒分にしかならないという所です。

「大阪府」と範囲を限定したとしても、世帯数は386万世帯もあります。

つまり、この日本最大規模のソーラー設備が、1,287個も必要になります。

 

もう一つ、四国電力で例えてみます。

私の住んでいる高松から一番近い火力発電所は、坂出発電所です。

定格出力は、1,446,000kW

メガソーラー的に言うと、1,446メガ火力。

火力の設備稼働率は見つけられませんでしたが、

伊方原発の2007年実績稼働率が86.8%なので、これより低いことは考えられません。

火力や特に水力発電は、出力調整が困難な原発の代わりに、

運転調整(わざと止めている)しているので、フル稼働させた場合を考えます。

ですので、原発の設備稼働率を拝借します。

144.6万kW×86.8%=12.551万kW

12.551万kW×24時間×365日=109,946,760万kW

年間の発電量は、100億kW!!

太陽光発電の設備稼働率は10%なので、

100kw×24時間×365日=87,6万kW

メガソーラーは、どんなに多くても100万kW。

  

つまり、

  

メガソーラーとは、火力の1万分の1ソーラーなのです。

メガソーラーを1万個設置したら理論上、坂出発電所の出力が確保できます。

って、どこに置くの?

SFチックな名称も構いませんが、この性能では到底メイン電源にはなれません。

(メガソーラーという言葉は、専門用語ではありません。)

ソーラーはソーラーの良いところがあります。

個人の発電ではなく、インフラを語るのであれば、リアルな数値で話す必要があります。

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