- 2012年3月1日 8:00 PM
- CACICOの毎日
メガソーラってかっこいいですよね。
な~んか、変身合体して戦ってくれそうな感じです。
でも、真面目に考えると1メガって1,000キロ。
つまり1メガソーラーとは1,000キロワットソーラーと同じ意味。
前回O邸で付けたのが4.8キロなので、その200倍程度です。
ここで少しお勉強。
発電機には定格出力と実質出力があります。
定格出力とは、最大出力のこと。
1メガワットなら、当然1,000キロワットです。
一方、実質出力とは、実際発電できる予測値または実績です。
どんな設備でも、一年の間フルに最大出力をする事は不可能。
火力や原子力のマイナス要因は、「機器のトラブル、定期点検、運転調整」などですが、
自然エネルギーを使った発電は、それだけではありません。
太陽光では「夜間、曇り、雨」、
風力では「無風、強風、風向き」
などの、「天候」という条件が追加されるのです。
この値は設備利用率とも言われ、太陽光発電では10% 風力発電では20%が通説です。
さて、話をメガソーラーに戻します。
「関西電力が、国内最大のメガソーラー」という記事があります。
日本最大規模のソーラー発電を関西電力が造ったという記事です。
10メガワットは、先ほど説明したように定格出力なので、実質の発電は1メガワットです。
で、本設備の性能を記事から抜粋します。
年間発電量は一般家庭3000軒分に相当する約1100万kWhを見込む
とのこと。
先ほどの理屈で計算してみます。
1,000kw×24時間×365日=876万kWで、
記事に書かれた1,100万kWとは少し差がでてしまいました。
想像するに関西電力は、 設備利用率を少し高めに見ているのでは?
そこで設備利用率を12.6%としてみます。
1,260kW×24時間×365日=1,103万kW
となり、ほぼ計算が合います。
設備利用率が違う、などという気は毛頭ありません。
問題はその数値だとしても、一般家庭3,000軒分にしかならないという所です。
「大阪府」と範囲を限定したとしても、世帯数は386万世帯もあります。
つまり、この日本最大規模のソーラー設備が、1,287個も必要になります。
もう一つ、四国電力で例えてみます。
私の住んでいる高松から一番近い火力発電所は、坂出発電所です。
定格出力は、1,446,000kW
メガソーラー的に言うと、1,446メガ火力。
火力の設備稼働率は見つけられませんでしたが、
伊方原発の2007年実績稼働率が86.8%なので、これより低いことは考えられません。
火力や特に水力発電は、出力調整が困難な原発の代わりに、
運転調整(わざと止めている)しているので、フル稼働させた場合を考えます。
ですので、原発の設備稼働率を拝借します。
144.6万kW×86.8%=12.551万kW
12.551万kW×24時間×365日=109,946,760万kW
年間の発電量は、100億kW!!
太陽光発電の設備稼働率は10%なので、
100kw×24時間×365日=87,6万kW
メガソーラーは、どんなに多くても100万kW。
つまり、
メガソーラーとは、火力の1万分の1ソーラーなのです。
メガソーラーを1万個設置したら理論上、坂出発電所の出力が確保できます。
って、どこに置くの?
SFチックな名称も構いませんが、この性能では到底メイン電源にはなれません。
(メガソーラーという言葉は、専門用語ではありません。)
ソーラーはソーラーの良いところがあります。
個人の発電ではなく、インフラを語るのであれば、リアルな数値で話す必要があります。
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