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「かしこい家」の性能のアーカイブ

2カ所で工事中!!

現在、黒石建設さんと西建住宅さんでCACICOの外壁工事が行われています。

「同時に2つの現場」

という状況を昨年は考えられませんでした。

それは2つの意味で。

一番は仕事の依頼がなかった事(笑)ですが、

もしあったとしても、仕事ができる職人がいませんでした。

これは結構、致命的です。

CACICOの外壁を大きく分けると

防水・断熱材取付・下塗り・上塗り

4工程に分かれます。

後半の2つは左官工事として当たり前なので、職人さんはいるでしょう。

1番目の防水も「塗装による防水」を外壁下地にする仕様は特殊でも、

作業自体は塗装屋さんであれば手慣れたもの。

問題は2番目の断熱材取付です。

具体的には、

「断熱材をカットして、樹脂モルタルで壁に接着していく」

という作業。

これが類似の仕事がないため、やれる人がいない。

そんな訳で、昨年度は工事が重なると、

どちらかの仕事がSTOPしてしまうような状況でした。

ですが、工事の予定を施工者の都合で引き延ばせません。

CACICOの上半期の課題は、

(何時か来るであろう、ダブルブッキングに備えた)

職人の育成だったのです。

 

現在、同時施工が出来るのは、とても感慨深いです。

もっと素直には、「滑り込みセーフ」というところですが。

若い力

CACICOの外壁を広めていきたい。

と考えた理由は、たくさんあります。

その理由の一つに「左官の復権」があります。

以前、家を造ると言えば、大工と左官の仕事でした。(木を山から切り出す人が入ったりもしますが)

ですが今では、家を一軒建てて、左官の出番がゼロ。

という時も珍しくありません。

室内はクロス、外壁はサイディング、玄関はタイル。

というのが至って普通。

左官の仕事は、あったとしても「勝手口のモルタル」や、「駐車スペースのコンクリート押さえ」。

これでは、仕事として「斜陽」と言って良いでしょう。

仕事は時代によって移り変わっていきますので、仕方がないことかもしれません。

ですが私の経験だけですが、家を建てたい人で「外壁の塗り壁が嫌い」という人はほとんどいません。

つまり需要はあるのです。

逆に、作り手の話をします。

「腕の良い左官さん」を探そうと建築業界内で声をかけるとします。

でも帰ってくるのは、「○○さんは上手だった」とか「もうやめてしまった」などという過去形の返事が多いのです。

左官業界も、仕事量の減少と共に職人さんが減っています。

特に、若い人が少ない。

それはそうだと思います。

仕事が先細りの中で、若い人を雇ったり、子供に後を継がせたい。等と思う人はいないでしょうから。

つまり、左官業界は「仕事の減少」と「職人の減少」が重なって、発生している。

という状況だと思うのです。

話長いですね。

すいません。

で、CACICOの外壁です。

湿式外断熱という分野は、「左官」がいないとお話にならないです。

断熱材を貼る、下塗りをする。仕上げ塗りをする。

その全てが、左官という技術を必要としています。(断熱材貼りは、微妙ですが)

ここ最近では、「不要」であった左官の技術。

その復権の鍵が、CACICOの外壁にあると思っています。

仕事があって、初めて人が集まってくる。

という訳で、若い左官屋さんが現場にいる。

というのが嬉しい、今日この頃です。

だって、塗り壁の家って、良いですもんね。

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アールの作り方

すいません、少しの間更新をサボっていました。

以前お伝えしたとおり、現在、2現場で工事が進んでいます。

時間的には少し前になりますが、アールの外壁を作りました。

その工程をご紹介します。

CACICOの外壁は、どんな形にでも加工できます。

このような造作の場合、方法は2つあります。

①下地で形状を決定する。

②下地ではなく、断熱材で形状を決定する。

今回は、①の方法で作業をしています。

ここで言えることは、この形状を従来の方法で防水するのは「たいへん」と言うこと。

私が行うとすれば、ほぼブチルテープ貼りでしょうね。

つまり透湿は諦めて防水に特化します。

ですが、CACICOの外壁は塗り防水なので、ご覧のように綺麗に透湿と防水が完成します。

で、断熱材を貼り付けるのですが、これはちょっとしたコツが。

断面をお目にかけると

断熱材の内側に刻みを入れてR加工を行っています。

で、完成姿はこのように

すっきり仕上がっています。

断熱材は樹脂モルタルでの接着。

つまり軽量な材料を(釘やビスの様な手法ではなく)全面で貼り付けているので、耐久性も高いです。

最後の突っ込み所は、「接着の耐久性」でしょうか。

ですが、この点に関しては「無問題」と言って良いでしょう。

断熱材と樹脂モルタルの接着強度は、ホント恐ろしいぐらい強固です。

基礎外断熱の施工は「型枠に取りつけた断熱材にコンクリートを流し込む」という方法なのですが、

この作業後、断熱材を剥がすのは「不可能」だからです。(削り落とすことは出来るでしょうけど)

話が逸れてしまいましたね。

「塗り防水+接着固定」は、ホント現段階において最善の手法だと思います。

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0.78のディテール

先日紹介した、高性能樹脂サッシ。

その断面図だけの写真。

DMにも書いていましたが、ポイントは障子にあります。

障子とはガラスを囲んだ枠のこと。

この枠が太いと、どうしても「すっきり」とした収まりになりません。

特に窓サイズが小さくなると、枠や障子ばかりが目立ってしまうということも起こります。

そこで、こちらのサッシは障子を特殊な形状にしているのです。

具体的にいうと、障子の外側を無くしています。

外側からは障子レスのデザインになっているのです。

車でいえば、昔流行した「ピラーレス」というやつですね。

車の世界では、対衝突という意味合いで、一部のオープンカーだけにしか残らなかったのがピラーレス。

ですがサッシの世界では、見た目以上のプラスがありました。

それは窓の性能が上がったということ。

何故、窓の性能が上がったのか?

その答えは、とてもシンプル。

枠の性能よりガラスの性能が高かったから

なのです。

すっきり見えて、性能アップ。

このドイツ製サッシは、ただ者ではないですね。

日本製サッシの現状

業者向けの情報誌があります。

メジャーな所では、「日経ホームビルダー」、「新建ハウジング」なんかがそうです。

どちらも書店では販売しておらず、通販のみの形式です。

日経ホームビルダーの最新刊で、日本製サッシの特集が組まれていたので、そこから少し。

窓枠の材質別構成比から。

日本のサッシには、

アルミ、アルミと樹脂の複合、樹脂、木、というのがあります。

四国地域を含むⅣ地域という縛りで見ると、

一番多いのはアルミサッシでした。

なんと71%

まぁ、住宅だけではなく、店舗やビルも含めた話だと思いますが、それでもビックリ。

ちなみに

Ⅰ地域は1%

Ⅱ地域は3,3%

Ⅲ地域は32.6%

しかアルミ(単独)サッシは使われていません。

一番身近(?)なⅢ地域(地図では黄色)は、約半分が樹脂とアルミの複合サッシ。

ですが、四国を含むⅣ地域では複合サッシの割合が23.4%まで激減します。

私としては、四国でも樹脂サッシを薦めたいのですが、その比率たるや2.4%

ちょっと寂しい限りです。

「四国には、それほど高性能なサッシは不要」

という言い方もできますが、私は逆の表現をしたいです。

Ⅰ地域、つまり北海道での住宅価格は、私の知識では日本最安レベルです。

ですが、樹脂サッシの導入率は30%を越えています。

何が言いたいかというと、

樹脂サッシは「それほど高価ではない」という事。

北海道では石油が産出されるので、樹脂サッシが安い。

なら理解できますが、そんな訳ありません。

住宅価格がリーズナブルな北海道で、樹脂サッシが導入できるのであれば、

日本国中で樹脂サッシが、それほどの追加が無く導入できる筈なのです。

なのに何故、現状が違うのか?

コストではない別の理由があるのでしょう。

自由度の高い防水

 

入隅(いりずみ)、出隅(ですみ)という建築用語があります。

言葉で説明するのは、思った以上に難しいため、リクシルさんからイラストを拝借してきました。

分かりやすいですね。

ビジュアルは大切です。

さて、外壁の防水で問題となるのは、「入隅」です。

ちょっと言葉が足りませんね。

サッシとの組み合わせで、入隅の防水が難しい事があります。

原因は日本のサッシ取付仕様でもある「半外」という方法が大きく関与します。

先ほどのイラストのように「隅」から大きく離れていれば、何の問題もありません。

ですが、間取りによっては、「隅」ぎりぎりまで窓を近づけたい場合が出てきます。

なので

①入隅部分

②ぎりぎりまで窓を近づけたい。

③半外サッシ

この3つが重なった場合、防水の施工が難しくなります。

具体的にはこんな所。

西建住宅さんの現場です。

上から覗いてみます。

壁との距離は、狭いところで6㎝。

ここに、透湿防水シートとブチルテープの組み合わせで防水するのは、結構たいへんに思います。

でも塗りの防水であれば無問題。

塗装による防水の場合

広い面はローラー。

狭い面は刷毛。

での施工となります。

なので狭くても、刷毛さえ入れば普通に施工ができます。

「プランの自由度は、施工方法で限定される」

物作りですから、ある意味当然なのですが、

CACICOの外壁は、その自由度の巾が広く取れるのです。

0.78という数値

数字だけでは、何のこっちゃ?ですが、

これはサッシの断熱性能を表す値です。

まだ原稿状態のダイレクトメールをアップします。

この値が少なければ少ないほど、性能が良いのです。

で、この0.78がどれだけすごいことか説明します。

一般的に販売されている断熱サッシがあります。

最高等級は、☆が四つついているのですが、これは2.4以下(だったと思います)。

ちなみに同じグレードのサッシでも、窓によって星が4つだったり3つだったりすることがあります。

これは、性能表示がガラスと窓部材の複合だから。

小さい窓や装飾窓と呼ばれる種類では、窓全体の面積におけるガラスの面積が少なくなり、結果全体の性能が落ちるのです。

話がずれましたね。

さて、CACISU中央公園で導入したクレトイシの樹脂トリプルは、1.3~1.4

YKKの真空トリプルが1.09~

という状況なので、この0.78のすごさが分かって頂けたかと思います。

で、こんな物が手に入るとなったら・・・

やっぱ使ってみたいですよね。

メーカーの状況としてはチラシの原稿作成状態で、日本語ベースの資料は一切無し。

いやぁ、興味津々です。

デザインされた庇

西建住宅さんの現場から。

玄関先に、壁の一部が跳ね出したような庇。

これ、金属とかガラスなんかの異素材で作るのであれば容易です。

ですが、壁と同素材で造るとなると結構困ります。

下地はこんな感じ。

これに屋根をかけるのであれば簡単なのですが、そのデザインは不可。

という場合、役に立つのがCACICOのシステムです。

具体的に言うと、塗り防水が威力を発揮します。

まず、合板の継ぎ目が開かないようにパテとメッシュシートでぐるぐる巻きにします。

ここまで全面塗る必要は有りませんが、勢い余って総パテ状態に・・・

で、ご覧の通りローラーで防水塗料を塗りつけます。

防水は二度塗りが原則ですが、これは一回目が終了したところ。

この外側に断熱材&仕上げで、イメージ通りの庇が完成します。

幸せは列車に乗って

列車じゃなくて、貨物ですね。

何が届いたかというと

断熱材の塊です。

西建住宅さんの現場なのですが、計算しているとタマタマ、貨物のコンテナ一車分だったのです。

話変わりますが、陸路で大量のものを運ぶ場合、もっともエコなのは列車です。

でも、当然ながら線路が有るところにしか送ることができません。

なので自然と、トラック~JR貨物~トラックという組み合わせです。

いやぁ、ホントぎっしり積まれています。

下ろしたところはこちら

左官屋さんのご自宅の庭に置かしてもらいました。

続・アイロンは俺にまかせろ

以前「アイロンは俺にまかせろ」をエントリーしましたが、

またまた、アイロンがけの作業です。

今回が今までと違うのは、同時に2邸の工事が行われれること。

建築(に限らないかも知れませんが)では、何故か仕事が重なります。

よく「仕事の平準化」という言葉を聞きますが、

できたら苦労はありません。

昨年から「何となく増えていきそうな感じ」があったので、

CACICOでは施工スタッフの増員を画策していました。

この増員というのは「CACICOの外壁」を施工できるグループの構築です。

何せ特殊な工法なので、「施工を知っている人がいません」

マイナーな仕事は、一般的に喜ばれません。

それは、その工事方法を覚えても「次に繋がらない」事が多いからです。

でも人に恵まれているのか、何社か手を上げてくれる人が出てきました。

CACICOの外壁を増やすためには、「造り手の育成」も課題なのです。

「まずは物件」と考えていた昨年とは、違うステップに入ったなぁ。

などとアイロンをかけながら考えたのでした。

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