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「かしこい家」の性能のアーカイブ

かっこいい収まり

土台の水切りがなくなったらなぁ。

と言うのは、実はデザイン系設計士さんの密かな望みです。

ですが鉄筋コンクリート住宅とは違い、

木造は外壁と基礎の構造が違うため、その夢は叶いません。

で、出来るだけそのイメージを活かそう。

とチャレンジした成果がこれです。

西建住宅さんの現場です。

専門的な事は省きますが、CACICOの湿式外断熱工法をアレンジして提案しています。

角度を変えて見てみます。

なかなかかっこいいと思うのですが、如何でしょうか?

実は、窓も注目ポイントです。

1枚目の写真を、少し拡大してみます。

窓が奥まっているので、外壁の厚みが感じられます。

実際、断熱材は10㎝の厚みがあるのです。

かっこいい収まりって素敵です。

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温度がダメなら湿度でね

ここ最近気になっているオーバーヒート。

蒸暑地方においては、避けて通れない問題です。

あっ、蒸暑というのは余り聞かない表現だと思いますが、寒冷地の反対語です。

流れとしては、

室温をコントロールしたい

→断熱だ

冬がまだ寒いね

→高断熱だ

冬は快適だけど、オーバーヒートが起こる

→困ったね

という流れです。

すごく単純化しています。

もちろんエアコンを入れれば良いのでしょうが、エアコンが快適かと言われると結構微妙です。

理由は、大きく二つ

①温度ムラが発生する

②快適の温度帯が、人によって大きく違う

ですね。

特に問題なのは②です。

寒がりの人、暑がりの人と言うように、温度に関する体感は、だいぶ違います。

また、ず~っと室内に居る人と、炎天下を歩いて家に入った人も、室温に対する体感は違います。

オフィスビルにおいて、内勤の女性と外回りの男性が、エアコンの主導権争いをするのも、ある意味仕方がないことです。

話がずれましたね。

これにエアコンの風が直接当たる、当たらない・・・つまり温度ムラが付加されて

エアコンにおける快適には「?」が付いてしまうのです。

さて、個人の「快適温度帯」がバラバラであるならば、それを広げよう。

と言うのが、今回のお題です。

目指すのは、

「気温が高いけど、カラッとしている」

という室内状態です。

つまり、

湿度コントロール(カラッとしている)→室温が高めでも快適

という流れです。

快適湿度は個体差が少ない。

という大前提なのですが、これは結構良い手法ではないかと感じています。

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オーバーヒートという課題

今回は、高断熱の問題点を。

良く効く薬にも副作用があるように、良いことだらけの無問題。

などという事象は、世の中にあまりありません。

では、高断熱住宅の問題点とは何か?

その一つがオーバーヒートです。

あまり実生活では出てこないですよね。

「車のエンジンがオーバーヒートした」

なんて事は、最近の車であれば、あまり無いでしょうから。

「家の中がオーバーヒート?」

具体的に言うと、

「断熱したことによって冬は快適になったが、冷房を付けるタイミングが早くなる」

傾向が見られるそうです。

この現象をオーバーヒートと言います。

 
高断熱の家で、何故こんな事が起こるのか?
 
実は、寒さ対策と暑さ対策が、「相反」する事があるからてです。

それは

「断熱=寒さ対策」以上、終わり。

という地域の規格を、

そのまま

「夏がとっても暑い地域」

に持ってきたからです。

 

「冬場、暖房が無くてもOK」という建物があるとします。

この建物が、冬場に暖かな理由を考えます。

室内の温度は、勝手に涌いてでるものではありません。

どんなに断熱性能が高くても、熱源がなければ、最終的には外気温に近くなります。

では、室内にはどんな熱源があるかを考えます。

①人間、および人間が活動する時に発する熱

②家電製品・調理器具が発生する熱

③窓からの日射取得による熱

の3つが考えられます。

つまり、この3つの熱だけで暖房器具が不要である・・・

なかなかステキな断熱性能です。

で、この3項目。

実は一年中発生する熱でもあるのです。

端的に言うと、冬場においてすら十分な熱量が、夏場にも存在する。

この3つをコントロールできないと、オーバーヒートが発生します。

で早速ですが、①と②は、難しいと思います。

もちろん、

冬場は暖かいものを食べる機会が多く、夏場はその逆であったり。

冬場はお湯に浸かって、夏はシャワーだけとか。

生活パターンによって減少する項目もありますが、

人の生活パターンはいろいろです。

夏でも熱いお湯に浸かりたい。という人を止める訳にはいきませんし、

逆に冷蔵庫のように、稼働率が上がる機器もあります。

なので、夏には発生する熱量が減る。

という期待は出来ないと思います。(すいません、想像です)

唯一可能性があるのが、

③の窓からの日射取得。

つまり、冬は窓からの日射取得を最大にし、夏は窓からの日射取得を最小にする。

この仕掛けが構築できれば、オーバーヒートを緩和できます。

仕掛けと言っても、従前から生活の知恵としてあるレベルです。

プラン的な話としては。

南面の窓→庇をつける  (冬は取得、夏は遮熱できるように)

東西の窓→出来るだけ減らす  (朝夕は太陽高度が低いので、庇では遮れない)

設備的な話としては。

外部での遮熱→理想的  (外付けブラインド、よしず、すだれ)

内部での遮熱→次善の策 (遮熱ブラインド、カーテン)

と言う所でしょうか。

ごくごく、当たり前の話なのですが、高断熱になるのに伴い、その重要性は増えます。

高断熱とは、良くも悪くも室内の熱が逃げづらい構造ですから。

因みに今回取り上げている高断熱とは、次世代省エネのⅣ地域(四国)レベルの性能ではありません。

もっと、頑張って断熱をした場合のお話しです。

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結露がない家

香川は、「春」がとても短い・・・

冬から夏へひとっ飛びという感じで、「春物の服」なんて、いつ着るの。

という感じる、この頃です。

この口上、思いっきり季節外れな話をするための前振りですm(_ _)m

結露のお話し。

窓の結露を止める方法を考えてみます。

結露は、一言で言うと窓表面の温度次第です。

温度が低いと結露し、温度が高いと結露しない。

専門家からみたら馬鹿みたいな表現でしょうが、頭の中が文系なので許して下さい。

例を上げます。

寒いから、カーテンを閉じました。

室温の流出は緩和されますが、カーテンと窓の間の温度は、室温より低くなります。

(正確に言うと、カーテンをしていない時より温度が低下します)

カーテンで熱を遮るのだから、当然です。

結果どうなるかと言うと、窓の結露が増えます。

これは室温を優先した結果、結露を増やしているのです。

断熱ブラインドの取説に必ず書かれている文言があります。

それは、

「このブラインドでは結露は止められません」

もしくは

「断熱効果により、結露を助長する場合もあります」

というもの。

当然と言えば当然。

熱の移動を止めるのは簡単ですが、湿度の移動を止めるのは至難です。

では、どうすれば良いのか。

今までの流れだと、窓の表面温度を上げれば良いのです。

リフォーム屋さんであれば、「内窓を付けましょう」というところでしょう。

この方法は効果的ですが、工事が発生するので今回は取り上げません。

となると、考えられるのは「窓用の結露防止ヒーター」です。

力業で、窓表面の温度を上げる訳です。

カーテンを閉じて窓ヒーターを付ければ、結露はだいぶ軽減されるでしょう。

留意点としては、

暖房器具としての効果は期待できない。(窓からの寒気を押さえるだけ)

電気代は、まぁまぁかかる(気がする)

ヒーターを付けていない窓が近くにあると、そちらに結露が集中する

と一杯あります。・・・実用的ではないかもです。

特に問題となるのは、掃き出しサッシと呼ばれる、外に出られるサッシです。

歩く訳ですから、そこにヒーターを置くと邪魔ですよね。

この掃き出しサッシ、実は海外ではマイナーです。特に寒い地域では少ない。

玄関は仕方ないとしても、寒いから窓は小さくてOK

という長い歴史の結果です。

そんな国では、夏は暑くないでしょうしね。

近代においては、寒さ対策でセントラルヒーティング(全館暖房)が基本。

となっても、その設置場所は、やはり窓下なんですね。

これは、先述の「結露防止ヒーター」の本格仕様です。

結露防止ヒーターも熱量が大きければ暖房器具として使えますが、電気代がしゃれにならないでしょうね。

 

話が違う方向に行ってしまいました。

何故、結露を止めたいのか?

という根本の話をします。

それは人が快適と思う環境は、温度だけではなく、湿度も大きく関係しているから。

冬季においては、加温と加湿が必要。

ですが多くの場合、室温を上げると、窓や玄関扉で結露が発生します。

結露とは、言い換えると「除湿」なので、

加温はできても、加湿が難しい

が現実なのです。

湿度が変わらないまま、温度が上がると、人は空気が乾燥していると感じます。

なので、その乾燥した感じを緩和するには、加湿をする必要があるのです。

ですが、

加湿器で加湿をしても、窓で結露するのでは、加湿になりません。

まず結露(つまり除湿)を止める必要があるのです。

だけど、それが如何に面倒かを検証したのが、前段でした。

既築の建物において、湿度をコントロールするのは難しいです。

除湿はともかく、加湿が難しい。

ですが、新築時には下記にのみ気をつければ良いのです。

それは

①気密を確保する(実測すること)。

②窓と玄関扉に、「樹脂+ペアガラス」クラスの断熱性能を持たす。

③第一種の全熱交換器を導入する。

これだけです。

コストがかからないとは言いませんが、費用対効果を考えると、絶対的にお得です。

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要らないなら止めちゃえ

アメリカ研修旅行に行ったのに、その話が全く出てこない。

実は、遊びに行ったんでしょ。

いえいえ、そうではありません。

ちょっとした知恵熱状態なのです。

省エネ住宅の最先端と言えば、ドイツを中心としたヨーロッパ。

アメリカも、ドイツ方式を取り入れているのは確かなのですが、

いろ~んな意味でローカライズ(アメリカナイズ)されています。

その手法がなかなか斬新だったりして・・・

面白いネタは、ちゃんと咀嚼して出したいので時間がかかりますm(_ _)m

まず、結構気に入った換気装置の話を。

名称なんかは全く覚えていないのですが、斬新な熱交換器換気扇がありました。

特徴としては、いくつかのセンサーが装備されている事。

それは、CO2センサー、VOCセンサー、温度センサーの3つ。

これ何かというと、

CO2=呼吸による空気の汚れ

VOC=ホルムアルデヒドを始めとする、家具や建築資材から放散される有害な物質

この2つが設定値内であれば、換気を止めてしまうのです。

いくら換気システムの熱交換率が良くても、「換気をする=熱を捨てる」訳なので、

これは合理的。

もちろん、止めると言ってもモーターを停止させるのではなく、

外気の取り入れを止める。つまり内部循環モードにするのです。

温度センサーもついているので、内部循環モードでも室温が下がれば加熱してくれます。

外気取り入れモードでも同様。

非常に賢いシステムです。

いくつかの懸案事項さえクリアできれば、日本でも使えそうな気がします。

ただ、「24時間換気を止めて良いのか」とお役所さんに怒られそうですが・・・

 

何故、日本にないのかなぁ、と思って調べてみたら、近しい物を見つけました。

新コスモス電機の、CO2とVOCセンサーを装備した換気扇コントローラーです。

空気が綺麗だと換気扇を止める機械です。

これを住宅の換気装置に接続すれば、

少なくとも、空気が綺麗なのに、換気が回り続けるという問題は解消できます。

これだけでも良いかも?

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CACICOの対応

一月ほど前に、ビルの漏水対応は、とても大変

という話をしました。

でもって、CACICOはどうするのか!! とネタを振ってそれっきり m(_ _)m

さて、どうするのか?ですが、やはり全面防水が必要です。

CACICOは木造住宅で、やっているぐらいですので、鉄筋コンクリートでも問題なしです。

で実は、日本メーカーもその辺りを模索しているようです。

例えば関西ペイントさんの新商品があります。

「大規模修繕工事新聞」へのリンクです。

タイトルを転載します。

塗料による外壁クラック補修工法『アレスクラックホルダー』

いや、この新聞の名前がすごいなぁ、と思って取り上げました。

他に理由はありません。

これ、当然ながら、一般紙ではありません。

発行元によると

首都圏の主要マンション管理組合に7,500部直送/

マンションの適正な管理のための管理組合向け月刊フリーペーパー

でそうで、販売すらしていないそうです。

マンションの改修と言ったら、すごい費用が発生しますからね・・・

話が脱線しました。

この商品の説明をメーカーから引っ張ってきました。

同品は、マンションなどの建物改修時に使用する下地調整材で、

ローラー及び刷毛で手軽に施工できるのが特長。高弾性(破断伸張度250%超)を有する他、

追従性、基材への付着性を付与したことで、仕上げ面の割れ発生を抑制する。

クラック表層に弾性防水層(ブリッジ)を構築することで防水効果を発揮する。

 

表現をぼやかしていますが「全面防水して仕上げ材を塗りましょうよ」と言っているような気がします。

この考えは、CACICOとしても同感です。

コンクリートには吸水性があるため、例え漏水に直結しなくても、性能劣化は進みます。

なので、鉄筋コンクリートは一度全面防水してから、仕上げ工事。

というのが、長持ちの秘訣だと思います。

先ほどのフリーペーパーのタイトルにもなっている「大規模修繕」ですが、

マンションでは、長期修繕計画に基づいて必ず行われます。

外壁や屋上の補修が中心で、期間は第1回目が20年後ぐらいに設定されます。

その後も定期的に行うモノですが、一度全面防水をすれば、その後の劣化速度を大幅に遅らせることができます。

もちろん、建てた当初からしているのが理想なのですが、後からでも遅くはありません。

「全面防水」が大規模修繕のスタンダードになって欲しいものです。

あっ、欲を言えば、外断熱も追加できれば完璧なんですけどね。

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透湿防水シートの条件

「外壁の防水は、透湿防水シート」と言うのが、世界の常識です。

その透湿防水シートに求められている性能を防湿防水シート協会から引っ張ってきました。

A) 強度 1 引張強さ  2つづり針保持強さ

B) 発火性

C) 防水性

D) 耐久性

E) 熱収縮率

F) 防風性

今日は、その中で「強度」に注目してみます。

1) 引張強さ

施工においてシートを展開する際、大人の体重をかけて持つ場合を想定した値。

2) つづり針保持強さ

27Nの値は、施工中に風速約29m/sの暴風にもシートが絶えるような値。

なお、この数値の根拠は、柱間910mmに間柱があり、シートを200mmピッチで柱、間柱間につづり針(タッカー)留めした場合、柱間の半分の幅に風圧がかかるとして計算したものである。風圧係数は壁面の正圧で、0.8。

ちょっと長いですが、全文転載しました。

で、面白いと思ったのが、「強度は取付だけの問題」である事です。

「引張」に対する性能は、施工中において想定される「強度」以上でれば良い。

「つづり針保持強さ」は、タッカーで固定した時に受ける「風」に対して、針周りの「穴」の強度。

防水に「強度」が必要な訳ではなく、取付に必要なだけ。

なかなか興味深いです。

つまり、強度が不要な取付方法があれば、強度は要らないと。

実はCACICOが注目している、「粘着式・透湿防水シート」であれば可能です。

取付時に破れると困りますから、ある程度の強度は必要ですが、

タッカーという剪断(せんだん)力での保持ではなく、面で粘着している訳ですから、「つづり針保持強さ」は不要。

それほど粘着固定という方法は画期的!!なのです。

透湿防水シートはタッカーで固定する。

という常識が、常識で無くなる日も遠くはありません。

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西建住宅さんの見学会

昨年末に外壁工事を進めていた西建住宅さんのお家ですが、内覧会の開催が決まりました。

日程は来週末、1月25日(土)・26日(日)です。

正面に工事車両が大量に駐まっていたので、勝手口側の写真ですm(_ _)m

この角度だけでも、ただ者ではない感じが漂います。

地図などの見学会情報を入手しましたら、順次ブログにアップしていきますので、ご期待ください。

是非是非、見て欲しい一棟です。

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進化する通気工法

昨年、通気工法の話を書いたのを覚えていらっしゃるでしょうか?

あまりに間が開いてしまったため、もしよろしければご一読下さい。

通気層があると言う事

湿式外断熱と同様に、通気工法も発展途上の工法です。

これは、まだまだ良くなる可能性がある。と前向きに捉えています。

さて、前回のまとめです。

通気工法は、毛細管現象は防げるが、外壁の裏側(通気部)に水が侵入する危険が増える。

このジレンマを解消するために、現場の人達は、「通気と防水」の両立に努力しているのです。

さて、その努力を「材料」で手助けできるモノは無いか?

というのが今回のネタです。

あります。

通気工法では、仕方ないとされていた、「穴」ですね。これを減らす事が出来る商材です。

タイベックのラップキャップもその一つでしょうが、もっと画期的なもの。

透湿防水シートの固定は、タッカー止め。

これが現在の常識です。

でも、それだとタッカーの針による「穴」は防げません。

そこでメーカーが考えたのが、キャップ式。

プラスティックのキャップ越しにタッカーを止めるので「風」などの引っ張りに

よる「穴」の広がりを防ぐ事が可能になりました。

ですが穴は穴です。

CACICO的には、根本的な解決策とは思えません。

まぁ、その場しのぎの感じですね。

そこでこの写真

写真なので分かりづらいと思いますが、裏面が粘着層になっており、合板

に貼り付いています。

身近な所では、携帯やスマホの表面に保護シートを貼りますよね。

あんな感じです。

施工中の写真が分かりやすいかも

メーカーに訪問した時のこと

「御社の接着式透湿防水シートですが・・・」

と話しかけると、メーカーの人は

「接着ではありません、粘着です」

と鋭く訂正。

何が違うの?と問いかけると、

接着は固まってしまうが、粘着は剥がす事が前提で、いつまでも粘性を保つそうです。

この技術。絆創膏のノリから来ています。

絆創膏は、しっかり固定と簡単に外せる。が両立する必要があります。

で、その上でヒフの呼吸を妨げない「通気」が必要。

何か、人と建物は似てますよね。

なので、絆創膏の粘着。

その粘着強度を強化したものがこの商品です。

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断熱材切断機

アメリカでは簡単に手に入れる事が可能ですが、日本では難しい。

その一つに、断熱材の切断機があります。

もちろん輸入品として購入する事は可能ですが、なかなかに素敵な値札が付いています。

個人的な「日本製を使いたい」という希望もあったので、ず~っと探していました。

自作も考えたのですが、やはり難しく・・・

そんな日本製「断熱材切断機」に、この12月、ようやく出会えました。

電話で問い合わせをすると

「じゃあ、見本品を送るので使ってみて」

と言われて、現品が宅急便でやって来ました。

さすが、日本の会社です。

早速使ってみました。

足下に見えるのがフットスイッチです。

これで電源のON OFFが出来ます。

普段使っている5センチの断熱材を2枚合わせてみたのですが、サクッと切れました。

「熱線偉いです」

そうです。この機械は「刃」ではなく、「熱線」で断熱材を溶かして切断するのです。

なので、「切断くず」も一切出ない優れものです。

断熱材は、5センチぐらいまでなら「丸ノコ」で簡単に切れます。

(カッターもOKですが、結構手間です)

ですが10センチになると、もうダメです。

片面からだけでは切断しきれないので、上下から切断する羽目に。

当然、施工効率が悪くなり、「施工精度」も落ちていきます。

ですが、これがあれば無問題です。

来年の現場から、早速導入したいですね。

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