- 2012年12月9日 7:30 AM
- 「かしこい家」の性能
マンションの中部屋に暮らしているので、温熱環境的には悪くない。
でも、サッシがシングルガラスなので、結露からは逃れられません。
カーテンやブラインドをしているので、てきめんです。
それだけ断熱できている証左でもあるのですが、
布では断熱はできても気密はできません。
温度差がある分、結露が多く発生します。
これ、押し入れの中を視覚化したと思って見て欲しいです。
窓=押し入れの壁
カーテン=布団や襖
という訳。
壁は窓より断熱性能が高いので、それほど簡単に結露しませんが、
きっちりと気密構造になってない建物の場合、温度差で結露が発生します。
これは木造だろうが、鉄骨だろうが、RCだろうが同じ事。
窓の場合は、窓枠や床が濡れるという心配で済みますが、
壁の場合はクロスがカビたり、構造材の内部が腐ったりと大事です。
でも、今回はその話では無く、室内環境のお話をします。
結露が簡単に起きてしまう空間の問題点は、冬場の室内を加湿しずらいことです。
加湿器を使っても片っ端から結露してしまう・・・
エアコンで暖房する場合は、暖房の過程で除湿が進むため、特に乾燥します。
じゃあ、気密断熱をした建物ならなんの問題も無いのか?
と言ったら、そうでもありません。
それくらい湿度コントロールというのは、未知の分野なのです。
そこで興味がある新商品、ダイキンの「デシカ ホームエア」という換気システム。
前振り長すぎてごめんなさい。
24時間換気装置は建築物で義務化されていますが、
湿気のコントロールが出来るモノはありません。
全熱交換式というものが、ちょっとだけ該当しますが、
ダイキンのデシカは、それをもっとアクティブにしたもの。
難しい仕組みは、良く理解していませんが、
年間を通じて、40~60%に湿度をコントロールしよう。
というなかなかに強気な換気装置です。
世界的にも、ダイキンさんだけだと思います。
業務用では5年間の実績がありますが、民生用はありませんでした。
このデシカ ホームエアは名前の通り、12月に民生用として発売された新商品です。
性能は業務用も民生用も同じ。という事なので、
メンテナンスを簡単にしたのがポイントのよう。
温度と湿度。このふたつが快適の肝なので、ものすごく興味のある商品です。
でCACICOとしては、RCビルの断熱改修工事への導入を画策しているのです。
来週には、ダイキンさんと打ち合わせの予定です。
- 新しい: 東京駅にて
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