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床下エアコンは有りなのか?

床下にエアコンが良いかも。

とブログを書いた事があります。

2012年でした

褒めてますねぇ。

そういう意味では今ある床下エアコンブーム(?)を幇助してます。

そこで改めて床下エアコンの是非を検証をしてみました。

床下エアコンの利点は、

①暖房器具として省エネである

②汎用品なので、単価が安い

③暖気は上昇する、という自然現象を有効に使える。

ですね。

一方問題点は、

①暖気がうまく床下全体に広がる事が出来るのか

②建物の基本性能が低いと効果を発揮しない

③設置場所の確保

④メーカーにしてみれば想定外の使用方法

何ですね。

特に気になるのは①です。

床下というのは、空気的には一つの空間ではあるのですが、複雑な迷路みたいな状態です。

基礎には、内部立ち上がりと言われるコンクリートの壁が多数存在します。

具体的には

一階の壁や柱があるところには、直下に必ず立ち上がりがあります。

また広いLDKが確保されていても、床下はそうではありません。

ザックリな話、構造上3m×4m以上に広い空間は基礎には無い。

と考えて間違いはありません。

空間を切り分ける壁(立ち上がり)は、人通口という通り抜け口で繋がっているのですが、

その広さも60センチ以内と限定されています。

六畳の畳の間を想像して下さい。

その畳のラインが全て壁で、所々にスリットがあって通り抜けが出来る部屋。

そこでエアコンの風を全体に行き渡らせる必要があります。

なかなか大変な気がします。

②は当然ですね。間接的暖房ですから、高断熱住宅である事は必須と言うだけ。

続いて③。これも難問でした。

床下に全てを隠蔽出来ないので、多かれ少なかれ1階フロアーから飛び出すのです。

付けるとすればキッチンが最適かなぁとも思いますが、収納スペースを削る事になります。

また空気を取り込む関係で、完全に覆い隠す事が出来ません。

良くて木製ガラリを付けるぐらいでしょうか?

そして最後の④。

壁掛けエアコンの前面に木製ガラリを付けるだけでもメーカーは嫌がります。

これは当然の話で、

エアコン本体の温度センサーの誤作動、空気の流れを妨げる、リモコンの赤外線が届かない

など多くのトラブルが想定されるから。

半分フロアーに埋め込む。などと言おうものなら、動作保証はしないでしょう。

 

最後にCACICOの結論です。

思いつきは良いが、現実的には問題が多い暖房方法。

床下専用エアコンをメーカーが開発するのを待ちたいです。

現状の壁掛けタイプを流用する方法は、ちょっと人様に進める気にはなりません。

どうしても床下エアコンを導入したい場合は、経験豊富な工務店に頼む事が絶対条件です。

ペア、トリプル、その次は

LIXILが、5層構造の高性能サッシを出しました。

レガリスと言うそうです。

現場を知る者としては、「重いのでは」という懸念があったのですが、

リンク先のニュースリリースにもあるとおり、

内部のガラスを軽量化して、トリプルガラス同等の重量

で留めているそうで、すごいです。

さて、このニュースが出た時は、

やはり日本人、4枚は縁起が悪いから避けたんだなぁ。

などという、気合いの薄い感想しかなかったのですが、

よく考えてみると、巧妙な罠が潜んでいるかもと思い始めました。

サッシの進化をおさらいします。

①アルミ+シングル

②アルミ樹脂複合+ペア

③樹脂+ペア

④樹脂+トリプル

という感じで高性能化してきました。

窓は、サッシ枠とガラスの組み合わせで性能が決まるのです。

現状として、「アルミ+シングル」は住宅用としてはありませんので、

②、③、④からの選択となります。

現実として多いのは、アルミ樹脂複合+ペアの組み合わせなんですね。

何でかと言うと、素直にコスト。

・・・と思っていたのですが、実はそれ以前に

サッシ枠の性能差が分かりづらいから、という理由に気づきました。

アルミ樹脂複合と樹脂の性能差って、ピンとこないと思うのですよ。

なのでペアかトリプルと言う選択になった場合、

トリプルまではちょっと、という訳でペアを選択し、

その後は(どうせたいして変わらないから)安い方でいいや。

というザックリとした選択がされている気がするのです。

そんなところに五層構造ガラスの登場です。

何と呼べば良いのですかね、クインテット(5人組)ガラス?

ここでハッキリとしたヒエラルキーができるのです。

松  クインテットガラス(5)

竹  トリプルガラス(3)

梅  ペアガラス(2)

サッシ枠の性能差と違って、誰が見ても一目瞭然。

中庸好きな日本人としては、松は無理だけど梅ではなぁ。

という訳で竹を選ぶ。

レガリスは、ほんの少し前まで最高ランクであったトリプルを普通クラスにたたき落としたのですが、

これがトリプルガラスの拡販を見越してのたくらみであったら・・・

LIXIL、侮れないかも。

住宅の裏動線

先日の金曜日は、雨だったので外壁工事はストップ状態でした。

(ホントは金曜中にアップする予定がずれ込みました)

なので、朝からベッドシーツを洗濯。

雨天に洗濯できるのは、デシカだからこその荒技ですね。

さて、洗濯しながら考えた事があります。

裏動線って聞いた事があるでしょうか?

この裏動線、当然ながら主動線とセットで使われる用語

どんな感じかというと、レストランなんかが分かりやすいですかね。

主動線はお客さんの通る動線で、

裏動線はスタッフの通る動線。

この二つが重ならないのがベストである事は言うまでもありません。

さて、この裏動線という概念を住宅に持ち込む人が結構います。

しかも家事動線と言う名前に変えて・・・

家事動線を考えて設計するのは、住宅設計の基本。

ですが、その動線を、裏動線として設計するのです。

先ほど例に出したレストランであれば、

お客さん、つまりサービスを受ける側と、

従業員、サービスを提供する側

この二つに、綺麗に分かれます。

当然「お客さん」最優先で正解なのですが、

住宅の場合はどうなんだろうなぁ?

と思ってしまいます。

家族には、サービスを受ける側と提供する側という、ハッキリとした区分けはないと思うのです。

ご主人は家に帰ると何もしない。(昭和チックですね)

だったとしても家族なんだから、同じ動線を動けば良いのではないですかね。

なにぶん動線を2つ取るスペースが勿体ないです。

言い訳として、来客者を持ち出す場合もあります。

雑誌に掲載されるような、日々パーティ!!という家なら必要かもしれませんが、

個人宅における頻度を考えると無駄に思えます。

確かに昭和の家には、普段使わない「客間」が玄関近くにありました。

で、その平成バージョンが「裏動線」だと思うのですね。

住宅での活動は、その大部分が「家事」。

だったら、家事動線が主動線になるべき。

店舗と違って住宅では、「お客さん」と「スタッフ」は同一人物なんですから。

丸まるマルシェが侮れない

丸亀町商店街にある「丸まるマルシェ」が、最近気になります。

うどん県高松市民オンリーネタですいません。

無農薬野菜を売っているお店は、うどん県にも数多くありますし、

スーパーに行っても地産地消コーナーは常設しています。

そんな中でも丸まるマルシェの野菜は目を引きます。

まずは芽キャベツ

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いや、芽キャベツって、小さいキャベツかと思っていたのですが、別の種類なんですね。

なんて男らしい売り方。

ベーコンと炒めてみました。

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続いてはルッコラ。

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野性味たっぷりの花付きルッコラ。

この花まで食べられました。

他にも巨大なオレンジカリフラワー

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サイズを分かってもらうため、21センチの鍋敷きと共演してもらいました。

茹でるとでかい鉢が大盛りに。

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他ではあまり見かけないロメインレタス(シーザーサラダには欠かせない)

も出現率が高く、CACICOにとっては要チェックなお店です。

クウネルくん、さようなら

Ku:nel(クウネル)という雑誌をご存じでしょうか?

マガジンハウス社が2003年から隔月で出している雑誌。

CACICOも購読していた時期があったのですが、先日大幅リニューアルされたと聞きました。

表紙を見て目を疑ったのですが、余りの変貌ぶりに(ネタのために)思わず買ってしまいました。

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表紙だけ比べても全くテイストが違うのですが、中身もそれ以上。

このリニューアル、Ku:nel愛読者にはもの凄いショックだったようです。

アマゾンのレビューを見ると

1月26日現在、総レビュー数251の内、☆1つが224という評価。

☆1をいくつか読んでみましたが、ほとんどがお葬式の弔辞。

とても礼儀正しく、お別れを述べています。

あっ表題のクウネルくんは、Ku:nelのキャラクターです。

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JRスイカのペンギンをデザインした坂崎千春さんの作品。

Ku:nelという名前は残りましたが、クウネルくんはリストラされました。

CACICO的には、

クウネルくんの晩節を汚さずに済んだ事が、唯一の慰めです。

清潔な環境

デシカで手に入るもの。

いえ、デシカでしか手に入らないものを一つだけ挙げます。

それがタイトルの「清潔な環境」

清潔な環境とは、CACICOの勝手な定義によると

カビの発生しづらい環境を指します。

カビ発生の条件は、ざっくり温度と湿度と養分

この中でどれか一つでもコントロールできれば良いのです。

まずは温度

・・・は無理ですね。何故なら人間の快適条件と被っているから。

夏も当然ながら高性能住宅は、冬場の室温を上げる事が出来るため、カビも一年中元気。

次に養分 

これは掃除をこまめにすれば少しはマシですが、

その対象は埃や人間の老廃物(髪やフケ、皮脂)、石鹸カスぐらい。

何ですが現実は、有機化合物の全てが、多かれ少なかれカビの栄養源。

具体的には、プラスティック、コーキング、塗料、木、クロス・・・って室内のほとんどかも。

これを無くす事は不可能です。

商品の効能に書かれている抗菌仕様なんて名前だけですしね。

で、最後に残るのが湿度。

湿度コントロールしてカビを抑制する。

これは温度と違って理論的に可能。

何故なら人とカビとは快適な湿度領域がずれているからです。

夏場カラッとさせて、冬場は、カラッとしすぎない相対湿度

これが実現できれば、かびの繁殖を抑制出来るのです。

で、それが可能なのが、CACICOの知る限りデシカだけなんですね。

カビに厳しく、人に優しい湿度環境。

完璧にダイキンの回し者状態ですが、

一年間デシカと暮らしたCACICOの実感です。

高知は美味しい 日曜市

高知の日曜市、は有名ですね。

今回のヒットは、ジャンボ椎茸。

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コルクの鍋敷が21センチなので、そのサイズが分かりますよね。

で、ビックリしたのがその周りに付いている白いもの。

椎茸をのけると、

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こんな感じで、胞子がびっしり。おおすごい。

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直火でこんがり焼いて頂きました。

一枚100円というビックリ価格で販売されていたため、

その後スーパーで椎茸を買う気が起こらない」という後遺症が・・・

高知は美味しい Nook’s Kitchen

去年ネタで申し訳ないですが、高知に行ってきました。

目的は、美味しいジビエ料理のお店があるから。

ヒサモトさんのワイン祭2015に出店していたお店で、

店長さんのたっての願いで参加してくれたそう。

そのお味は、「ジビエだから」という言い訳が一切不要の

ただただ美味しいお肉料理でした。

これは食べに行かなければ、と心に誓ったお店が

Nook's Kitchen (ヌックス・キッチン) FB

前振りが長かったですね。

一週間のうち、木・金・土だけオープンしているジビエ料理屋さん。

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カウンター6席とテーブルが8席(ぐらい)のコンパクトなお店。

その日カウンターに座ったのは、CACICOも含めて、全員が県外の人でした。

さて食べたものは、

シカとイノシシのオンパレード

これが前菜。

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その後に、しかの血と肉のソーセージやシカモツ(ハツ、レバー、タン)の鉄板焼きを食べた後、メインがこちら

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サラダでも注文しようかと口にしたら、

「盛り合わせに付いているから被りますよ」

と止められた結果、オール肉祭り。

なのですが全て美味しくて、「もっと食べたい」状態で完食しました。

あっ、唯一肉でなかったメニューはこちら

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こちらも美味しかったです。

ご主人曰く、高知のジビエは世界でもトップレベルだそう。

実際、県としてもジビエ料理に力を入れているようですが、

そのスタートは地産地消ではなく害獣対策。

高知県庁のホームページに行くと、ジビエの担当は鳥獣対策課。

野生鳥獣による農林作物等の被害対策らしい。

両手を合わせて頂かないといけないですね。

省エネと快適 梅雨編

今までの2編を読まれた奇特な方はお気づきだと思いますが、

省エネと一番相性の悪い季節が梅雨です。

何せ、温度は快適で湿度が高い。

必要なのは、除湿する為のエネルギーです。

机上の話としては「除湿負荷」と言うのですが、

現実的な対応が余りありません。

除湿専用機、エアコン除湿等が考えられますが、部屋ではなく建物全体を考えると

ちょっと気が遠くなりますね。

結局、現代において省エネで快適と言うのは、

温度という側面だけからみた尺度である事が分かります。

 

無断熱・低断熱住宅が、暑い、寒い・湿潤、乾燥の全てを、住む人任せの住宅

とすれば、

省エネ住宅は、湿潤、乾燥が、住む人任せの住宅

と言うのは言い過ぎでしょうか?

CACICO的には、

人間に快適な「温度と湿度」を数値で明記し、

それを再現できる設備を構築する。

省エネは、そこから始まると思うのですが、

何かフライングで物事が動いている気がしてなりません。

省エネと快適 夏編

前回の続きです。

冬、省エネ一辺倒では快適に手が届かない。と言う話でした。

皆さんも自宅に加湿器とか有りますよね。

さて、今回は夏の話です。

こちらは前回前振りしたとおり、冬より厳しい話となります。

冷房においても、あるレベルまでは省エネと快適はWINWINなのですが、

とても早い段階で問題が発生します。

それは冷房、除湿共にエアコンに頼っていることが原因。

低断熱の家では、エアコンの稼働時間が長いのですが、

高断熱化した場合、外部からの熱の侵入が抑制でき、

少ない稼働時間で適温がキープ出来ます。

冬と同様夏においても、それ自体はとても良い事ですが、問題は湿度。

ちょっと長くなりますが、冬と夏の違いを検証します。

まず冬の場合は、

室温を上げる→相対湿度が下がる→加湿

というプロセスを辿ります。

暖房器機と加湿器機が別なんですね。

具体的には

室温16℃  相対湿度50% 

の空間を20℃まで暖房します。

すると

室温20℃  相対湿度38.9%

になります。

絶対湿度はどちらも5.6gと同じですが、

室温が変わったことによって相対湿度が下がり、

人にとって乾燥した空間になるのです。

なので加湿器で湿度を上げたくなる訳です。

 

一方夏は違います。

室温を下げる時に、湿度も同時に下がるのです。

こちらの方が一見合理的なのですが、

住宅の省エネ化が進み、エアコンの稼働時間が短くなれば話が変わってきます。

室温はキープ出来ても、湿度はキープ出来ないのです。

なぜなら省エネ住宅で有ろうとも湿度の発生を抑制できないから。

湿度は、

①人間自身と生活の中から

②24時間換気で外部から

つまり省エネである事で温度環境は良くなるのですが、

湿度環境は(あまり)変わらないんですね。

除湿器として、もっとも能力が高いのはエアコン冷房による除湿なのですが、

エアコン除湿とは、冷房のついで除湿なので、

冷房せずに除湿だけする事が出来ないのです。

すごく遠回りしてしまいましたが、省エネ住宅では

「温度は適温だけど、湿度だけが高い」

この状況下が長く続くのではないかと想像します。

夏の快適は、

断熱付加による冷房エネルギーの削減と、

何らかの除湿器による除湿エネルギー使用

が必要なのですが、

その除湿器が無い、もしくは力不足というのが現状です。

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