- 2012年12月7日 10:00 AM
- CACICOの毎日
ニュースリリースに「お家見学会」の情報をアップしました。
議員削減を謳っている政党があります。
これ、一見すると良い話に聞こえます。
予算も抑えられるし、何より、自分に厳しいイメージさえ漂わすことが可能です。
でも、個人的には疑問です。
現在の議員定数が妥当かどうかは置いといて、
参議院を廃止するとか、衆議院を半分にする。という極端な意見は危険だと思います。
理由は、権力が集中するからです。
選挙という人気投票で勝つ自信があれば、議員は少ない方が自身の力が増える。
それだけの理由な気がします。
衆議院480人、参議院242人というのが議員数らしいので、総数702人
これを参議院廃止&衆議院を半分にすると240人。
経費が1/3で万歳!!かも知れませんが、権力は3倍です。
例えば香川県ならば、
衆議院3人、参議院2人の合計5人が、人口割りによっては1人になります。
それってホントにOKですか?
定数1に5人が立候補して票が割れた場合、極端な場合は21%獲得した人が、
(21%,20%,20%,20%,19%という得票)
立候補者が2人としても、51%得票すれば
香川県・唯一の国会議員となるのです。
確かに、「決断できる」政治にはなるかも知れません。
数が少ないということは、まとめやすいですからね。
でも、行動力のある方向音痴の私としては、
個人というものを(自身も含めて)あまり信用できません。
それより、多くの人が関与する「集合知」の方が信用に値すると思っています。
多くの人間の利害が関係して、玉虫色になったとして、
その結果として日本という小さな島国が今の地位を占めています。
「ぶれない」、「決断」、「スピード感のある」
そんなに良いものですかね。
「お互い様」、「まあまあ」、「ぼちぼち」
で、うまくやって来た国なのですから、何で他国の真似をしたがるのか疑問です。
話を戻します。
私には、定員削減で生まれるコスト削減より、
権力が集中する弊害の方が、何倍も大きいと思います。
何より、多くの人が関わることで生まれる「集合知」が失われる。
という意味で、議員削減を謳う人には、権力志向が強いという裏があるのだと思っています。
あぁ、怖い。
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