- 2017年6月4日 9:39 AM
- 「かしこい家」の性能
以前「床下も居室にしよう」で書いたのですが、基礎断熱にもリスクはあります。
と言うか、無断熱だと家が寒いので、断熱しなきゃ。と人が気づいてから、
断熱した事によるトラブルは、星の数ほど発生しています。
基礎断熱もご多分に漏れません。
特に、床下という外部空間を室内環境にするのですから試行錯誤は当然。
で、基礎断熱の一番多い(想像です)トラブルは、腐朽菌やカビの発生だと思います。
床下がかび臭い、という奴ですね。
だから、「床断熱の方が良い」と言うのは早計。
人間、カビや腐朽菌、コンクリートの「快適」なポイントは重なる部分があるため、
これを避けていると、人間の快適も遠ざけてしまうからです。
ようやくタイトルに絡んでいきます。
木造でも、鉄骨でも、建築には基礎という構造物があり、
基礎は必ず鉄筋コンクリートで出来ています。
で、今回はあまり知らない鉄筋コンクリートの話を文系乗りで。
コンクリート的な材料は、それこそローマの時代以前からあります。
写真は、Wikipediaから拝借したローマに現存する「パンテオン」の内部.
一度火事で消失したようですが、西暦128年に完成しているので、年齢は2000年に近いのですね。
材料はローマンコンクリートと呼び、組成は現代の主材料であるセメントとは違います。
現代の(ポルトランド)セメントの登場は、18世紀。
さてそのコンクリートに、鉄筋を入れてみたらと頑丈になるのでは、と考えたのは、
何とフランスの植木職人。
「モルタル+鉄筋」の植木鉢を作ったのが最初、と言う嘘のような本当の話。
で、1900年には、現状とほぼ同等の鉄筋コンクリートになって、
構造計算という概念ができ、
これまで出来なかった形状や大規模構造物が建設できるようになった。
めでたし、めでたし。
・・・何ですが、実は「コンクリート」が鉄筋を組み入れて失ったものもあります。
その一番大きいものが「寿命」。
先述のパンテオンなどは、千年単位の寿命があるのですが、
現代のセメントによる鉄筋コンクリートは、
数十年~百年単位がせいぜいになってしまったのです。
その証左を一つだけ。
マンションに住む人は、毎月結構な額の修繕積立金を徴収されますが、
このお金を原資に何をするかというと、約20年毎に行われる大規模改修工事です。
ざっくり言えばコンクリートの劣化を食い止める工事なんですね。
次回、何でコンクリートの寿命が「圧倒的」なレベルで短くなったか?
に続きます。
- 新しい: (鉄筋)コンクリートの寿命とは
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