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「かしこい家」の性能のアーカイブ
黒い新兵器
- 2012年5月10日 11:55 PM
- 「かしこい家」の性能
防水層の上に施工する断熱材が届きました。
ちょっと遅めの到着だったのですが、それには訳があります。
実は、新兵器を見つけてしまったのです。
湿式外断熱には、EPSという断熱材を使います。
EPSは発泡プラスティックの一種で、身近な所で言えば、魚箱(トロ箱)。
「何や、トロ箱貼っとるんかい!!」
ではなく、この材料にも種類が有ります。
EPSの中でも、透湿性(湿気を通すもの)のある特殊なものを使います。
で、その透湿性なのですが、材料の密度と関係があります。
で、その密度が性能に比例して・・・
すいません、何書いているか解らないですよね、まとめます。
EPSの性能を上げるには、密度を上げるしかないのですが、
そうすると透湿性能が落ちてしまう。結果として外断熱には使えない。
そのジレンマを解決したのが、今回の新兵器です。
特殊なカーボン(鉛筆の芯みたいなもの)を配合して、熱線を反射させる仕掛けで、
密度を上げる事無く、性能をあげた優れもの。(ついでに値段も・・・)
おぉ、それは素晴らしい。
という事で急遽採用決定。
単なる新しもん好き?
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防水のルール
- 2012年5月9日 11:55 PM
- 「かしこい家」の性能
塗り防水を始めてから、私の中で防水のルールが変わってきました。
以前、「針の穴も許せない」と言いましたが、もう少し系統立ててみます。
コーキングに頼った防水はダメ
というのが、それまでの基本ルールでした。
木造建築における外壁の防水は、二重構造となっています。
具体的に言うと、
①外装材、もしくはその継ぎ目に入れるシーリング材
②下地の上に貼る透湿防水シート
です。
①が一次防水と呼ばれ、②は単に防水と呼んでいます。
この呼び方でも解るように、最終止水ラインは外壁の表面ではなく、下地部分にあります。
なぜならば、外装材の継ぎ目に入れるシーリング材。
これは合成樹脂をペースト状にしたものなのですが、この耐久性があまり高くないからです。
外壁のメンテナンスと言えば、塗り替えを指しますが、その時に必ずコーキングの打ち替えも行います。
つまり、経年劣化が前提なのです。
ですから、コーキングという一次防水に頼らない代わりに、
透湿防水シートと板金に頼ってきました。
当然ながら、全てに満点の材料というものはありません。
シートと板金に足りないもの、それは連続性です。
限られたサイズの材料を固定する方式なので、「材料同士の継ぎ目」と「材料の固定方法」
その両方で、少しばかりのマイナスがあります。
それでも、コーキングの耐久性に頼るより「良い」という判断でした。
世の中に完璧はありませんので、その時の「最適解」を選択するしかないのです。
で、そこに出てきたのが塗り防水です。
現場で施工する関係で、「材料同士の継ぎ目」が無い。
固定方法が「塗り」なので、固定による瑕疵も無い。
という風に、今までの懸念が一気に解消したのです。
それで、CACICOの結論。
防水は、シームレスに限る。
もちろん、この商品にも弱点はあります。
物理的な衝撃。いわゆる表面材としての強度は無いので、仕上げ材には使えません。
まぁ途中で書きましたが、世の中に完璧なものはありません。
その時のベストを選択するだけ、というのは変わらないです。
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隙間は名刺サイズ
- 2012年5月7日 10:05 PM
- 「かしこい家」の性能
ゴールデンウィークが明けました。
「長い事休んだから、ぼちぼちやるよ」
という事で、大工さんの仕事は気密処理からスタートです。
壁の気密は終わったのですが、天井(屋根)は終わっていないのです。
上部からの処理でほぼ完璧だと思うのですが、「念には念を」を入れます。
大きな隙間は断熱材を吹き込み、そうでないところはコーキング。
もちろん指示だけではなく、理由を説明して、納得してもらってからお願いしています。
昨月、来日されていたクーラーさんが講演会の後の質疑応答でこんな話をしていました。
質問者 「高性能な家を造る時に、大切な事は何ですか?」
クーラーさん 「一番大切なのは気密です」
その言葉は、現場に携わる者として非常に納得できます。
一般的に高性能な家に必要な要素は、断熱、気密、換気と言われていますが、
その重要度のトップが気密という訳です。
理由は2つ
①後で行うのがとても大変
断熱と換気は後から追加・変更できますが、気密を後から確保するのは至難の業。
一般住宅の隙間は、全部集めたらA4サイズぐらいのサイズになります。
その隙間が外周にバラバラと散らばっていると思って下さい。
気密工事とは、その隙間を名刺サイズまで小さくする事です。
そんな工事、家が完成してからできる訳ありません。
②断熱や換気を生かすも殺すも気密しだい
これだけじゃ解らないですよね。個々に解説します。
☆気密を取らない断熱
隙間がある訳なので、最大限の性能が発揮できません。
でも、それはあまり大きな問題ではなく、
どちらかと言えば、気密を取らない断熱が壁の中で結露を起こす。
これが大問題です。
窓の結露とは違い見えない結露なので、防ぎようがありません。
カビ発生原因の有力候補かつ、構造体腐朽の温床です。
☆気密を取らない換気
空気の流れがコントロールしづらくなり、換気がうまくできません。
例えば、部屋の中の空気を入れ換えるためには、対角線上(一番離れた位置)に給気口と排気口をセットします。
その時、排気口の近くに穴があったらどうなるでしょうか。
「給気口→排気口」という流れにならず、
「近くの穴→排気口」(ショートカットと言います)となってしまい、
せっかくの換気性能が発揮できません。
水やりのホースの途中に、穴がいっぱい空いていたら・・・うまく水が出ない。そんな感じです。
ついでに逆も考えてみましょう。
☆断熱をしない気密
まぁ寒いでしょうが、少なくとも隙間風は減るでしょうから、マイナスはありません。
☆換気をしない気密
換気を止めると結露がおこりやすくなりますが、それは換気の問題。
それでも気密をしておけば、壁体内の結露を起こす事が防げます。
という風に、気密性能を上げる事でプラスはあっても、マイナスはありません。
少し話は変わりますが、気密住宅は「息苦しくなるのでは」と不安を抱く人もいます。
こちらのフォローを少し。
最近の住宅は、昔と違って立て付けがしっかりしています。
上でも書きましたが、隙間は家一棟でA4用紙一枚程度。
アルミサッシ以前の住宅で、隙間風を肌で感じられるレベル(大きな隙間)だと別でしょうが、
現在の新築住宅において、「隙間による自然換気」というメリットは期待できません。
逆に「中途半端に小さな隙間」にはマイナスがいっぱいなのです。
「高気密」なんて堅い言い回しが、良くないのでしょうね。
隙間は名刺サイズにしましょう。
このキャッチコピーならどうでしょうか。
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もう戻れない
- 2012年5月6日 3:13 PM
- 「かしこい家」の性能
今日で外壁の防水工事が終わります。
で、もう戻れない事に気づきました。
なにに?
それは、透湿防水シートを使った防水方法にです。
透湿防水シートによる防水とは、1メートル幅のシートで、建物をぐるぐる巻きにする手法。
だから、アメリカでは「ハウスラップ」と言います。
一番下はテープで固定しますが、その後は10㎝程度の重ねしろを取りながら上へ上へと巻いていきます。
シート自体の固定は、ハンマータッカーという大きなホッチキスのようなものを使います。
サッシとの取り合い部分は、ブチルテープでの固定。
細かい事を言えば、この段階で、針ほどの穴は開いています。何せ、固定がホッチキスの針ですから。
また、下記のような入り隅部では、重箱の隅をつつくようですが、ピンホールと呼ばれる穴ができてしまいます。
で、そのヶ所は、コーキングを盛り上げて止水します。
透湿防水シートを使った防水は、現状の木造・鉄骨住宅の標準工法です。
きちんと施工さえすれば、漏水につながる事はありません。
ですが塗り防水を始めてから、現場の見方が変わってしまったのです。
一切の隙間が無いのが当然に・・・
こんな感じで、あらゆる所がシームレスに防水してしまえます。(木がやせてもついていきます)
工法が違うので比べるのが申し訳ないですが、タッカーの穴が許せなくなりました。
もう、昔には戻れません。
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防水の仕上げ工事
- 2012年5月5日 11:55 PM
- 「かしこい家」の性能
防水を指して「仕上げ」、という言うのも変ですが、この防水工事はぜひ紹介したいのです。
下地工事が長引いたため、午後から仕上げスタートです。
この材料、アクリル100%のエラストマー性(弾性)液体塗料。
硬化するとゴム状になり、シームレス(継ぎ目無し)に住宅を包み込みます。
この商品、防水だけではなく、気密工事が終了するのも特徴の一つだと言えるでしょう。
何せシームレスなのですから、当然と言えば当然ですよね。
特徴としては、「施工がシンプル」な事があります。
下地工事は全ての隙間を埋めるので、手間がかかるのですが、
仕上げ工事はとても簡単。
この場合の簡単は、褒め言葉です。
防水という住宅にとって、とても大切な工事が簡単。
ということは、それだけ理にかなっているという事なのです。
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防水下地の再開
- 2012年5月4日 5:52 PM
- 「かしこい家」の性能
GW中に仕上げてね。
とお願いしている訳ではないのですが、塗装屋さんは頑張っています。
五月晴れの下、下地工事が進んでいます。
前回初めての作業という説明をしましたが、今日は、なかなかスムーズな仕事ぶり。
本人曰く、刷毛やローラ、ヘラ等いろんな道具で試してみたとの事で、
一番ぴったりだったのが、「左官さんのコテ」だったそうです。
確かに手つきが、左官さんっぽい。
下地工事は、以前にも書きましたが包帯のようなファイバーメッシュとパテを使って、継ぎ目や段差を無くす作業です。
いくら優れた材料でも隙間があっては防水できませんので、まずは全体をフラットにする訳です。
こんな感じで、メッシュシートをパテでサンドイッチしていきます。
この調子だと、明日は防水の仕上げ工事に移れそうです。
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防水の完成形
- 2012年5月2日 11:55 PM
- 「かしこい家」の性能
雨が続いた関係で、防水工事が進んでいません。
そこで、以前の防水工事の写真を引っ張ってきました。
塗り防水の完成形をご紹介します。
従来の防水シートやブチルテープでは決して達成できない、シームレス状態になっています。
例えばサッシの裏側を見てみても
こんな感じで、凸凹面にもしっかり密着しています。
CACICOの家は、「家丸ごと、防水層に継ぎ目無し」を標準にしているのです。
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防水開始
- 2012年4月30日 7:19 PM
- 「かしこい家」の性能
CACICOの家は、防水方法がかなり変わっています。
現時点では四国でCACICOだけが採用しています(多分)。
一般的な外壁の防水には、タイベックなどの透湿防水シートを貼りますが、CACICOは塗り防水です。
アクリル100%で、乾くとゴム状になる材料を使うのですが、
この方法だと、建物をシームレス(継ぎ目無し)に覆う事ができます。
どの程度の性能かと言えば、防水だけではなく、住宅の気密工事が完了してしまうレベルです。
この材料、いきなり塗装する事はできません。
まず、合板の継ぎ目やサッシの取付ヶ所等の凸凹の処理が必要です。
下地工事は、包帯のようなメッシュシートとパテで行います。
内壁にクロスを貼る前に下地処理をするのですが、それと同じような作業ですね。
作業は塗装屋さんにお願いしたのですが、実は今回が初めての施工。
前回のO邸では、大阪の専門業者にしてもらったからです。
ちょっと、おっかなびっくりな感じですね。
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3Lハウス
- 2012年4月29日 11:30 AM
- 「かしこい家」の性能
先日ドイツのパッシブハウス研究所に勤務されていた、クーラーさんの講演が大阪でありました。
クーラーさんは、以前O邸の温熱環境の検討時点で、いろいろとアドバイスをもらいました。
ご自身が係わった家を見てみたい。という有難いご要望があったので、大阪講演に引っ掛けて高松に来て頂きました。
パッシヴハウスレベルの住宅を目指したO邸でしたが、
クーラーさんの検討では、そこまでは達さず「3Lハウス」クラスという見立て。
パッシブハウスと3Lハウス。
この二つの違いを、簡単に説明すると、年間の1㎡当りの暖房負荷の違いです。
パッシブハウスは 15kWh
3Lハウスは 30KWh
この話を聞いた当時は、正直がっかりしたのですが。
クーラーさんから、
「このクラスまで来たら、パッシブであるかどうかが、家の価値を決めるのではなく、実生活で快適かどうかですよ」
と、諭された記憶があります。
O邸の冬季における暖房状況は下記の通り
夜間電力時のみ温水式床暖房を低温で運転し、本当に寒かった2週間程度は日中に2時間程度運転を加える。
というものでした。その結果は、
1階と2階の温度差が、1~2℃と非常に少なかった。
少し乾燥気味な傾向があったが、浴室の湿気や洗濯の内干し、観葉植物などを室内に置く等で対応できた。
との事でした。
なにより「すごく快適」というOさんの笑顔が全てですかね。
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スチロールカッター
- 2012年4月28日 11:55 PM
- CACICOの毎日 | 「かしこい家」の性能
スチロールカッターを購入してみました。
これで、刃(?)渡り65㎝で、こちらのメーカーとしてはもっとも大きなサイズ。
先々日のブログに書いた、「試作品」は、2m近くの刃渡りを想定していたので、実践には厳しいサイズですが、
まずは構造を知りたい。というのが大きな目的です。
糸鋸のような形状で、黒い枠に取りつけられた0.5mmのニクロム線で、発泡スチロールを切っていきます。
試し切りをした所、確かにスパスパと良く切れます。
「これを、自主製作かぁ」と言う、電気屋さんのつぶやきを聞きながら、
「結構、シンプルな仕掛けだよなぁ」と思った昼下がりでした。
電気を入れると、こんな風に「真っ赤」になります。
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