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「かしこい家」の性能のアーカイブ

こんにちは

廊下の陰から顔を出しているのは、

小型ユンボ、つまりパワーショベルです。

エレベーターの増設に伴い、給水排水工事の迂回が必要となりました。

で、床下の掘削工事を行っています。

木造と違いRCは、スラブ(床)の下に空間はありません。

なので、スラブ掘削→ユンボで土の撤去。という感じで工事が進みます。

覗くとこんな感じ。

今回は、トイレの移設も伴っているため、ちょっと大がかりになってしまいました。

特に、給水は圧力があるためどうにでもなるのですが、排水は自然に流す必要があります。

つまり、排水勾配と呼ばれる高低差が必要なのです。

改修工事は、なかなに大変です。

基礎の仕上げ

今年最初の「塗り」の仕事は、基礎幅木でした。

基礎はご存じの通り、鉄筋コンクリートなので、色んな仕上げがあります。

コンクリートをそのまま見せる「打ちっ放し」と

塗り材で仕上げる「塗り」

に大別できると思います。

外断熱をお薦めするCACICOの仕上げ材は、基礎化粧仕上げとしても優秀。

「基礎幅木」は、実はとても汚れやすい場所です。

何故ならば

屋根から一番遠くて、地面に接しているからです。

雨がかかりやすく、地面からの泥跳ねがあり、直接水を吸い上げる心配もある。

と、正に汚れの三重苦状態です。

この環境で特に必要とされるのは、「撥水性」だと考えています。

さてCACICOの仕上げ材は、専門用語的に言うと「厚付け」ができません。

ですので、下地の不陸(凸凹ですね)がはっきり分かってしまうと言う欠点があります。

ですので、工程としては

下地処理+仕上げ一次+仕上げ二次

という3つが必要です。

日程的に言うと、下地処理で1日。

仕上げで1日です。

写真は仕上げ二次の状況です。

まず、コテで材料を塗りつけて、

今回は、刷毛引き仕上げなので、言葉通り「刷毛」を使います。

拡大すると、こんな感じ。

あっさりしていて、結構キレイです。

斫り作業

タイトルは「はつり」と読みます。

写真は力強い構図ですねぇ。

玄関を入ったところで、本来は靴箱&トイレがあったスペースのスラブ(床)を斫っています。

今回導入する東芝エレベーターですが、業界的に「マシンルームレス」と言って、

上階に機械室が無くても良いタイプです。

イラスト内の上部に設置されたモーター部分が、コンパクトになっている訳です。

従前は屋上に機械室と称するスペースが必要だったのですが、

現在はこのように天井裏のスペースで収まるタイプが増えています。

導入側としてはそれで一安心だったのですが、問題は一階の方にありました。

一階の床より下にピット(空間)が必要。しかも1メートル以上。

幸い、建物を支える地中梁(木造住宅における基礎の構造部分)には干渉しなかったので

「そこほれワンワン」で進めています。

あっ、因みに上記の話は現場で決めた訳では無く、エレベーター申請時のお話です。

斫り作業はすごいです。

何が?

騒音と埃の量がホント半端ないです。

外部に漏れないように扉を閉めて行うのですが、

写真の間だけ扉を半開きにして撮影しました。

RCの解体は、木造とはレベルが違います。

落とし穴

部屋の真ん中に、立ち入り禁止コーナーが。

ちょっと近づいてみると

大きな穴が空いています。

これ、階上の廃材を運び出すために開けた「落とし穴」です。

階段で運び出すのでは、時間がかかりすぎるという判断で、穴を開けることにしました。

この下は、普段駐車場に使っているスペースだったので、真下に車を設置すれば、

落とし穴から、そのまま積み込むことが可能という訳。

下から覗いてみます。

スラブの鉄筋は、切断せずに折り曲げています。

これは作業終了後、元に戻して配筋にするため。

構造的に脆弱にならなず、コストも抑える。

解体工事にも、知恵が必要なのです。

レインシャワー

RCの改修現場を離れて、ショールームに来ています。

最近、浴室で気になる設備がありますので、資料をもらいに来ました。

それが、レインシャワー

文字通り、雨のように上から降ってくるシャワー装置ですね。

浴室の天井にこ~んなのが付いている写真を見た事ありませんか。

 

一般のシャワーは、斜め前から水圧でかかってきますが、

レインシャワーは、上部から重力で落ちてくるイメージです。

実際に使用してみると(以前、ホテルで使った事が)体に満遍なくかかる感じで、

一般シャワーより快適度が高いです。

日本で有名なのは、ハンスグローエと言うドイツメーカー。

因みに、ドイツには「グローエ」と「ハンスグローエ」の二社があります。

日本的に言うと、山田や鈴木みたいに数多い名字なのかなぁ、と思っていたのですが、兄弟らしい。

さてさて、この二社に限らず、ドイツの商品は「高い」です。

ユーロが下がっても、値段が高止まりしています。

現地で買ったら絶対そんな事ない気がして、何か悔しい。

で、日本メーカーに無いのかなぁ、と探してみたらありました。

写真は、TOTOのシャワーバーという商品。

で、ボディシャワーも併設しているタイプは、こんな感じです。

日本の事だから、一社だけが発売していると言う事はありません。

リクシル(旧INAX)も発売していました。

 こちらは、アクアネオと言います。

TOTOの商品より、もう少し高機能な感じですかね。

フットシャワーまで取り入れて、体中心地よい感じになるみたいです。

非常に日本的だなぁ。と思ったのは、

シャワーはどうしても使い始めに、冷たい水が出ます。

専門的に言うと、「配管内の初期冷水」と言うモノですが、

これを排水する機能を装備している事。

「かゆいところに手が届く」日本的サービスですね。

どちらも、各メーカーの高級ユニットバスにオプション設定されていますので、

ユニットバスでも問題なく設置できます。

ここだけの話、どんなユニットバスにでも取り付けできると思います。

なぜなら各メーカーからシャワー水栓として個別販売されているモノなのですから。

・・・ショールームの方に怒られそうなので、聞かなかった事にしてください。

スラブ貫通

今回の一番大きな課題は、エレベーターの取付。

当然ながら、スラブ(床ですね)に大きな穴を開ける必要があります。

下から見上げるとこんな感じです。

でもって、二階では何をしているかというと

仕上げ材の撤去が終わったので、床の穴開け開始です。

普通に掘削機でがんがんやります。

でもって、一階に戻ると

おぉ、ようやく床に穴が開きました。

次はカッターで鉄筋をカットします。

なんか、線香花火みたいでキレイです。

廃墟好きにはたまらないかも。

解体の職人さんに話を聞くと、やっぱこの建物寒いとの事。

休憩時間に外へ出ると、「暖かい」と感じます。

冷蔵庫の中で作業しているみたい。

分別回収

建築業界でコストが右肩上がりの業種があります。

その筆頭は、解体処分費です。

それは何故かと言うと、分別して回収する必要があるから。

この写真は、ブロックと石膏ボードをくっつけている接着剤を分別しているのです。

昨日のブログで、だんご張りの話をしましたが、その「だんご」です。

作業手順としては

①クロスごとボードを処分

②接着剤を削ぎ落とし

③最後にブロックを撤去します。

そりゃ、手間(=コスト)がかかる訳です。

なもので、トラックの積みにもシンプルです。

こちらは、①のクロスが貼り付いたボードです。

これは、クロスとボードを分離すれば、一般ゴミとして処分できるのですが、

分離作業の人件費の方が高くつくため、行いません。

分別回収は、環境負荷を考えれば当然の行為。

ですが、お財布には厳しいです。

解体開始

RCの改修工事が始まりました。

まずは、室内の解体からです。

RC(鉄筋コンクリート)造の場合、室内のボード(壁)は、だんご張りという方法で施工しています。

接着剤をだんごのように付けて、ボードを押しつけて接着固定します。

今見えているのは、RCではなく、ブロック積み。

構造と関係ない(体力が不要な)壁は、コストのかからないブロック積みとなります。

ですので、もう少し時間がたった後は、

こんな感じ。

向かって右の壁は、外壁側なので構造体、つまり鉄筋コンクリート造です。

この壁の裏側は、すでに外部。

そりゃ、寒いはずです。

改修工事の事前打ち合わせに来た人が、全員体感している事があります。

それは「家の中より、外の方が暖かい」という事。

人の住んでいないRCは、冷え冷えに冷やされた箱も同然なのです。

日中外気温が上昇しても、室内は夜のまま!!

こんな、「夏暑くて、冬寒い」建物が変わる事が出来るのか?

でも、RCは快適になる性能を秘めた構造なのです。

今回の工事で、それを実証したいと思っています。

CACICOの考える外皮 長寿命

CACICOの外皮は

透湿性シームレス、長寿命

がポイントです。

今回は、最後を飾る長寿命について。

外壁と屋根材では、ここも少し考え方が違います。

外壁は以前も話をしたとおり、一次防水なので、あまり防水性は問われません。

ですから寿命を決めるのが性能劣化ではなく、美醜であったりします。

リフォーム屋さんは、

「外壁汚れているから、そろそろ塗り替えませんか」

と営業をかけるそうです。

当然新たに塗装膜を付ければ、少しは長持ちはするでしょうが、

ポイントは、汚れているかどうかという所です。

 

ですが屋根材はそうではありません。

長寿命とは、長い間雨漏りしない性能。

と言って良いでしょう。

前回のシームレス編では

陸屋根(フラットな屋根)にも使える、数少ない材料。

という結論でした。

で、その数少ない材料の中で、耐久性はどうなのか?

という話を。

いくら高性能でも、耐久性がなければ意味がありません。

では、CACICOの屋根はどの程度の寿命があるのか。

メーカーのカタログには

「優れた耐候性で30年の寿命」

という台詞があります。

スイスの商品なので、実験もスイス規格の暴露試験です。

で、表にあるとおり性能差は歴然。

横軸にあるA1ポイント。

肉眼で狭く浅いクラックが見える。

という状況に達するまでの時間が

日本製品群   10年相当

ドイツ製品    20年相当

サーナルーフ  30年相当

という結果になっています。

日本製品群の3倍長寿命というのは、すごいです。

上記は促進暴露検査と言って、検査室での実験結果です。

では現実の世界ではどうなのか?

サーナルーフの歴史は古く、世界中で45年以上の実績があります。

カタログには1971年に竣工、1997年にサンプル採取したデーターが掲載されていました。

施工後26年経過した実物です。

樹脂製品の寿命を判断する基準に「伸び率」があり、

初期値の50%を割り込むと寿命とされています。

で、その伸び率を検査したところ89%という数値。

先ほどの実験結果である、30年の寿命を裏付けるものでした。

これこそCACICOが待ち望んだ屋根材です。

CACICOの考える外皮 シームレス

CACICOの外皮は

透湿性、シームレス、長寿命

がポイント。

以前透湿性の話をしたのですが、次はシームレス。

透湿性は屋根材、外壁材共に同じ理由で必要でした。

ですがシームレスに関しては、目的が少し違います。

外壁のシームレス

 目的は、美しさと強度。

屋根材のシームレス

 目的は、防水性。

という具合です。

以前にも話しましたが

外壁の表面は一次防水と言って、あまり防水能力を求められません。

ですので機能性よりも装飾性で選択しても大丈夫。

一方屋根材は、原則機能性で選びます。

「でも、瓦や金属屋根等、デザインで選んでいるよ」

との話もありますが、

実は屋根の勾配(傾斜角度)によって屋根材が限定されます。

フラットに近いほど高度な防水性能が必要なので

使える屋根材が少なくなるのです。

①和瓦を使いたい。

→3寸以上の角度が必要。

②屋根を出来るだけフラットにしたい

→金属屋根、その中でも瓦棒葺きが一番フラットに出来る。

こんな感じです。

さて、CACICOの屋根材はどうかと言えば、

陸屋根と呼ばれるフラットな屋上にも使えます。

その理由がシームレス、つまり継ぎ目がないからです。

継ぎ目がないから雨が漏らない。

はっきりした理由です。

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