- 2016年7月17日 10:44 AM
- CACICOの毎日
イギリスが国民投票で、EU離脱を決定した以降、
日本のマスコミでは、残留派は理性的、離脱は感情的
という離脱派批判の報道で溢れています。
離脱が決まった日には、「EUって何?」という検索がトップになった。
なんていう嫌みなネタもありました。
さて、TVはダメダメだと思っているCACICOですが、下記のインタビューは素敵でした。
もう、座布団10枚あげたいです。
EUの内実が一瞬で理解できます。
(EUの本部は、ベルギーのブリュッセルです)
さて、EUという組織は、
EU加盟国同士の「国家間の契約」で成立しているので、
その縛りは国内法より「上位」に位置します。
これはTPPの「ルール」が、日本の国内法より優先される。
と言うのと同じです。
つまり、
イギリスの国内法より、EUのルールの方が強いのですね。
そのルールはDirectiveと言います。
日本語に訳すと「指令」なので、EU指令と表記。
・・・すごい上から目線ですね。
EUという組織もとても複雑。
欧州議会、欧州理事会、EU理事会、欧州委員会
と言う上部組織の下に、沢山の団体がぶら下がっているみたいです。
何か、名前だけでお腹いっぱいなんですが、
例えば欧州議会。
議員数751名で、イギリスの割り当ては73名。(ドイツは96名)
国の内部は、選挙ですが、個人ではなく党を選ぶ選挙。
投票率は34.19%だったそうですが、そりゃ興味薄いですよね。
党を選んだ後は、その党が勝手に人選できるので、
厳密に言うと、国民が選挙で「議員」を選ぶ訳ではありません。
EUシステムを支える人達は、ユーロクラットと呼ばれています。
「ユーロとビューロクラット(官僚)を足した造語」
ユーロクラットは、3万人程度いて、その内の2万人以上が、
先述のブリュッセル勤務。
その人数もさることながら、
全員が「役人」と言うのがポイント。
言い方悪いですが、誰に対しても責任を取らなくて良い立場の人なのです。
(国会議員のように「選挙」という洗礼がないという意味です)
しかもEUが、国家の上部機関なのですから、
極端な話、
イギリスの議会や首相より、ユーロクラットの方が権力を持っている。
という訳なんですね。
うどん県の知事より、霞ヶ関の役人の方が力を持っている
という感じでしょうか?
EUの加盟国は足並みを揃える必要がある。
のですから、当然と言えば当然なのでしょう。
さて、前述の「EUって何?」を検索したイギリス人が、どこまで調べたか知りませんが、
EUは、自国の最高決定機関より上位の存在なんだ。
という現実を知れば、
①イギリス国民
②EU市民
のどちらかを選択する投票だったと、改めて理解したのではないかと思うのですね。
で、②のEU市民を選んだ場合、
イギリス王室って、どんな位置づけになるのでしょうか。
現在のイギリス王室は、
国王は君臨すれども統治せず
なのですが、イギリスがEUの一地域になった場合は、どうなんですかね。
イギリスのSUNという大衆紙(日本で言えば東スポ?)ですが、
イギリス女王が晩餐会で、
「EU残留の、納得できる理由を3つ教えてちょうだい」
とゲストに尋ねた。
と言う発言が、トップニュースだったりします。
ゲストが何と答えかは分かりませんが、SUNの返答は、
CACICO翻訳では
「女王陛下、申し訳ありませんが、一つも思い浮かびません」
というニュアンスです。
日本のマスコミ的に言うと、女王陛下も感情的な離脱派なんでしょうね。

