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「かしこい家」の性能のアーカイブ

ベランダの防水

M邸は、外部の防水層を貫通している部材が無い家に挑戦しています。

回りくどいですね。

普通住宅の外壁は、釘やビスによって、構造体に固定します。

当然ながら、間には透湿防水シートという防水層があるのですが、この防水層を貫通して固定します。

もちろん、幅の広い通気層を取るなどして対策は万全なのですが、

CACICOでは、あえて防水層を釘やビスが貫通しない外壁に挑戦しています。

「外壁をどうやって固定するの?」

という問題は日を改めるとして、今回はベランダの手摺り固定のお話しです。

デザイン的な事もあり、M邸のベランダ手摺りは金属です。

で、後から取りつけるとなると当然防水層を貫通してしまうので、取付金物のみ先付けしました。

これが、その状態です。

取りつけた後、FRPという防水材で、ビスごと固めました。

これで、取付部分の防水は完璧です。

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これなぁに?

最終的には壁の中に隠されるのですが、これ、換気装置の配管です。

CACICOお薦めの換気装置は、「澄家Ecoハイブリッド」です。

東大阪の工場で作られる、メイドインJAPAN。

換気装置の話を始めるととても長くなるのですが、簡単にまとめると

日本では「全熱交換」という方式の換気装置が必須。

熱交換には、「全熱」と「顕熱」があります。

「全熱」=熱と湿気を交換する。

「顕熱」=熱のみを交換する。

で、ヨーロッパの主力は「顕熱」です。

なぜならば、気候条件的に、湿度交換をする必要が少なかったから。

日本の話を同時にした方が、分かりやすいかもしれません。

「夏」において。

暑い時期は、湿気が少ない方が快適です。暑くても「からり」としていれば、あまり暑さを感じないモノ。

ヨーロッパは、外気が低湿なので、その空気を冷やしただけで入ってきても問題ありません。

ですが、日本の高湿な空気が(ある程度予冷されるとはいえ)入ってくる事は、

室内の快適さとしてはマイナス(ヨーロッパと比べて)が大きいです。

「冬」において

ヨーロッパは、低温高湿。熱交換では、高湿な空気が温められて入ってくるのですが、

日本では乾燥した空気が温められて入ってきます。

つまり、簡単に過乾燥状態になってしまうという事。

 

そこまで分かっているのであれば、「全熱」入れれば良いだけでは?

その通りなのですが、実は「全熱」の湿気を残す。というのがくせ者なのです。

湿気を残すと、匂いも残ってしまっていたのです。

ヨーロッパでは、気候条件的に「全熱」にこだわる必要が少ないため、「顕熱」が発達しました。

一方、日本では必要と分かりながらも、「全熱」につきまとう「匂い」という問題が解決できなかったため、

熱交換自体に及び腰だったのではないかと推測します。

さて、そこで「澄家」です。

熱交換機の改良で、匂いの問題は解決済みとの事。

(でも、万が一の事を想定して、トイレの換気経路だけは別ラインになっているのですが・・・)

コストと性能のバランスでは、この商品は結構良い感じです。

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屋根裏の秘密

屋根裏に「仕掛け」をひとつ。

M邸は屋根の勾配が1寸となだらかなので屋根材が限られ、

ガルバニウム鋼板という材料を使用した金属屋根しか使えないのです。

この素材、何せ金属なので、熱を良く通します。

そこで、屋根裏の有効活用です。

平均すると30㎝近い隙間があるため、容積としては、4畳の部屋に匹敵するほどです。

だったら、ここの空気を積極的に換気をすれば良いのでは? と思いついたのです。

そこで自然換気のガラリとは別に、排熱用の換気扇を接続したガラリを設けました。

その本体がこれです。

換気扇をタイマー動作でON,OFFできるようにし、暑い時期に作動させます。

想定しているのは、朝8時~夜11時ぐらいです。

日中だけでなく、日没後の低くなった外気を積極的に小屋裏に送り込みたいからです。

そうすることで、室内の快適だけではなく、建物の長寿命化にも繋がると目論んでいます。

逆に冬場は屋根裏の暖かい空気が必要ですので、1日中OFFのままです。

イメージとしては「屋根に打ち水をする」感じでしょうか。

日々の生活で住む人が行う手間としては、

「最近暑くなってきたなぁ」と思ったら、タイマーを作動させる。

でもって

「もう涼しいね」と思ったら、タイマー自体の電源を切る。

年間、この2回だけです。

初期コストも電気代も、その上普段の手間もあまりかからない、お薦めのシステムです。

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屋根の断熱工事

昨日は、屋根(正確に言うと小屋裏)の断熱工事を行いました。

こんな感じで、断熱材を敷いていきます。

フェノバボードという断熱材50mmを2枚。合計で100mmの厚さにしました。

断熱材の性能は熱貫流率で表し、数値が小さいほど高性能。

フェノバボードは、熱貫流率が0.19W/㎡K。

これは、日本の断熱材としてはトップの性能です。

例えば最近増えてきた100倍発泡の現場発泡ウレタンは0.35W/㎡K近辺です。

二つの材料を比較してみます。

0.35÷0.19=1.84 

性能は1.8倍ほど違います。

100mm×1.84=184mm

フェノバボード100mmと、発泡ウレタン184mmは同じ性能という訳。

その上現場発泡は、梁や垂木など構造材の間に吹き付けますから、断熱材の施工面積が狭くなります。

ざっと計算しても、1割は優に減ります。

一方写真で分かるとおり、CACICOのやり方では、束(短い柱)以外に断熱欠損がないよう施工します。

結果として、現場レベルでの厚みにおける性能差は2倍程度だと考えています。

もちろん現場発泡がダメと言っているのではありません。

性能が必要であれば、厚く施工すれば良いだけです。

実際CACICOの一棟目は、室内の2階天井が、勾配(斜め)という事もあって、

野地下に現場発泡を300mm吹き付けました。

要は断熱材に「良い、悪い」があるのではなく、「向き、不向き」があるだけの話です。

 

さてM邸では、断熱材と屋根との間に大きな空間(小屋裏)ができます。

高いところでは50㎝、低いところでは5㎝ぐらいの隙間ですが、

次回は、この空間利用の話をしたいと思います。

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上棟の日

昨日は上棟でした。

天気予報通りの天気になり、お昼過ぎには暑すぎる(人は勝手ですね)くらいの陽気になりました。

今回の住宅、基礎と外壁は外断熱ですが、屋根部分に関しては小屋断熱を選択しています。

フェノバボード50mmを二重貼りにして、小屋裏換気に工夫をする予定です。

さて、建方の時から、気密と断熱工事は始まっています。

屋根は一寸の片流れで、この梁の上に断熱材を敷くことになります。

そこで、少し工夫を。

屋根束の接合金物内部に断熱材を充填することにしました。

金物工法は構造的に良いのですが、断熱と気密の欠損対策が必要です。

そこで、金物を固定する前に現場発泡ウレタンを吹き込みました。

アップにするとこんな感じです。

また、金物を固定するスリット部分の気密を確保するため、気密テープも貼り付けました。

後から手をかけるより効果的という判断です。

でもって、水曜日の朝(今日ですね)から断熱材を敷いていきます。

初めての施工方法なので、「こんな感じ」というのを試してみました。

四隅をカットするだけなので、施工性も悪くなさそうです。

問題は天気だけですかね。

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先行足場の完成

明日が建方なので今日は事前に足場を組みました。(だから、先行足場と言います)

足場は、圧縮材という材料を用いて建物にも固定するのが常ですが、

壁が仕上がってしまうと、傷を付ける事になるため、固定できなくなります。

CACICOの外壁は、断熱材を外張りする工法なので、壁が仕上がる遙か以前から圧縮材がNG。

ですので足場屋さんには、圧縮材に頼らない組み方でお願いします。

お昼前後の雨も、大工さんがブルーシートで完全防水で無事やり過ごしました。

明日は良い上棟びよりになりそうな予感がします。

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土台敷きました

昨日の話になりますが、「土台敷き」を行いました。

土曜日は夜明けまでぐずついた天気でしたが、どんどん回復して、昼過ぎには、基礎の表面もほとんど乾きました。

さて、JOTOの「キソパッキン」という商品をご存じでしょうか。

以前の基礎は、換気目的の開口が、基礎外周部に数カ所作られていたのですが、それを無くす事に成功した画期的商品です。

詳しくは、リンク先を見てほしいのですが、床下の「自然換気」という意味では、競合商品がないほどのシェアだと思います。

でも、このJOTOというメーカー、「気密スペーサー」という商品も扱っています。

こちらは床下を室内空間に近づけるという、先ほどの「キソパッキン」とは、まったく方向性の違う商品です。

CACICOがつかうのは、この「気密スペーサー」です。

快適性を考えた時、床下に冬季の冷たい空気が流れ込むのは、勘弁して欲しいからです。

一度、JOTOの営業さんに「キソパッキンと気密スペーサーは、どんな風に使い分けてるの」という質問をしたことがあります。

答えは、「環境が厳しい所は、気密スペーサーですね」というものでした。

「やっぱり、寒い地域なの?」と聞くと、

「いや、そんなことないですよ。例えば、四国なら高知は気密スペーサーが多いです」

という予想外の回答。

なんでも、夏場の熱風を床下に入れたくないためだそうです。

思わず、「気密スペーサーに統一したら良いんじゃないの」と言いたくなりましたが、

世の中が一気に進んでいくはずもありません。

床下自然換気のトップメーカーでも、将来の方向性は、「そうではない」と考えているのが分かって良かったです。

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駐車場の漉き取り

基礎工事の最後は、埋め戻し(基礎外周に土を入れて高さをならす)という作業です。

一般的には型枠を外した後にすぐ行うのですが、

断熱材に樹脂モルタルを塗る作業を挟んだ関係で、日程を変更。

で、ついでと言っては何ですが、駐車場の漉き取りを同時に行いました。

漉き取った残土を埋め戻しに使う算段です。

外構と家造りは、同時に進めた方がコスト削減につながる。という好事例ですね。

バラバラな工事であれば、埋め戻しに必要な花崗土代と、漉き取りで発生する残土の処分費の2つが発生します。

この両者を兼ねることにより、費用が節約できました。

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基礎の外断熱には欠かせない

今日は、基礎外断熱に保護モルタルを塗り込む工事を行っています。

外断熱基礎の施工ポイントは

①白蟻対策

②仕上げのひび割れ防止

の2点です。

①は断熱材の中を蟻道(ぎどう)にさせないための対策です。

白蟻は日光が苦手なので、地面から建物の間に蟻道というトンネルを作って、そこを行き来します。

基礎を外断熱にした場合、断熱材の中を蟻道にされる危険性があります。

外部からの視認で、蟻道が発見できないことが問題なのです。

そこで、防蟻断熱材を使い、かつ断熱材の隙間を防蟻コーキングで塞いで、

断熱材の内部に蟻道を作らせないようにします。

今後は、断熱材の上部に金属の笠木をかけて、物理的にも白蟻が侵入できないようにする事も検討しています。

②は、断熱材の継ぎ目から発生する、細かいひび割れ(クラック)への対応です。

これは、外壁の外断熱も同様なのですが、メッシュシートと特殊な樹脂モルタルで固めます。

いわばギプスを巻き付けたような状態を作り出すことによって、クラックを未然に防ぐのです。

本日の作業は、この②に対応する工事となります。

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基礎は外断熱

良い物は値段も高い。

というのが、世の中の理(ことわり)です。

「良さは分かるんだけど、値段がね」という話は、建築に限らず、よくあります。

でも、「基礎の内断熱」を「基礎の外断熱」に変更する事は、その限りではありません。

値段が下がるとは言いませんが、知恵を出せば、あまり変わらない金額で可能。

ですからCACICOの家の基礎は、外断熱です。

コンクリートという蓄熱能力の高い構造体を、室温に近づけられるのが、外断熱の良いところ。

断熱材を「内側に貼るか、外側に貼るか」だけの違いなのに、結果は大きく変わります。

言葉だけでは、うまく伝わらないため、図解入のページを作りたいです。

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