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C値はいくつ?

2日半がかりの屋根断熱工事が終了し、ようやく気密検査に辿り着きました。

気密検査は、その名の通り、閉め切った部屋の中で、外部に対してどれだけの隙間があるかを計る検査です。

断熱は、計算するだけで、測定できませんが、気密は逆に計算は無く、測定するしかありません。性能のページで書きましたが、パッシブハウスの基準で行けば、0.2㎠ / ㎡以下が求められます。

さてさて、CACICOの一棟目はどんな結果だったでしょうか。 

添付しているのは、当日現場でプリントアウトしたデーターです。

2011/10/21のデーターNo0002ですから、2回目の測定です。総相当隙間面積は27㎠ となっています。

つまり、この住宅の隙間を全て集めると、約5.2㎝角の隙間があるという事です。

これを換気計算上の床面積191.459㎡で割った数値が、隙間相当面積、いわゆるC値になります。 計算してみると 0.144㎠/㎡。思わず色を付けちゃいました。

今回の住宅には、多くの引き違いサッシが使われています。実は、この引き違いという窓形状は、欧米では使われません。一般的には、片引き戸になります。

理由は、欧米の合理性。「どうせ、どちらか一方しか開かないんだから、片側を固定にした方が、隙間が少なくなって良い」という考えです。

つまり、窓形状の選択時に、気密に不利であるサッシをたくさん選んでいるのです。

それなのに、この数値ということは、窓の性能が良い+窓以外に、ほぼ隙間が無いという事。

最後に小ネタをひとつ。「隙間特性値」も性能を計るのに大切です。本建物は、n=1.12という数値ですが、この見方としては、n値は、1≦n≦2内の数字であり、1に近い方が、一つ一つの隙間が小さく、2に近ければ、大きい隙間があるという類推が出来るそうです。

C値が目標値に達していても、n値が、2に近いようであれば、何か大きな問題点がある。と考えて良いそうです。

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