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2014年1月19日のアーカイブ
透湿防水シートの条件
- 2014年1月19日 2:26 PM
- 「かしこい家」の性能
「外壁の防水は、透湿防水シート」と言うのが、世界の常識です。
その透湿防水シートに求められている性能を防湿防水シート協会から引っ張ってきました。
A) 強度 1 引張強さ 2つづり針保持強さ
B) 発火性
C) 防水性
D) 耐久性
E) 熱収縮率
F) 防風性
今日は、その中で「強度」に注目してみます。
1) 引張強さ
施工においてシートを展開する際、大人の体重をかけて持つ場合を想定した値。
2) つづり針保持強さ
27Nの値は、施工中に風速約29m/sの暴風にもシートが絶えるような値。
なお、この数値の根拠は、柱間910mmに間柱があり、シートを200mmピッチで柱、間柱間につづり針(タッカー)留めした場合、柱間の半分の幅に風圧がかかるとして計算したものである。風圧係数は壁面の正圧で、0.8。
ちょっと長いですが、全文転載しました。
で、面白いと思ったのが、「強度は取付だけの問題」である事です。
「引張」に対する性能は、施工中において想定される「強度」以上でれば良い。
「つづり針保持強さ」は、タッカーで固定した時に受ける「風」に対して、針周りの「穴」の強度。
防水に「強度」が必要な訳ではなく、取付に必要なだけ。
なかなか興味深いです。
つまり、強度が不要な取付方法があれば、強度は要らないと。
実はCACICOが注目している、「粘着式・透湿防水シート」であれば可能です。
取付時に破れると困りますから、ある程度の強度は必要ですが、
タッカーという剪断(せんだん)力での保持ではなく、面で粘着している訳ですから、「つづり針保持強さ」は不要。
それほど粘着固定という方法は画期的!!なのです。
透湿防水シートはタッカーで固定する。
という常識が、常識で無くなる日も遠くはありません。
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