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2012年11月8日のアーカイブ
アーキテクト工房Pureさん
- 2012年11月8日 11:55 PM
- 「かしこい家」の性能
今日は松山に出張です。
写真は、四国で一緒に外断熱を導入しているアーキテクト工房Pureさんの現場風景。
惜しい事に、今日は職人さんが入っていませんでした。
住宅はアンビエントホーム松山という名前で仕事をしています。
先日来RC造の建築物の話をしてきましたが、
現実として個人が建築する住宅のほとんどは木造です。
その木造で湿式外断熱を・・・
しかも付加断熱として。
しかも、しかもそれを特殊商品ではなく、自社の標準仕様!にしようとしているのが、アーキテクト工房Pureさんです。
付加断熱とは、その言葉通り断熱を「付加」する工法。
柱と梁の空間だけでは断熱性能が確保できないため、外側に追加するので、付加断熱と言います。
そのレベルまで来ると、
旧来の「外断熱が良い、内断熱が良い」等という議論は成り立ちません。
何せ、両方取り入れているのですから・・・
写真の現場は、樹脂サッシにトリプルガラスを入れてQ値が1.3台(詳しい数字を忘れました)
次世代省エネ基準で行くと、北海道仕様(1.6以下)より高性能と言う事。
気密性能は実測で0.31!!
0.31というのは、ものすごくレベルの高い数値です。
この性能を、「あたりまえ」としている建築屋さんを寡聞にして知りません。
しかも、この数値を悔しそうに話すのです。
「どうしても、0.3を割らないのよねぇ」と・・・
理由は明白。
引き違いという窓は、その形状故に気密を取る事が困難な窓なのです。
プラン的に引き違いが多い家は、図面の段階から気密という面では不利。
ただし、だから引き違い窓がダメ。という訳ではありません。
サッシの枠と障子の隙間は、
「結露で構造体を痛める原因にならない」
という一点で、構造体における隙間とは意味が違うのです。
理屈は分かっていても、造り手として納得したくない。というのが、アーキテクト工房Pureさん。
「松山で家を建てたい」と考える人は幸せです。
とても素敵な選択肢があるのですから。
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