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2011年10月11日のアーカイブ

充填断熱が5㎝×2の理由

前回は断熱工事の手法として、10.5㎝(3寸5分)の柱奥行きに、5㎝の断熱材を2枚入れる、という話をしました。

さて、ここで何故「5㎝を2枚なのか?」という理由をご説明します。

10㎝1枚の方が一工程ですし、今回使用したフェノバボードには10㎝というサイズもラインナップされています。

ですが、下記理由で行っていません。

 

①断熱材の現場カットが難しい

規格サイズの断熱材を現場で寸法カットして使用するのですが、その時に切断できる厚みが5㎝を超えると、切断が難しくなります。

②電気配線工事に対する配慮

電気配線工事には、約5㎝の隙間が必要です。配線自体は細いのですが、コンセントやスイッチボックスに合わせると、その寸法が必要なのです。

工事手順としては、「5㎝の断熱→電気配線→5㎝の断熱」という事になります。

10㎝を入れる場合、先に配線をすれば断熱工事に手間がかかり、断熱を先にすれば、配線工事が難しくなります。

③気密への配慮

柱は、木材という自然の素材ですので、ねじれやゆがみなどが、どうしても避けられません。

また、断熱材も現場で切断すれば、全てのサイズを寸法通り。という訳にはいかないものです。

柱と断熱材の隙間を埋めるよう、コーキングを入れるのですが、5㎝の断熱材を二重に入れる場合は、コーキングも二重になり、気密を確保しやすくなります。

④断熱をたくさん入れたい

写真は一例ですが、壁の中には入隅材や下地材などが、数多くあります。その厚みは、ほんの数㎝ですが、10㎝の断熱材では、そこは断熱できない場所になってしまいます。出来るだけ多くの断熱材を充填する目的でもあります。

 

この方法は、大工さん、電気屋さんなど、作業に参加する人々の意見から考案した方法です。

CACICOの家は、みんなの知恵で造られます。

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