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外気清浄機の導入 その5

前回のまとめ

24時間換気の外気取り入れ側が一箇所になる方式を選ぶ。これが外気をキレイにする条件。

この理由、とても簡単に説明できます。

室内に入る空気は一箇所。であればその経路に空気清浄機を取り付ければ、室内の全ての空気をキレイに出来る。

以上です。

問題は、取り込んだ大量の外気をどのようにしてキレイにするか。それだけだったのですね。

以前にも書いたように、濾過式フィルターは、高性能にすると性能劣化が早くなるというジレンマがあったので、良い外気清浄機が存在していなかったのです。(除く業務用)

ポイントは、「全ての外気が、空気清浄機を通過してから室内に供給される」所です。

家庭用の空気清浄機を使ったことがあるでしょうか?

sub03-1 (1)

シャープさんのHPから転載

部屋中の部屋の空気を器機に取り込むため、もの凄い風を起こします。

だからと言って、空気が全て清浄機に集まる・・・とは思えませんよね。

余談ですが、室内に漂う1μmより大きな粒子であれば、6時間もあれば床に沈降します。

床掃除の鉄則は朝一番、と言うのは、ここから来てます。

なので花粉対策は、朝起き抜けに床面をウェットタイプのシートで掃除するのが一番効率的。

掃除機は、排気で粒子を空中に巻き上げてしまうのですね。

話が脱線しました。

外気取入口が1箇所の24時間換気であれば、必ず空気清浄機を通過させれます。

室内の空気を「ファンで集める」という徒労が無いため、絶対的に有利。

CACICOもそうですが、後付けで設置ができるのもポイント高いです。

器機の設置スペース確保だけが問題ですね。

外気清浄機の導入 その4

国が考える24時間換気の根本は「外気はキレイ」です。

二酸化炭素とホルムアルデヒド等、室内で発生する物質の濃度に関しては、正しいかも知れません。

ですが外気がキレイでないのは、PM2.5や黄砂を持ち出すまでもなく、網戸の汚れを見れば一目瞭然です。

24時間換気の場合、網戸の汚れ全てが、口径100のダクト一点に集中するのです。

なかなか壮絶な汚れでしょうね。

さて、自身も花粉アレルギー持ちなので、家の空気をキレイにしたい。という気持ちは強いです。

その観点から考えると、集中型24時間換気システムは、良い道具になる可能性を秘めています。

 

24時間換気は、現在の住宅において設置が義務づけられています。

ですが、「良い道具になる可能性」を秘めているのは、その一部だけ。

個別換気、及び集中型でも3種換気は、私的には該当しません。

(空気をキレイにするという意味においてです)

その説明を。

①個別換気

居室単位で、給排気の器機を取り付ける方法です。

居室、寝室など、人が長期間滞在する部屋に、給排気を1台でこなす器機を取り付けます。

器機は完全に1台で完結していますから、後から手を加えることが出来ません。

つまり、その器機のフィルター性能が全てなのですね。

②集中型3種換気

排気にのみ機械を使う換気手法です。

室内が負圧になるため、外気は各居室にある給気口から、自然に入って来ます。

空気がキレイかどうかは、やはり複数の給気口に付属するフィルター性能によります。

 

蛇足ですが、3種換気の方が空気汚いですよ。なんて書けるのは隔世の感があります。

以前は、1種換気は給気のダクト内の汚れが掃除できないから、3種換気の方が良い。

という考え方が多かったです。

今考えれば、「外気はキレイ」という前提で初めて成立する理屈ですね。

 

CACICOが考える「良い道具になる可能性」を秘めている換気器機の条件は、ただ一つ

外気の取り入れ場所が一箇所。それだけなんです。

外気清浄機の導入 その3

外気清浄機は3月3日に取り付けたので、今日(6月6日)で、約三ヶ月。

デシカのフィルターも同時に交換していますので、そのフィルターを見てみましょう。

右が新品で、左が使用後3ヶ月。(1日だけ、トルネックス清掃のため未稼働の日があった)

表面は、まぁまぁ綺麗。

s-IMG_9645_DxO

ひっくり返してみると、それなりに黒くなっているのが分かります。

s-IMG_9646_DxO

デシカのPM2.5対応フィルターは二層構造。

表面は比較的荒く、裏面は細かいです。

これは大きめの粒子を採る層と、小さな粒子を粒子を採る層を分ける事によって、目詰まりを減らすのでしょうね。

集塵効率は96%以上なので、取り残しは数%のはず、

期待よりは、ちょっと汚れている感じがします。

 

トルネックス無しで、6ヶ月使用した状態の写真と比べてみます。

IMG_5140_DxO

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しっかりと真っ黒です。(3ヶ月と6ヶ月を比べてすいません)

フィルターが汚れると、デシカは風量を上げて必要給気量を確保しようとするのですが、

ファンの圧力が上昇する訳ですから、異物をプッシュアウト(押し出す)してしまい、濾過精度は低下します。

濾過精度の低下は、空気を汚すだけでは無く、換気装置の寿命にも影響します。

デシカのフィルター取付部近辺は、これまで結構汚れていたのですが、それはほとんど無くなりました。

なのでトルネックス導入で、デシカにかかる負荷が大きく軽減されたと評価しています。
① 何と言ってもデシカ内部が綺麗になった
② フィルターが目詰まりしないので、ファンの回転数を低く抑えられている(ハズ)

もっとも、現段階ではデシカ側のフィルターが不要とは言えないですね。

トルネックスのフィルターは、定期的な洗浄が必要(簡単ですけどね)。

乾燥時間も必要なので、トルネックスを稼働できない日が年に2回は発生する。という理由もあります。

同じ6ヶ月でフィルターの汚れを比べたいので、それは後3ヶ月ほど待って下さい。

外気清浄機の導入 その2

前回は少々脱線してしまいましたが、まとめます。

従来(濾過)式のフィルターの特徴。

① 再使用可能なものは低性能。

② 高性能な物は使い捨て、かつ目詰まりしやすいので、頻繁な取り替えが必要。

となります。

②の解釈として、「お金があるから大丈夫」という太っ腹な方もいらっしゃるかも知れませんが、問題は単にコストだけではありません。

s-image6

図にある通り、取付開始直後から、換気風量の低下が始まる。

つまりフィルターの交換時期とは、風量不足の時期と考えるべきなのです。

これって、結構大きな問題点です。

これをサクッと解決出来るのが、トルネックスなんです。

取付は至って原始的です。デシカの外気導入側のダクトにトルネックスを挟み込む。

それだけです。

s-IMG_8928

スペースさえあれば問題の無いお仕事でした。

外気清浄機の導入 その1

今年の上旬になりますが、デシカに空気清浄機を取り付けました。

それがトルネックスです。

正確には外気清浄機と言うそうです。

デシカには、虫などの大きなゴミを取るプレフィルター+メインのフィルター

という二段構えですが、デシカのメインフィルターは

標準品 = 洗って再使用可能 = リーズナブル = 粒径の大きなゴミ

高性能 = 使い捨て = 結構高い = 花粉が採れる

PM2.5対応 = 使い捨て = もっとも高価 = PM2.5が採れる

という三種類の選択があります。

高性能で初めて花粉(30~50μm)が採れるのですから、

標準品は埃が採れる程度なんでしょうね。

建物内の空気環境も考えて、PM2.5対応フィルターを使ってきたのですが、

1~2カ月で真っ黒になり、頑張って半年でした。

フィルターが黒くなること自体は良いとしても、引き換えに風量が落ちているのが不満点。

給気と排気にそれぞれファンがあるのが一種換気なのですが、デシカの場合、給気量と排気量を同じにしようと、頑張ります。

つまり給気フィルターが目詰まりして、空気の流入量が減ると、ファンの回転を増やして風量を確保しようと試みます。

以前点検モードで確認した時、排気ファンの1.5倍ぐらい電圧がかかっているのを観たことがあります。

それでも給気量が確保出来ないと、どうなるか? 

デシカは故障メッセージを出してストップします。

私もデシカをストップさせ、フィルターを差し替えた経験者なのです。

つまり一般的なフィルター(濾過式という)は、

低性能フィルターでは、汚染物質が素通りし、

高性能フィルターでは、寿命が短く、場合によっては給気量が確保出来ない。

と言う関係性にあるのです。

なので、ざっくり低性能と高性能の簡単な見分け方は、「繰り返し使用可能」かどうかです。

高性能の基準を花粉が採れるとします。花粉のサイズは30μmぐらいから。

30μmをmmに換算すると0.03mm。これを採取できる洗浄して再利用出来る・・・

普通の濾過式フィルターは、目詰まりしてしまって初期性能が担保出来ないでしょう。

つまり、「繰り返し使える濾過式フィルターは低性能」と覚えてて問題ありません。

もちろん、使い捨てだから高性能と言う訳ではありません。

洗浄すれば再利用可能 = 低性能

使い捨て = 高性能の可能性がある

と言うのが現実です。

300メートル終了!!

300メートル、無事完走しましたので、記念撮影です。

s-IMG_9493 s-IMG_9497

丸1日以上かかってしまいましたが、なかなか綺麗に出来たと思います。

軒天を貼った大工さんも、大変苦労していましたね。

家博のモデルハウスですので、ご興味がある方は自由にご覧になります。

と言っても、今すぐではなく2018/6/30からです。

詳しくはリンク先をご覧下さい。

すぐ美味しい、すごく美味しい

お酒を美味しく飲みたい。

その一心で、アテを作っています。

今回のお題はシーフード。

s-IMG_9489

使ったのはサーモン、エビ、アサリです。

と言っても、サーモンとエビはバターで炒めただけ。

それだけでは芸が無いので、アサリはクスクスにしてみました。

クスクスって、ちょっとオシャレな感じがしますが、とても簡単な料理です。

クスクスはざっくり顆粒状のパスタ。

材料はパスタと同じ硬質小麦ですが、製法的に違う所が一つあります。

それは最終成形の前に、「蒸す」という過程が入るのです。

つまり

一般のパスタは、砕いた小麦粉を水で練って、成形してから乾燥

なんですが

クスクスは、砕いた小麦粉を水で練って細長く成形し、

「蒸し」てから乾燥させ、最後に顆粒状に整える

らしいです。

製造段階で一度加熱しているから、湯戻しだけで食べられます。

これって日本的に言うと、干し飯ですね。(今風に言うとアルファ化米)

もっと身近で例えると、「味の付いていない粒状のチキンラーメン」です。

作り方は全く同じ。

チキンラーメンは、お湯を注いで3分ですよね。

クスクスは味が付いていないので、お湯ではなくスープを注ぎます。

(お湯なら素パスタ)

沸騰したお湯にコンソメを溶かして、クスクスを入れたお椀に注ぐ。

これでコンソメ味のクスクスができます。

今回はシーフードだったので、アサリの煮汁を使いました。

最後に付け合わせですが、この時期ならではの、新タマネギのオーブン焼き。

単に焼くだけなんだけど、これがとっても美味しい。

新タマネギさん有り難う。

あぁ、お酒が進む。

出隅の長さは300メートル

先日の続きです。

300角の柱の仕上作業を行っています。

柱8本と、それに連なっている梁をコテで仕上げています。

角(出隅や入隅)があると作業は複雑になっていきます。

隅の処理が追加されると考えて下さい。

柱は、出隅の固まりと言っても良く、その出隅、専用の出隅ゴテで仕上げます。

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作業としては、こんな感じ。

s-IMG_9484

例えば真四角な家ならば、出隅は4箇所。

ですが柱一本にも、出隅は4つあるのです。

つまり

真四角な家と柱一本は、出隅の数が一緒なのです。

(長さは違いますけどね)

今回の場合、柱が8本あるので、出隅は32箇所。

3メートルの柱ですから、3M×4箇所×8本で、256メートル

これに梁を加えると300メートルを超えます。

s-IMG_9479

書いているだけでお腹いっぱいな感じです。

独立柱を太くする方法

木造住宅の柱は、普通3.5寸か4寸が主流です。

センチに直せば、10.5㎝と12㎝。

大きな屋根が飛び出している為、軒先に独立柱が必要。

強度的には3.5寸で問題ないのですが、

「デザイン的に美しくない」というオファーで、図面に書かれていたのは30㎝角でした。

独立柱の本数は、何と8本。

さて10.5㎝角を30㎝角にするのはどうすれば良いでしょうか?

普通であれば、木の下地を取り付けてから、透湿防水シート+外壁。

という流れですが、CACICOWALLは違います。

30㎝角の発泡スチロールを半割にして、挟み込むことにしました。

s-IMG_9212

まずは柱を防水します。

でもって、工場で加工した断熱材で、モナカのようにサンドイッチ。

s-IMG_9214

柱の長さが3メートルほどあったので、上下に2分割しました。

s-IMG_9213

全部取り付けた所。

これからモルタルで被覆していきます。

この方法の長所は、構造材が外部環境の影響下に無い所。

完全な防水と平均9.7㎝の断熱材に覆われているのですら、室内の柱並みに快適なハズ。

設計士の目的はデザインだけなんですけどね。

s-IMG_9464

下地まで終了しました。柱上部の梁も同じように断熱材で覆って10.5㎝を30㎝にしています。

ほぼ真っ白で仕上げる予定ですが、できあがりが楽しみです。

ブログに復帰

ふと気づくと、半年近くブログを更新していません。

今までブログを中断したことは多々ありましたが、確実に中断の最長記録を達成してしまいました。

さて、何事も無かったかのように再開したいと思います。

今回はデシカネタから。

今年は弊宅のデシカに改良を加えました。

と言っても本体を改造した訳ではありません。給気側に外気清浄機を付けたのです。

トルネックス外気清浄機

詳しくはリンクを見て欲しいのですが、電子式集塵フィルターなのですね。

換気システムの給気側には、汚れ防止のフィルターが装備されています。

デシカで言えば、大きなゴミや虫を捕るプレフィルターと、エアフィルターが取り付くのですが、

このエアフィルターには選択肢が3つあります。

標準、高性能、PM2.5対応種類があります。ざっくり性能としては、

標準    → 大きめの粉塵なら捕れるよ

高性能   → 花粉にも強いよ

PM2.5対応 → PM2.5も捕れるよ

という感じでしょうか。

で、標準品は洗って再利用できますが、高性能とPM2.5対応は半年ぐらいで使い捨て。

なので良いフィルターを使う場合は、ランニングコストも馬鹿になりません。

しかも能力が高ければ高いほど、目詰まりがし易い。というのがこの手のフィルターの宿命です。

結果、

高性能フィルターを付けてメンテナンスを怠ると、給気量不足に陥りやすく、

かといって、標準フィルターでは綺麗な空気環境が手に入らない。

と言うジレンマに陥ります。

それをまるっと解決出来るのが、今回導入した電子集塵式フィルターです。

s-image201804

 

理屈をメーカーの文章から抜粋します。

金属の極板を数ミリ間隔で積み重ねた構造で、その間に高電圧をかけて粉塵を吸い取っていますので、洗浄して何回も使え、さらにファンの駆動エネルギーも小さく、省資源・省エネルギーです。

ポイントは、金属板の隙間が数ミリもある所。

「微細な埃」にしてみれば、これはすごく大きな空間ですから、目詰まりは起こらない。

電圧をかけて引き付ける方式だから出来る大きな隙間なんですね。

結果としてメンテナンスも、年に1回洗浄するだけ。なので電気代以外のランニングコストが不要。

それでいて、高性能な上に、給気量の低下や機械の汚れ等も防止できる。

宣伝文句を信じるならば、これは後付けでも導入する価値があります。

なので実験です。

s-IMG_8904

本体はこんな感じ。

でもって、これをデシカの給気ラインに挟み込みます。

s-IMG_8913

無理矢理ですが、なんとか収まりました。

さて、正しく動作しているかどうかを確認する為に、デシカのフィルターも取り替えています。

2ヶ月ほど経ったフィルターはこんな感じ。

s-IMG_9451

普通なら結構黒ずんでいるハズですが、全く汚れがなく、取り付けた当時のまま。

丁度、花粉の時期でもあったのですが、(家族の)体感的にも効果があった気がします。

(厳密には比較する事が出来ない為、感想レベル)

今までもPM2.5対応フィルターを使っていたのですが、一般的なフィルターは、使用状況(期間)によって給気量だけではなく、捕集率自体も変わる気がしますね。

換気システムの問題点が、一つ無くなりました。

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