住宅の中で、もっともカビやすいのは浴室だと思います。
(建物の熱的設計が悪ければ、その限りではないです)
もちろん原因は、大量の水と水蒸気。
なので、浴室をカビから守るためには、とにかく乾燥です。
もっともシンプルな方法は拭き取る事。
理想を言えば、
浴室を使った後は、体を拭いたバスタオルで浴室の水分も拭き取る。
だと思います。
体を拭くタオルで掃除なんかしないわ。と言う人ごめんなさい。
掃除用タオルを使ってください。
浴室の水分と言っても(水蒸気は換気に任すとして)拭き取るのは溜まった水。
あっ、バスタブ(浴槽)にはお湯がしっかり溜まっていますが、継ぎ目が無いのでここはOKです。
拭き取る必要のある場所とは、
縦と横がぶつかっている「隅」や、素材が変わる「継ぎ目」です。
建築的には取り合いと言います。
大きくは、壁と床、床と扉枠、壁と浴槽の縁がぶつかる所。
小さくは、壁に取り付けたリモコン、シャワーフック、タオル掛けの取り付け部。
そこにはクッション材として、コーキングに代表される柔らかい素材が用いられます。
ですが柔らかいという必須性能は、汚れの温床でもあるのです。
堅い物質であれば、物質内部にカビがに入る事は少ないですし、
擦っても傷つきづらいため掃除も容易。
ですが柔らかい素材は、それとは正反対です。
特にカビに弱いのはコーキング。(一番柔らかいとも言う)
防かびタイプと書かれていますが、性能は気休め程度。
カビの生えたコーキングの断面を見た事がありますが、
カビの根が入り込んでいるため取り除けません。
カビの生えたコーキングは、打ち替えるしかないのです。
まとめると
浴室内で水が溜まりやすいのは取り合い部。
取り合い部には柔らかい素材が多く、カビや汚れに弱い。
これを防ぐには、できるだけ早く水分を拭き取る。
なんですね。
きれい好きな人は可能かも知れませんが、
一般的には、漂白剤に頼る事になるのでしょうね。
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