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ふかんじょうせつ

ひらがなで書いたら、何の事か解らないですね。

でも漢字なら雰囲気が分かります。

不感蒸泄

不感    漢文感覚でレ点を打ったら、感ならず

蒸     蒸発、水蒸気、蒸すなどに使われる漢字

泄     排泄の泄ですね。

で実際の意味は、

自身が気づかないうちに、皮膚や気道から蒸散する汗。

日本の漢字って良く出来ています。

さて、以前のブログで

温度調節ではなく皮膚のうるおい(多分)目的なので、止める事が出来ない不感蒸泄。

という文章をアップしました。

この文章は間違いと気づいたので、訂正しておこうかなと思ったのですが、

結構致命的な文章なので、あえてそのままにして、今回ブログにしました。

不感蒸泄の目的は温度調節ではない、と書きましたが、これは間違い。

温度調節が目的です。(他にもあるとは思いますが)

人間は食べ物で摂取したエネルギーのうち、半分以上は熱として捨てています。

その大きな手段が、体の水分蒸発で奪われる気化熱。

人体の60%は水で出来ているそうなので、60kgの人ならば36kg(約36L)が水。

そのうち900mlを使うのですから、結構な量です。

普段はそれで済むのですが、運動をすると不感蒸泄では追いつかなくなり、

有感蒸泄、つまり汗をかく訳なんですね。

室温が高くなると

①不感蒸泄の効率が悪くなる → うまく蒸発できずに、べたべたする。

②不感蒸泄だけでは、温度調節が間に合わなくなり、有感蒸泄が始まる。

という進み方をするのだと思います。

そこで大切なのが湿度。

空気が乾燥していると言う事は人体から水分が出て行きやすいのです。

なので①の現象は、気温が上がらなくても、湿度が上がれば発生します。

梅雨ってそうですよね。

一方、気温が高いけどカラッとしているから快適。

と言うのは、べたべたする事無く体温調節が出来たから。

と言い換えても良いのでしょう。

 

全くの季節外れですが、冬の話もしてみます。

冬場は基本低湿度ですよね。

低湿だと何が起こるかというと、夏の逆。

人体から水が蒸発しやすいのです。

その結果気化熱を失い、余計に寒く感じると。

湿度ってホント大切ですね。

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