- 2013年11月20日 1:01 PM
- CACICOの毎日 | 「かしこい家」の性能
京都での研修、その1は、上記のタイトルでした。
湿気による害、で思い浮かべるのは結露ですが、その根本の話。
ドイツは断熱先進国です。
で、他国より先に行う。ということは、実は失敗も数多く経験していると言うことです。
日本と較べて、地震や台風等の自然災害が圧倒的に少ないドイツでも「建物の損傷」は起こります。
統計的には、年間40億ユーロ(約5千億円)に及び、その多くが「湿気による害」に起因しているそうです。
快適な建物を作ろうとして、家の寿命を縮めてしまった。という訳。
ものすごく大雑把には、
住宅の省エネ性を求めた
→断熱材が厚くなり、気密が良くなった。
そのため、室内の湿気が室外に出づらくなり、構造体に湿気が滞留する。
という流れですが、面白いのは、そこに「熱」が関係してくることです。
高断熱の家は、構造の外側(外壁)の温度が上がらないため、室内の湿気がより一層出づらくなる。
というのは、初めて知りました。
熱と湿気には相互作用があるため、一緒に考えないといけない訳です。
でも、考えれば考える程、建物と人間はよく似ています。
例えば、冬の防寒着に何を求めるか?
寒いから、暖かくしたいですよね。(断熱)
なので、「綿入れ」の服がうれしい。
暖かくするには、防風性も大切ですし、雨のことを考えれば防水も必要。(気密)
だったら、ビニール的な仕上げが一番です。
例えば、「綿入れのウインドゥブレーカー」です。
でも、どんな寒い時でも、動いたら汗をかきます。
ビニール生地だと、その汗が蒸散できなくて、服の下で汗が結露をおこします。
雨の日に活動すると、雨では濡れなくても汗で濡れてしまう。という経験が皆さんあると思いますが、どうですか?
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