- 2016年8月8日 11:55 PM
- CACICOウォール
壁に曲面、つまりアールが欲しい。
と言う要望がありました。
曲面と言っても、いろいろですが、
今回は外壁から軒先にかけて、大きくアール加工が欲しい。
と言うとっても特殊な要望。
アールの全長は、30メートルを超えます!!
発泡スチロールの特徴は、何と言っても、その形状の自由度です。
どんな形にでも加工が可能。
しかも軽いですから、建物への負荷を考える必要がありません。
どちらかと言うと、断熱材が厚くなる分だけ快適性能がアップするでしょうね。
今回準備したのは、こんな感じです。
一つの全長が、2メートル有るのですが、これと、役物を準備
これでも、一部分ですが、手前に転がっている4つが役物です。
外壁施工と言うよりは、原寸大の模型を作っている感じ。
一番問題と考えていたのは、斜めの屋根と水平の屋根が当たる出隅です。
現場合わせだと美しくできないと判断して、工場で加工してもらいました。
上手に説明できなくて恐縮ですが、
水平と3.5寸の勾配ラインを取り合わせるのが大変なのです。
なので、一個だけ作成して、現場あわせをしてみました。
3Dキャドで設計して加工してもらったのですが、高さが15mm長かっただけで、
バッチリと収まりました。
加工精度と、大工さんの現場精度に感謝です。
さて、その上で施工の開始。
まずは、キーになる役物から取り付けます。
後から作業しづらい場所や補強が必要な場所は、モルタル&メッシュで固めています。
役物を取り付けてから、間を埋めていく作業です。
アール感が伝わるでしょうか?
後ワンピースで、この曲面は終了です。
こちらのお家は、色んな曲面があるので、引き続き紹介していきますね。