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2015年8月のアーカイブ

自衛権を考える

だいそれたタイトルですね。

現在、個別だ集団だともめていますが、

皆さん個別的自衛権はOKという前提で話しているようですね。

以前は「自衛隊は違憲だ」という訴えだったのが、今は「集団的自衛権は違憲だ」みたいです。

で、集団的自衛権に反対の人の論理は、

集団的自衛権を容認

  ↓

他国の戦いに巻き込まれる

  ↓

徴兵制になるはず

という論法に聞こえます。

はっきり言って、論理的なつながりはありません。

 

今回は、日本国憲法において「違憲かどうか」という話ではありません。

世界における自衛権と徴兵制の関係を書いてみます。

 

ヨーロッパ(つまり先進国)の現状を。

第二次大戦の敗戦国と言えば、ドイツですよね。

さてドイツにおける自衛権の行使です。

個別的自衛権でしょうか、集団的自衛権でしょうか。それとも軍隊を持ってないですかね。

 

正解は集団的自衛権です。

具体的にはNATOと略される北大西洋条約機構(アメリカ。カナダ、ヨーロッパ諸国が参加)

の軍隊であるNATO軍に所属しています。

 

話が少しずれますが、ドイツはものすごい武器輸出国。

世界シェアの5%で、国別なら4位。

1位アメリカ 31%、2位ロシア 27% 3位中国 5%、

上位2つがダントツですけど、中国が上がってくるまでは3位でした。

 

NATOの加盟国は、自動的にNATO軍に所属し、集団的自衛権で守られているのです。

現在NATOは28の加盟国がありますが、この中で徴兵制をとっている国は5つ。

具体的には、エストニア、ギリシャ、ノルウェー、スロベニア、トルコ。確率は5/28

先ほどヨーロッパ諸国と書きましたが、ヨーロッパにはNATOに加盟していない国があります。

NATOを使った集団的自衛権の枠組みには入らないと決めた国です。

その国は、オーストリア、キプロス、フィンランド、スウェーデン、スイスの5カ国。

で、スウェーデン以外の国は全て徴兵制があります。確率は4/5

スイスは永世中立国として有名ですよね。

つまり一切の集団的自衛権は行使せず、個別的自衛権のみで行く訳です。

軍隊もあります・・・と言うか、徴兵制を持ち、国民皆兵が国是。

他国と連携した自衛権を使わない国は、自国で全ての自衛をする必要があります。

なので、色んな意味で意気込みが違います。

スイスのWikiに書いてある通り、

常備軍を構成するのは約4000名の職業軍人であるが、徴兵制度により21万名の予備役を確保している。傭兵の歴史を持つスイスでは、国民皆兵を国是としており、徴兵制度を採用している。

他国を侵略する気はないけれど、侵略されたら焦土作戦してでも最後まで戦うという勢いです。

他国に囲まれた地理的条件で「中立」を保つためには、それだけの覚悟がいるのでしょう。

どちらにしてもヨーロッパにおいては

個別的自衛権のみでやっている国の方が徴兵制度の割合が高い。

というのが現実で、なおかつ先進国で徴兵制を取っている国はありません。

 

蛇足ですが、個別&集団的自衛権がない国は、世界中に1国もありません。

国連憲章に、全ての加盟国は個別&集団的自衛権があると書いているのですから。

スイスは持っているけど使わないという選択をしているだけなのです。

 

集団的自衛権が明文化されたのは第二次世界大戦後の1945年。

ぶっちゃけて言うと、個別的自衛権では戦争が起きやすいので、グループを作ってお互いに両手両足を縛って戦争を減らそう。というのが、集団的自衛権だと思います。

浴室の窓が開いている

以前パッシブハウスジャパンさんの講演会の話を取り上げました。

テーマは住宅の換気。

講師の田島先生が、

嫁の実家(高知)に初めて行ったのは真冬でした。

夜になって、「お風呂どうぞ」となって入りに行くと、

浴室の窓が開けっ放し。

嫁さんに「これって、閉めて良いのかな」と思わず尋ねた。

と言う話がマクラでした。

当然、爆笑・・・とは言わないまでも、何らかのリアクションを期待していたと思うのですが、

会場はシーン。

個人としても(四国で)、先生の親の年代であれば、そんなものかなと。

逆に田島先生は(出生地は知らないですが)、比較的寒い地域の生まれかな?

と思ったぐらいです。

さて「窓は開けるもの」という概念は、蒸暑地方には普通にあります。

それは木造住宅は湿気に弱いと同義語だと思うのですね。

「水回りや密閉空間は、じめじめするもの」

  ↓

「だから、窓は全部開けて風通しを良くする」

という流れしか対処法が無かったのですから。

「夏を旨とすべし」とは、そういう意味なら納得です。

さて現在の住宅状況は、その時代とは大きく違います。

例えば、じめじめする代名詞だった在来浴槽(タイル張りのお風呂です)は、

ほぼユニットバスに切り替えられて、水回りだからじめじめする、という訳ではありません。

ですが、建物性能のバラツキが多いのも現代ならでは。

例えば、(普通の生活で)結露しない家を作るのは、今となっては簡単。

ですが公の仕組みは、それと逆行しています。

最悪なのは、気密という言葉を無くした事です。

以前も義務ではなかったですけど、

次世代仕様エネ基準(1999年という大昔)においては

気密性能を示すc値では、寒冷地2.0以下、その他の地域5.0以下。

という超大甘ですが設定がありました。

なおかつ、検査義務無しという抜け道付きですが。

・・・住宅性能の中で、唯一検査にて実証できる項目であるにもかかわらずです。

さて、そんな底抜け規定が、2014年の改定でどうなったかと言うと、

気密性能という言葉自体が無くなりました。

すごいです。

つまり、以前は「高気密高断熱」という文言がかろうじて使えていたのですが、

現在の住宅性能表示においては、「高断熱」としか謳えないのです。

なにせ、気密という項目がすぱっと無くなっているのですから。

この事によって、「建物の隙間は知らないよ」が国のお墨付きとなりました。

意識の高い工務店は、検査をして性能を確保しますが、

何せ、公が「知らないよ」という事ですから、多くの会社は行いません。

 

話が逸れました。

結露が無い家でしたね。

①高気密

②樹脂サッシと高性能な玄関ドア

③ダクト式24時間換気装置

この3つが揃えばOKです。

湿気に絡めて話すと

①高気密 → 外部から湿気が入ってくるのを防ぐ

②樹脂サッシ他 → 室内で結露するのを防ぐ

③24時間換気  → 家中の空気を循環させる

温度と違い湿度は、ほんの少しの隙間からでも入ってくるので

高気密は湿度対策の基本なのですが、それがルールに無いと・・・

厳寒期に浴室の窓を開けるのを笑い話にする日が来て欲しいのですが、

現実は厳しいのかも知れません。

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