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「かし住まい」を街中にのアーカイブ
現場カットサンプル
- 2013年3月5日 11:55 PM
- 「かし住まい」を街中に
断熱改修中の屋上です。
これが外周部のパラペット(立ち上がり)です。
雨水が浸入するポイントの一つ。
一般的には笠木(金属の覆い)をかける事が多いのですが、
それとて、継ぎ目は存在します。
では継ぎ目はどうするかというと、重ねシロを大きく取って間にコーキングを入れます。
一方CACICOの場合は、写真の通り。
まずガーディアンで防水(シームレス)。
続いて、樹脂モルタルとメッシュシートで被覆。
最後に仕上げ材。
という訳です。
今回、カットサンプルのような状態になったのは、工程上の偶然です。
垂直と水平
- 2013年3月2日 11:55 PM
- 「かし住まい」を街中に
防水で考えなければならないのは、タイトル通り。
雨の当たる面が水平か垂直かによって、対応策が変わります。
これは、住宅の屋根を考えると分かりやすいです。
つまり、
勾配が急な場合はどんな屋根材でも問題なし。
だけど、勾配がなだらか場合は屋根の素材が限定される。と言うのと同じ。
勾配が急。つまり垂直に近くなると、防水はそれほど気にしなくて良い。
だけど勾配がなだらか。つまり水平に近い状況だと、漏水しやすい。
だから、防水に対して厳密i考える。と言う訳です。
結論としては、
水平面の防水がもっとも大切。
と言う事です。
では、CACICOの断熱改修物件はどうなのか。
ビルの水平面と言えば、やはりパラペット(外周部の立ち上がり)です。
緑色の塗装がガーディアンという透湿防水塗装。
これで防水を行った上で、樹脂モルタルで被覆して、仕上げ材を左官で仕上げます。
私の知ってる範囲で、長期の防水にもっとも安心できる手法です。
鉄筋コンクリートを「水」から守るには、「垂直」ではなく「水平」面の防水がポイント。
CACICOでは、それを理解した上で、水平面の防水性能で垂直面も防水する事にしています。
目的は、建物の寿命をできるだけ伸ばす事。
それに尽きます。
ケイテンは早い
- 2013年3月1日 11:55 PM
- 「かし住まい」を街中に
店舗の内装下地をする職業をケイテンと言います。
0.5mmの亜鉛メッキ合板で下地を作るため、軽いです。
なので、軽天→ケイテンと言う訳。
で、仕事が早いです。
工事開始2日目でこの状態。
いやぁ、数日前まで「もぬけの空」だったのに。
今までの工事が、スローペースに見えてきました。
あっ、そう言えば「もむけ」というのは、セミの殻の事だそうです。
壁やってます
- 2013年2月28日 11:55 PM
- 「かし住まい」を街中に
外壁の断熱改修も開始です。
本来であれば、
防水→断熱材張り→下塗り→仕上げ
と進んでいくのですが、他工事の絡みで防水を終了させずに断熱材張りを進めています。
この辺りは、改修工事ならではの展開です。
写真右に見えているタイルの柱は、今回何もしません。
理由は、室内に接していないからです。
ただ、梁として接している箇所には断熱補強をかけます。
この辺りの、どこまで断熱するかという判断が、コストとのバランスで決まってきます。
さて、
この写真ですが、外部はタイル張りで、内部は吹き付けです。
この収まりは多いのですが、コーキングだけに頼っている継ぎ目が気になります。
(と言うか、タイル張り自体には防水性能は無いです。)
今回は断熱&長寿命が目的なので、防水にも力を注いでいます。
ベランダの壁ですから、断熱する意味はありません。
(本現場は、2階が飛び出している関係で外側は断熱しました)
ですが、防水する必要はありますので、
防水→(断熱は無しで)→下塗り→仕上げ
という工程で進めます。
以前にも書きましたが、鉄筋コンクリートは水によって劣化します。
CACICOの断熱改修は、断熱だけではなく防水する事によって、
鉄筋コンクリートの長寿命を目指しています。
エレベーター搬入開始
- 2013年2月27日 11:55 PM
- 「かし住まい」を街中に
エレベーターの設営をどうするか?
というのが全く分からなかったので、興味津々。
基本は設営用のゴンドラを付けて、それで吊り上げながら搬入・固定という感じで進むようです。
天井に仮の固定具を付けて、まずは寸法を追い出します。
ミリ単位で寸法を出すので、この作業だけで半日コースみたいです。
で、その後設営。
他の工事の関係から、今回は3階の扉から始めてもらいました。
吊り上げて、位置決めができたら固定です。
初日、3階の扉が固定できたのは、19時回っていました。
ご苦労様です。
東リのリはリノリウムのリ
- 2013年2月26日 11:55 PM
- 「かし住まい」を街中に
東リという会社があります。
クロスや床材、カーテンなどが有名ですが、
こちらのショールームに行った時、
「東リは東洋リノリウムが前身だけど、今はリノリウムは扱っていません。」
という話を聞きました。
写真は、東リのリノリウム柄の塩ビタイルです。
リノリウムは自然素材から作られる床材です。見た目が塩ビっぽいので間違われますが、石油系の材料ではありません。
戦前は世界中で製造していたのですが、今ではヨーロッパの3社のみが製造・販売をしています。
で、ある商品に出会いました。
それが東リの塩ビタイル、NWシリーズです。
塩ビタイルは○○柄、という表記が多く、代用品というイメージが強いです。
こちらの商品も、見た目は今までの塩ビタイルですが、性能がすごい。
名前が性能を示しています。
NWとは「NO WAX」の略なのです。
一般的に塩ビタイルはWAXがけを定期的にするのが基本。
もう少し正確に言うと
WAX掛け→WAX剥離→WAX 掛け→WAX剥離
というメンテサイクルを、半年毎に続ける事によって美しさを持続させます。
商業施設など土足が基本の所は、特にです。
それが「NO WAX」メーカー資料によると、40年とか50年も持つらしい。
代用品でもここまで性能を出せば、素晴らしいです。
お掃除屋さん泣かせのこの仕上げ材。
WAXの必要なリノリウムや一般塩ビ商品と較べたら、なかなかのエコ。
石油由来のエコ商品というのも、日本らしくて良い気がします。
床暖房の埋設工事
- 2013年2月23日 11:55 PM
- 「かし住まい」を街中に
コンクリート打設前日の様子。
オートレベルで、四方の壁に墨を付けていきます。
エレベーターの下枠-4mmが狙いの高さです。
でもって
ポンプ車で、コンクリートを打設します。
内部では、
こんな感じで作業をしています。
建物の奥からスタートして、最後は窓から脱出して終了です。
打設自体は、午前中かからずに終了したのですが、
そこからが時間がかかります。
いわゆるコンクリートの押さえです。
室内&冬季というのは、ホント乾燥が進みません。
ですので、
ジェットヒーターで、ガンガン(?)温風を送り込みます。
それでも・・・・
仕事が終わったのは、夜の8時前。
遅くまでご苦労様でした。
収まりは現場で考える
- 2013年2月22日 11:55 PM
- 「かし住まい」を街中に
RCの外断熱改修工事です。
この建物は、屋根もRCでした。
RCを斜め(屋根の形)に打設して、上からアスファルトシングルを貼り付けていました。
その仕上げ材を剥ぎ取ったのがこの写真。
樋を外側に出さないように、内樋仕様でした。
デザイン的には良いのですが、断熱補強的には邪魔者なので、これは使わない予定です。
ちなみに、RCの躯体に屋根材を止める方法ですが、四方は木地でした。
コンクリートの断面が見えているところは、木材が入っていたのです。
当然ながら、木(下地)はボロボロになっていました。
で、このまま断熱→仕上げと進める訳にはいかないので、現場で対応策を考えました。
木地が入っていた箇所にモルタルを塗りつけて、その上から防水→断熱→仕上げ。
という流れを決定しました。
改修は、現場で決める事が数多くあります。
開けてみないと分からない事でいっぱいです。
名前が必要
- 2013年2月21日 11:55 PM
- 「かし住まい」を街中に
現在、外断熱改修中の建物は、「住宅」でした。
ですが、住宅→テナントビルという転身を行おうとしています。
高松の中心に近い建物ですが、縁あって歯医者さんが入居する事が決まっています。
エレベーター工事は、その為に必要だった訳です。
さて、「住宅→テナントビル」に変身する訳ですから、ビルにも名前が必要です。
昨日はCACICOのホームページを作成してくれたデザイナーさんと現場で打ち合わせをしました。
ネーミングと看板の配置が主な内容です。
「瀬戸内芸術祭関係で、とてもばたばたしています。」
と言いながらも、長い打ち合わせに付き合ってくれました。
ポイントは建物とのバランスです。
看板を掲示する場所の決定と、場所に対するボリューム感は、現場を見ないとイメージ出来ません。
特に、デザインが変わってしまう場合は、現場+想像なので、よりいっそう大変です。
さてさて、どのような形になるかは、こうご期待です。
RCには防水が必要!!
- 2013年2月20日 7:00 PM
- 「かし住まい」を街中に
エレベーター設置を中心にお届けしてきた、RC断熱改修工事ですが、
ようやく自分の専門分野が始まります。
今日はホント良い天気でした。
さて、RC打ち放し仕上げ(香川県は多いですね)があるぐらいですので、
RC(鉄筋コンクリート)が構造的に防水だと思っている人がいます。
もちろん、それなりの防水性能・・・いえ正しく表現すると水密性が高いのですが
それは丁寧に打設された密度の高い部分のみの話です。
その証拠に壁が打ち放しでも、屋上が「打ち放し仕上げ」という建物はありません。
つまり、屋根には適さない程度の防水能力だと言う事です。
では壁ならOKかと言うと、長いスパンで見るとそうでもありません。
古いビル等の壁で起こる現象に「爆裂」というものがあります。
これは、躯体内に侵入した水分が原因で起こるのですが
①コンクリートが水を含んで膨張する
②鉄筋が錆て膨張する
理由は大きくこの2つです。
では爆裂を防ぐには何が有効でしょうか?
それは
コンクリート自身に頼らない防水処理なのです。
つまり
RC建築に「長期にわたる耐久性」を与えるには壁の防水が不可欠。
しかし
屋上の防水をするRCは当たり前ですが、
壁の防水をするRCはほとんど無いのが現状。
話は少し変わりますが、
今回は室内の間取り変更のため、部分解体工事を行いました。
で実感した事は、RCはホント解体に手間(=費用)がかかります。
いやもうビルの全撤去を考えたら、気が遠くなりそうです。
ですからRCを作ってしまったら、その寿命を全うさせてあげるのがECO
で、そのために必要なのが「防水」処理です。
CACICOの防水は、下地と仕上げの2工程に分かれます。
今回は下地処理です。
現状より一回り小さいサッシを取り付けたので、サッシと壁の取り合いを下地処理しています。
連続写真で見るとこんな感じ。
包帯のようなファイバーメッシュを、パテで固定していきます。
よくある風景としては、クロスの下地に近いですかね。
取り合い部分を補強してから、全体的な防水をする。という流れです。
今日と明日は、下地処理の日という感じです。
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