CACICOブログ HOME > 「かしこい家」の性能

「かしこい家」の性能のアーカイブ

室内のアールに挑戦

外壁の仕事が主なCACICOですが、内壁の左官工事も行います。

さて今回のお家は、アーチ形状が室内に多くあります。

室内の壁は、一般的に石膏ボードと呼ばれる材料を貼るのですが、

このアーチ形状に貼るのは不可能。

石膏ボードは曲がらないのです。

ですので曲ベニヤや薄い合板を使う事になるのですが、

この手の材料は「灰汁(あく)」がでるという欠点があります。

「必ず出る」訳ではないのですが、材料の性(しょう)が悪いと悲惨です。

一般的な合板下地の工程は、

灰汁止めシーラー処理→仕上げ塗り

なのですが、この仕上げ塗りの水分が「灰汁」を誘発するのです。

しかも後になって・・・

その後の対処は、同じ事を(止まるまで)繰り返すだけ。

なので慎重な左官屋さんは、数回にわたって灰汁止めを塗ります。

乾かないと重ね塗りの意味が無いので、一工程は短くても、数日間必要となってしまう。

で、実はそこまでしても「完璧」ではないのです。

そこでCACICOが考えたのが、外壁に使っている防水塗料。

防水塗料の上に、断熱材を樹脂モルタルで接着する。

と言うのがCACICOの工法なのですが、

この防水塗料、材料との親和性がとても高いのが特徴。

つまり、ほとんどの材料に塗ることが出来ます。

(シリコン・コーキングを除きます)

話がどんどんと脱線していきますが、

市販されているコーキングは大きく分けて二種類。

シリコンと変成シリコン。

で、シリコンの上には何もくっ付きません。

どんな塗料も接着剤も無理です。シリコンの重ね塗りすらダメ。

というものすごい商品がシリコンコーキング。

一度試しに、板金の上にコーキングを塗ってすぐに撤去してみました。

見た目には綺麗な状態ですが、コーキングの範囲だけは塗装が全く載らないのです。

そんなシリコンを改良したのが変成シリコン。

なので塗装屋さんの持っているシリコンは、必ず変成シリコン。

ですが他業種になると、半額から1/3で購入できるシリコンの方が多いですかね。

さて話を戻します。

CACICOの防水剤を鉄骨の上に塗ったことがあります。

一般的な重量鉄骨は、赤いさび止め仕上げなのですが、そこに漆喰を塗りたかったのです。

で結果は

IMG_5221_DxO

なので木地ならば何の問題も無いと考えています。

さて現場の写真

IMG_5206_DxOIMG_5205_DxO

これならば灰汁の心配は要らないハズです。

計画換気の「計画」って何?

24時間換気、と言うのは別名「計画換気」とも言います。

なぜ「計画」なのかは簡単。

それは給気する場所と排気する場所を決めているから。

これは、三種換気においても同じです。

以前主流であったセントラル三種換気は、

機械排気+自然給気というスタイルでした。

具体的には、

機械排気→ダーティーゾーン

自然給気→居室

という風に設計していました。

因みに三種換気とは、

排気を機械(ファン)で行う、

すると室内が負圧になるので、

給気口から外気が自然に入ってくる。

という仕組みです。

では、昨今増えつつある一種換気+三種換気について考えてみます。

これは全熱換気において基本推奨される組み合わせです。

(デシカも同様)

居室を中心に一種換気を、

ダーティーゾーンに局所の三種換気

という組み合わせ。

その意図は、

一種換気に臭いのある空気を吸わせない。

事にあります。

全熱交換式換気の宿命として、

湿度交換の際に臭いも回収してしまう恐れがあるから。

(メーカーにより縛りは違います)

この方式の問題点が今日の主題です。

一種換気とは、機械で給気と排気の両方を行う仕掛け。

一定時間における給気量と排気量は同量なので、

家の中と外に圧力差が発生しません。

バランスが取れている状態なのですね。

そこで局所換気を動かすとします。

例としてトイレ。

人感センサーが働いて、換気扇が回りました。

換気扇という名称ですが、実質は排気しかしません。

なので理屈上

どこからか給気されない限り排気されません。

現実としてどうなるかを想像します。

確かに少しは排気されるでしょう。

ですが、すぐに排気ファンと負圧が均衡点に達して、

ファンは回るけど排気しない状態になります。

トイレの排気量は「少量」だから問題ない。

という声を聞いた事もありますが、

その「少量」が、「必要な換気量」かどうかは別の話です。

 

話を少し戻します。

排気が行われたと仮定しましょう。

排気できたと言う事は、少なからず室内が負圧になると言う事。

で、この負圧状態が漏気をもたらします。

漏気、つまり予期していない場所からの空気流入です。

それは

引き違いサッシの合わせ目?

玄関扉のパッキン?

外壁や屋根のどこかにある、ちょっとした隙間?

そのような換気設計者が、

いえいえ誰もが予想しない場所から確実に給気されるのです。

 

さて、局所換気の併用をするのは、トイレだけとは限りません。

浴室や脱衣室も同じですね。

キッチンも同時給排式でない限り含まれます。

 

その全ての局所換気を回す度に、漏気が発生することに・・・

 

それってとてもじゃないですが「計画換気」とは呼べません。

しかも先ほどさらっと書きましたが、

「外壁や屋根のどこかにある、ちょっとした隙間」から漏気した場合、

条件によっては壁体内結露を起こし、建物が腐朽する危険性すらあります。

 

・・・書いてたら、何か恐くなってきました。

一種と三種の併用は、CACICOにすれば「無計画」換気にしか見えません。

しつこいようですが

ここ数日は、天気がぐずついているうどん県です。

日射取得もあまりできない状況ですね。

写真は天気の良かった11/5(木)の13時。

吹き抜けのFIXからの日射取得なので、反対側の壁まで届いています。

この日射により、室温は26℃まで上がりました。

その事自体はとても良い事。

ただ問題点も発見。

それは、「横に居ると、輻射熱で暑い」のです。

暑いと言うと語弊があるかも知れませんが、日射からの熱を強く感じます。

そりゃそうです。室温を2℃近く上げるだけの熱が入ってくるのですから。

今回は温度を測りませんでしたが、10月20日に計った時は38℃でした。

快・不快で分けるとすると、不快の範疇です。

「日中家に居なければ」全く問題ないのです。

外行って働け!!

ではあるのですけどね。

日射取得が良い事ばかりではない。

という証左のために敢えてエントリーしました。

私って勝手・・・

レンジフードの選び方

キッチンに食洗機をビルトインする人は多いですよね。

CACICOもそのようにしているのですが、お皿を洗う。

と言うよりはこんなモノを洗うことが多いです。

これ、キッチンのレンジフードの中にあるシロッコファンの羽根です。

この形状、いかにも掃除が面倒そうですよね。

ですが、食洗機なら一発です。

「複雑な形状と油汚れ」は、食洗機がもっとも得意とするジャンル。

この流れなら食洗機の話・・・ではなく、レンジフードネタです。

レンジフードを選ぶ時はデザインで選んでしまいがちですが、

CACICOとしては機能で選んで欲しいのです。

ポイントは掃除のしやすさ。

写真のファンですが、とても簡単に脱着できるのです。

具体的には、

①整流板を外す。これもボタン一つ(正確には両側に2個ですが)

②油受けを外す。これもワンタッチ

③ファンを外す。 写真の黒い出っ張りがボタン。

と、シンプルそのもの。

この簡便さがあって初めて「掃除をする気」になるのです。

と言っても、食洗機に入れるだけなのですけどね。

Low-Eいろいろ

Low-Eガラスは、大きく2種類に分かれます。

遮熱タイプと断熱タイプですね。

遮熱タイプ→日射遮蔽タイプ

断熱タイプ→日射取得タイプ

とも呼ばれます。この方が分かりやすいですね。

グレードが同じであれば、断熱性能が変わらない2種類ですが、

(厳密には遮熱タイプの性能が少しだけ良い)

日射に対する考えが大きく違うのですね。

旭硝子のサンバランスで比較してみます。

μ値(日射熱取得率)

一般ガラス  0.89

ペアガラス  0.80

遮熱タイプ  0.39

断熱タイプ  0.61

大分差があります。

可視光や日射の透過率も変わりますので、

断熱タイプの方が、素直に明るいです。

なので、

冬のことを考えたら断熱タイプがお薦めで、

夏のことを考えたら遮熱タイプが有利です。

と言っても、季節によりガラスを変える訳にはいきませんので、

地域とか方角(家の向き)によってガラスを変えたりします。

以前は、ざっくり

寒い地域は、断熱タイプ

暑い地域は、遮熱タイプ

という区分けだったりしますが、

最近は真面目に考えて

南   断熱型

東・西 遮熱型

北   断熱型

という提案をする人もいます。

ポイントは南に断熱型を持ってきているところ。

これは、

夏場の日射遮蔽は庇で行って、冬場は日射取得してやろう。

という前向きな発想ですね。

この発想自体は悪くないと思いますが、

先述した通り、自分が建てる地域の気候や、家自体の方位を考えてから。

特に方位は問題です。

一口に「南」と言っても、南西~真南~南東のどこに該当するかによってまったく違うのです。

うどん県においては、高断熱住宅の「日射取得」は出来るだけ控えめで。

が正しいです。

この辺り、料理の味付けに似ている気がします。

薄い味付けを濃くすることは簡単でも、濃い味付けを薄くするのは難しいのです。

却って分かりづらい例えかも・・・

 

後、日射取得において一つだけ留意点を。

それは家具や布地などの日焼けです。

紫外線透過率のデーターを

一般ガラス  74.3%

ペアガラス  59.8%

遮熱タイプ  17.4%

断熱タイプ  27.8%

何事も良い事ばかりではないのです。

日射取得開始か?

今朝は肌寒い朝でした。

室温も夏以降初めて26℃を割ったので、

日射取得の時期に入ったようです。

今までは27℃前後だった室温が、

真冬に向けて低下していく過程の始まりです。

ここからは、

日射取得で、どの程度「熱」を確保出来るかが大切。

当然ながら曇りや雨の場合は、日射熱が期待できませんし、

季節と共に、室温をジワジワと失っていくのです。

 

住宅における温熱環境の設計は、

「冷房・暖房」の時期を如何に短く出来るかが腕の見せ所。

と言っても、

「冷房」期間を短くする設計と「暖房」時期を短くする設計は

基本的に両立が困難。

「冷房期間を短くしたい」場合は日射遮蔽に力を入れます。

一方

「暖房期間を短くしたい」場合は、日射取得が大切。

この2つはトレードオフの関係なのです。

 

なので地域によって、設計のさじ加減が変わります。

寒い地域は日射取得を、

暑い地域は日射遮蔽を、

重要視するのです。

うどん県の住民であるCACICOは、当然ながら日射遮蔽を有利側に設計しました。

 

最後に蛇足を

外付けブラインドは、日射遮蔽と日射取得の両立に非常に有利です。

ですが、ブラインドだけに頼るのはお薦めできません。

何故なら、夏期にブラインドが閉めっ放しになるからです。

景色を見ることが出来ないのは、嬉しくないですよね。

またブラインドに日射が当たるのですから、少なからず輻射熱が発生します。

ですので、外付けブラインドを付けるからと言って

庇の有効性が無くなる訳では有りません。

あくまで基本は庇。

でもって、必要に応じて外付けブラインドを追加する。

というのが正解なのです。

日射遮蔽の方法は

ここ最近、秋という季節における日射遮蔽を取り上げているのですが、

なかなか一筋縄ではいきません。

太陽の高度がかなり低いからです。

外付けブラインドがあれば問題無しなのですが、

費用もそれなりにかかりますので、そんな特殊装置は別枠とすると、

①できるだけ庇を出す。

②窓の大きさは縦方向では無く、横方向に広げる。

と言うのがCACICOの提案なのですが、まぁこれも異論だらけでしょう。

特に掃き出しサッシは、日本人の遺伝子に組み込まれていると思う程の人気ぶり。

建築雑誌を見ても、「掃き出しサッシてんこ盛り」の家がいっぱい。

(床から直ぐにガラスが始まる家って多いです)

これに関しては以前

掃き出しサッシが必要な訳って?

でまとめましたので、是非そちらを読んで下さい。

一言で言うと「見た目以外に良いとこ有るの?」です。

さて外部の日射遮蔽と言えば、日本的には「よしず、すだれ」

そうでなければ外付けロールスクリーン。

これも書いたことがあります。

外付けロールスクリーン

今日は家の内側の話を。

室内の遮熱は室外より落ちますが、

何せ外で遮熱出来ないのですから仕方有りません。

順番を付けると、一般論としては

①ブラインド ②ロールスクリーン ③カーテン

という感じかもしれません。

日射遮蔽なのでフラットで隙間がない方が有利。

①と②の差は、微調整できるかどうかの違いです。

ロールスクリーンは全開と全閉しか選択肢が無いですが、ブラインドは細かい調整が出来るのですね。

日射侵入は低い位置から始まるので、ロールスクリーンを途中で止めると意味がないのです。

特に遮熱しながら通風したい。

とか

明かりをちょっとだけ入れたい。

となったら、ブラインドがもっとも融通が利きます。

機能的すぎて、家のデザインと合わない事がある。

というのが問題かも知れませんけどね。

 

まとめです。

①長い庇 ②背の低い窓 ③遮熱ブラインド

この三点が、蒸暑地域の家造りには必要。

特に、高断熱になればなるほど重要度が上がります。

太陽の熱

太陽からの熱って、季節によって違うんですね。

これは簡単に言うと、地球が23.4度傾いて自転しているから。

夏→秋→冬と、

太陽の光が、どんどん斜めに当たるため、熱エネルギーが拡散するんですね。

で、どの程度違うのか考えてみました。

夏至と冬至の南中高度から類推してみます。

夏至を100とすると、

冬至は65(ぐらい)

なので春分や秋分は82.5.

という感じだと思います。

文系の適当計算ですので、理系の方怒らないでくださいね。

 

因みに夏至って6月末ですけど、ホントに暑いのは8月。

このズレは、

地球が熱で暖まる→空気が暖まる

という時間差の問題です。

1日の中でも太陽高度が一番高い12時より、

最高気温は2時ぐらいになりますよね。

それと同じです。

 

さて話を戻します。

今年の夏至は6月22日で、冬至は12月22日。

今日は10月22日なので、77%ぐらいの熱量ではないでしょうか。

これは1日の熱量ではなく、平米辺りの熱量です。

日の出ている長さも違うので、1日に換算すると総量はもっと少なくなります。

今回はガラスに当たった熱を考えているので、

最高に暑い時期の77%ぐらいの熱が、窓ガラスに当たっている訳です。

これって結構厳しいですね。

CACICO的には、9月後半からガラス面に直射日光が当たりだしたのですが、

それは、長い庇と、腰高の窓という遮光条件ですら、という話。

(庇1メートル、窓の高さ1.5メートル)

普通の庇と掃き出しの窓であれば、

(庇50センチ、窓の高さ2メートル)

8月後半から日が当た始めるのではないかと想像します。

窓に直射日光が当たる。

と言う事は

如何に性能が良いガラスでも、室内に熱が入ります。

その実験が前回のブログ

さて、そこで何が起こるか考えてみます。

 

家が高断熱であった場合は特にですが、

室温がドンドン上がります。

(もちろん室内に入り込む日射の量によりますが)

そこで問題なのは、住宅に装備されている熱交換換気扇。

今までも何度となく書いてきましたが、

熱交換換気扇とは、室内の温度を守ろうとする換気装置。

なので、日射熱を取得した室温を維持する方向で動きます。

 

夕方になって外気温が下がったとしても、住宅内の室温は高止まりします。

高断熱+熱交換換気という仕掛けが災いするのですね。

 

外気が快適な秋だからこそ、遮熱対策はものすごく重要だと考えるCACICOです。

Low-Eガラスの現実

前回はLow-Eガラスの能力について書きました。

現実的にはどうなの?

と思われる方もいると思うので実例を。

今日(10/20)のうどん県は、なかなか暖かい日でした。

車で走っているとエアコンを切ることは不可能でしたね。

お昼過ぎ、普段キッチンに置いている温湿度計を、日差しのあたる床に置いてみました。

ワザとブラインドを開けてからです。

室温は27℃だったのですが、ほんの数分で38℃まで上がりました。

これが日射で入って来た熱のチカラです。

ガラスは、ほぼ最強のトリプルガラスのダブルLow-E仕様。

と言っても

10月の現在には嬉しくない「熱」ですが、11月に入れば有り難い「熱」になるのです。

人って勝手ですよね。

Low-Eガラスと家造り

Low-Eガラスの復習から、

Low-Eは日本語に訳すと、低放射と言う意味。

特殊な金属膜をコーティングして、熱をカット出来るのがLow-Eガラスです。

Low-Eガラスが全て複層ガラス(ペアやトリプル)なのは、

断熱性能を上げると共に、金属膜を守る意味もあります。

さて、このLow-Eガラス。

素晴らしいモノではあるのですが、性能が一人歩きしている感もあります。

光を取り入れるけど、熱は入れない

とか

〇〇%以上熱をカットする

(〇〇にはお好きな数字を入れてください)

とか

聞いてしまうと、

なんだ、それならLow-E入れとけば遮熱対策OKじゃん

と思う人が(造り手側にすら)多いのですね。

そんな風潮に、敢えて(文系的な)疑問を投げかけます。

 

そこまで遮熱出来るのなら、冬は寒いでしょうね。


「冬は窓からの日射熱で、家の中が暖かく」

こんな台詞を聞いたこと有りませんか?

CACICOの経験でも、冬の日射熱は大切です。

と言うか、

トリプルガラスのダブルLow-Eという最強仕様

だったとしても、

窓に直射日光が当たれば、室内に熱が入ってきます。

イエ、入ってくれないと困るのです。

だって冬の暖房負荷が格段に増えてしまうから。

 

冬に日射熱を取得できるガラスが、

夏に日射熱を遮蔽 ・・・できる訳ないですよね。

もちろんシングルガラスと比べれば、格段の性能を持っていますが、

それでもその遮熱性能は、冬に熱取得できる程度の性能なのです。

なので

高断熱住宅の快適は、窓に当たる日射のコントロール次第

だと思ってください。

蒸暑地域の方は特にです。

窓と庇の配置、つまり家造りのプラン段階で、

快適かどうかの答えは出ているのです。

ホーム > 「かしこい家」の性能

検索
Feeds
Meta
5 / 3412345678910...2030...最後 »

ページの上部に戻る