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衣類乾燥機を考える その1

デシカを導入している場合、ほぼ不要な設備として、衣類乾燥機があります。

(もちろん、短時間で乾かしたい場合は別ですけどね)

衣類乾燥機は、大きく分けて電気式とガス式。

電気式は時間がかかるので、ガスの衣類乾燥機が高評価のようです。

価格.comを見てみると、売れ筋ランキングで10位以内に2機種入っていますし、(順位は4位)

そして満足度ランキングでは、1位、2位のワンツーフィニッシュ。

もっとも、ワザワザ「衣類乾燥機」を単体で、購入する人は少数派。

価格.comによると、洗濯機は247種類もありますが、衣類乾燥機は16種類しかありません。

(洗濯機の内訳→乾燥機付きは122種類、簡易乾燥機付きは90種類)

なので普通に洗濯機を買う人は、ほぼ乾燥機能が付いているのですね。

話が少し逸れますが、

洗濯機には縦型(145種類)とドラム型(76種類)があります。

ドラム型の方が高価なこともあり、全てにおいて性能が上。と考えている向きもありますが、

実際の所、汚れを落とすには縦型。節水と乾燥能力はドラム型が有利なのです。

(大きな方向性の話です)

なので、「乾燥機は、あまり使わない」と考える人は、

価格とスペース効率で有利な有利な縦型を選ぶ選ぶようです。

ドラム型は、ドラムが斜めor横になっているため、出巾が広くなりますし、

何より、扉を開けっ放しにすると「単に邪魔」だったりします。

でも、洗濯機の蓋は解放しておきたいのが人情ですよね。

話を戻します。

衣類乾燥機を買う人は、一体型の乾燥機では物足りない人なんですね。

ですが、ガスの衣類乾燥機、「設置したいけど、諦めてる」という人が実は多いのです。

その原因は一重に「排気」の問題。

ガス乾燥機は、室内でガスを燃焼させるので、その排気を室外に出してあげないといけません。

ですが既築住宅においては、その排気通路を確保する事が大変なのです。

マンションにおいては、ほぼ不可能です。

何故なら、

居住者には、勝手に外壁を貫通させることが、許されていないから。

借家だからという意味ではありません。

自己所有のマンションだとしても、外壁は共有部扱いとなるので、

個人の判断で外壁面の工事が許されないのです。

する場合は、マンション自治会の承諾が要りますし、要件はとても厳しいのでほぼ無理。

それ以前に、該当マンションがオール電化では無く、ガス給湯だったとしても

ベランダや脱衣室にガスのコックがあるマンションはほとんどないでしょうしね。

ガスの衣類乾燥機を使うには、

電気コンセント、ガスコンセント、排気用の開口の3つが無いと成立しないのです。

長くなったので、次回に続きます。

トイレに窓は必要か?

今回のお題は、トイレの窓です。

住宅設計の基本ルールとして、窓の無い部屋は作りません。

日光が積極的に不要な、ウォークインクローゼットは別ですけど、

それ以外は必ず窓を付けますね。

逆に、トイレや脱衣室等に、プラン的な制約から窓を取れない場合。

「無窓」な部屋、と言うことで、ダメプランの烙印を押されたりします。

その上でCACICOは、

「トイレに窓は不要」

だと考えます。

もちろん条件次第です。

北面なら   あっても良い

南面なら   庇があればあっても良い

東と西は   無い方が良い

と、考えるのです。

その理由を書いてみます。

トイレに付ける窓の面積はどれくらいでしょうか?

縦60㎝×横45㎝ぐらいかな。

こんな小さな窓の一つにグダグダ言って・・・

と思われるかも知れませんが、まぁお付き合い下さい。

まず、必要な理由を考えてみます。

① 明かり取り

② 換気

この二つだと思いますが、②の目的で付ける人っているのでしょうか?

最近は、全館集中換気に繋ぎ込むか

人感センサーと連動した局所換気のどちらかでしょうから、

 

トイレに入るから窓を開ける。

トイレを使用したから窓を開ける。

または、トイレの窓は基本開けっ放し。

 

このような生活をされている人って、新築住宅においては少ない気がするのです。

なのに何故、現代において、トイレに窓が付いているのか?

残る理由は、明かり取りですね。

確かに無窓のトイレを使用するときは、照明器具が必要です。

なので、日中の無窓は、無駄な電気代が発生すると言えます。

ですが、窓を付けることによって失うモノもあります。

それが「熱」です。

そんな小さな窓一つで・・・

と思われるかも知れませんが、

先ほど例に挙げた60㎝×45㎝の窓は、面積にして0.27㎡。

一方トイレの基本的な面積は0.5畳ですから、

これを6畳に換算したら、0.27㎡×2×6で、3.24となります。

一方、一般的な掃き出しサッシの寸法は、2.1m×1.6m=3.36

ほとんど一緒。

つまりトイレに小さな窓を付ける事と、6畳間に掃き出しを1つ付ける事は、

熱的には同じ意味なのです。

一方、

トイレは滞在時間が短く、ほぼ座っているだけの場所なので、

明かりの重要性は、結構低いと考えます。

トイレにおける窓の可否は、

明かりを採るか、熱的な有利を取るか。

という選択なんですね。

レンジフードを考える その3

前回は、

気密が貧弱な建物は、強制同時給排の方が良い

という結論でした。

まずは高気密の定義から。

建築基準法には、気密の「気」も書かれていませんから、勝手解釈で行くと、

C値で0.6以下が目安かと思います。

 

さて、そんな高気密住宅で、同時給排タイプのレンジフードを使うとどうなるか?

当然ながら、室内は負圧になります。

どんな家でも気密の弱いところから漏気を始めるのですが、

高気密住宅と、そうでない住宅では

漏気箇所が違います。

高気密住宅の漏気箇所は、隠蔽部分ではなく、建具(窓や玄関扉)が主です。

何故かと言うと、隠蔽箇所からの漏気を感じるようでは、0.6という数値は達成出来ないのです。

一方、建具は可動しますので、どうしても気密的には不利。

調整によって、ある程度気密は確保出来ても限界があります。

なので

建具の隙間以外の隙間をゼロに近づけるのが、気密工事の目的なんですね。

高気密住宅の漏気は、トラブルに繋がらない漏気なのです。

・・・話が脱線しました。

さて、「その1」で、レンジフードの排気と給気の割合は、

10:5(メーカー談)と書きましましたが、

高気密住宅においては、これが

9:6や8:6という風に変化すると想像します。

過程としては、

①隙間が少なすぎるので、10の排気性能が担保出来なくなって効率が落ちる。

②室内の負圧が進むために、給気口の風量は増える。

と想像します。

「その1」で

「弱・中・強と風量を変えても、10:5の割合は変わらない」(メーカー談)

とも書きましたが、

これは漏気がしっかりある、つまり気密が貧弱な場合でしょう。

漏気が少ない、つまり高気密の場合は、

繰り返しとなりますが、

効率が落ちて、室内の負圧が進むため、給気量は確実に増えます。

なので、10:5というバランスは崩れるはずなのです。

 

で結局どうなんだ。・・・意見をまとめないといけないですよね。

では一言で。

性能的には、同時給排より強制同時給排の方が有利。

中運転→強運転と排気量を増やすほど、差は顕著に表れると思います。

その差は、どこかの窓を開けることで解決出来るレベルですけどね。

次に「必要か」と問われるとどうでしょうか?

金額的にあまり変わらなければ、導入して損はないと思います。

ファンが一個追加されるだけですから。

ですがメジャーな機能ではありませんので、対応機種は限られます。

富士工業で該当商品を検索したところ、

排気のみ 121機種  同時給排 22機種  強制同時給排 7機種

という機種数でした。人気度合いが分かりますね。

あっ富士工業ですが、レンジフードの製造では、国内トップシェア。

OEM(相手先ブランド名供給)が基本なので、業界の人しか知らないでしょう。

またまた話が逸れましたね。

 

CACICOの話をすると、同時給排&弱運転で生活していますが、特段困っていません。

コンロの上で煙や油煙がイッパイという料理をしない為かもしれませんが、

この辺りは生活スタイルですので、人それぞれだと思います。

最後にデシカ絡みの話をしておきます。

(デシカ日記のカテゴリーでもあるからです)

以前にも書いたことがありますが、デシカにはフレッシュアップ運転という仕掛けがあります。

(専用の配線が必要)

これは他の換気扇と連動させて、給気量だけを5%ほど増やします。

これを上手く使えば、同時給排でも強制同時給排のように使えると思われます。

デシカ、なかなかやるじゃないか。

というのが今回のオチでした。

レンジフードを考える その2

前回は、同時給排のレンジフードを動かす行為は

その半分の能力を持つ局所換気を動かすことと同じなのでは?

という問題提議をしました。

で、実はメーカー自身、解決策を持っているのですね。

それは、強制同時給排という方式。

「機械排気+機械給気」という組み合わせで、言ってみれば1種換気です。

まとめます。

一般的な同時給排レンジフード → 3種換気

強制同時給排レンジフード → 1種換気

一般の同時給排が10:5だとすれば、強制同時給排の場合10:8まで回復するそうです。

こちらのシステムは、高層マンションが主要ターゲット。

高層マンションは、気軽に窓を開けて給気することが出来ない

  &

高層階の自然換気は厳しい。(風がかなり強いでしょうね)

 

マンションに付いているレンジフードも、戸建て以上に、排気のみが主流ですが、

高層マンションでは、同時給排を飛び越えて、強制同時給排が選択されたようです。

さて戸建て住宅に話を戻します。

一般論として気密性能が貧弱な住宅は、3種換気に向きません。

自然給気を生かすためには、室内を負圧にする必要があるのですが、

その結果として、色んなところで漏気が発生するからです。

逆に1種換気は、機械(ファン)の力で空気を動かすため、

建物の気密性能に、3種換気ほどは影響を受けないのです。

で、ようやく本題のレンジフードです。

前述したように、同時給排タイプは仕組みが3種換気。

つまり、レンジフードを稼働させると、給気口だけではなく、

建物の気密欠損部分から外気が流れ込んできます。

木造住宅の主流である床断熱は、床面の気密処理が非常に面倒。

それが原因で、

レンジフードを稼働させると、足元が冷える。

というクレームが多いそうです。

 

なので、高層マンションと違う理由ですが、

気密性能が貧弱な住宅においては、強制同時給排が向いていると思われます。

では、きっちり気密工事が出来ている建物はどうなのでしょうか。

それは・・・次回に続きます。

レンジフードを考える その1

キッチンについているレンジフードの話です。

自身でも感じていたのですが、同時給排。実は完成されたシステムではありません。

今まで24時間換気における、集中換気と局所(3種)換気併用の問題点は、度々に挙げてきたのですが、

キッチンのレンジフードも、それに近い問題があるのです。

まず一般論から

レンジフードには、排気のみと同時給排という2種類があります。

当然ながら、トイレや浴室と同様、「排気のみ」が主流なのですが、

この「排気のみ」タイプは、

給気を用意せずに排気をする。

機械なので、高気密(?)住宅には適しません。

なので今回「排気のみ」の検証は行いません。

 

さてレンジフードの同時給排は、3種換気と同じシステムです。

仕組みは「機械排気+自然給気」。

これを具体的に説明すると

①機械排気が動く

②室内が負圧になる

③自然給気口から空気が入ってくる

という過程を辿ります。

つまり

室内が負圧になるのが大前提なんですね。

メーカーの試算によると

排気を10とすれば、給気は5程度らしいです。

排気量の半分は、室内の負圧を作り出すのです。

この割合は、風量を上げでも下げてもあまり変わらないそうです。

(弱運転でも、強運転でも、割合は変わらないそうです)

弱運転だとしても、レンジフードの風量はかなり多いです。

24時間換気の例として、ロイヤル電気の仕様書を見てみますと、

風量は105~214 m3/hと書かれています。

換気設計をする時は、フルパワーはあまり想定しないので、

稼働時は150 m3/h程度でしょうか。

一方CACICOが使っているレンジフードをみると

弱  230 中  300  強  420 と表記されていました。

なので、レンジフード風量の大きさが分かります。

さて、先ほどの10:5の割合からすると

同時給排レンジフードとは、

弱  115  中  150  強  210

の局所換気を付けているのと同じ。

「感じ」で申し訳ないのですが、浴室換気扇ぐらいの風量かも知れません。

 

さて今までの(へ)理屈をまとめます。

同時給排レンジフードを動かす事は

窓を開けずに浴室換気扇を回す事と同じなの?

はたして、その考え方が良いのかどうかを、次回検証していきます。

換気の世間話

先日、24時間換気で有名な、ローヤル電気の営業さんと話す機会がありました。

p04_4

で、気になったのが、この風量調節コントローラー。

(右側のイラストは気にしないで下さい)

何かというと、給気と排気の出力をバラバラにコントロールしている所。

ローヤルの換気扇は、省エネモードが搭載されています。

外気温が快適な時は、給気を最小に絞って、電気代を節約するというもの。

これ自体、CACICOとしては、「?」な仕掛けです。

気密を取った住宅で、給気だけを絞り込めば、建物内が負圧になるだけですから。

そのように質問したところ回答は、

「快適な時期は、窓開けるから良いのですよ」

と言うものでした。

その時は、それ以上突っ込まなかったのですが、

①留守中は、どうするのか

②天気が悪い(雨天)場合はどうするのか

と、やはり無理がある仕掛けだと考えます。

これを真面目にやるのなら、連動給気シャッターを付けるしかありません。

それはともかく、給気と排気のバランスを変えるのが前提

だからこそ考えられたコントローラーなのですね。

因みにローヤル電機の24時間換気は、

トイレ、洗面所はOKですが、浴室はNGという仕様です。

なので、24換気+浴室は局所換気扇という形にならざるを得ません。

社内で浴室も換気経路に取り込む検討をしているが、まだ目処が立っていないそうです。

給気と排気を別々にコントロールする。

と言う考えが面白かったので、以下の提案をしてみました。

 

浴室を換気経路に組み込もうという試みは高評価。

だけど現状、局所換気との併用なのだから、まずはこちらの対応策を考えて欲しい。

具体的には、

局所換気を回している間だけ、給気量を増やすという仕掛け。

デシカで言うところの、フレッシュアップ運転ですね。

以前、ブログに書きました。

浴室を換気経路に取り込むのがBESTとすれば、

浴室換気扇と連動させて給気量を増やすのは、BETTER止まり。

だけど、これなら直ぐに対応可能。

何せ、今

「温度センサーと連動させて、給気を絞る」

という仕掛けを作れているのですから。

出来ることからやって欲しいのですが、はてさてどうなるのか?

こうご期待です。

四国は晴れている!!

うどん県が「晴れの日」一番県、と言うのは有名(なハズ)。

1974年だから42年も前ですが、オイルショック後、新エネルギー開発のため、

太陽熱発電(サンシャイン計画)の実験プラントを、うどん県の「仁尾(現在の三豊市)」に作りました。

それぐらい「晴れ」が多いのです。

先日もリンクした晴れ日数ランキングですが、

一位  香川県     249.5日

二位  徳島、愛媛県 245.9日 

四位  高知県     245.1日

って、四国ばっかし・・・

因みに最下位は

47位  秋田県    158.5日

香川と秋田では、晴れの日が91日も違う。

だから秋田美人は色白なのかも。

日射を遮蔽するにしろ取得するにせよ、この地域差を加味せずには、住宅は造れないですね。

CACICOが発している情報は、うどん県にジャストミートしている(ハズ)なのですが、

他地域においては、違うんだろうなぁと改めて考えさせられました。

日本、狭いようで広いです。

+2℃の真実

先日のブログネタである陽だまりを、サーモカメラで見える化しました。

IR_0037

これは床の映像です。右側の赤い部分が、陽だまり。

この日は晴れたり曇ったりだったので、温度上昇はMAXではないハズ。

最高温度は29.2℃、一方日の当たっていないところは26.2℃。

温度差は、3℃・・・ではなく、陽だまりの近くなので、輻射熱で上昇しているのです。

何故なら、大きく離れると床の温度は23~24℃。

つまり、室内の陽だまりは温度が6℃近く高いのですね。

天気の良い日は、その陽だまりが西から東に室内を横断します。

太陽高度も変わるため、場所も日々刻々と変わります。

体感した事は、もう一つあります。

それは「明るさ」という問題。

直射日光の「もの凄い明るさ」は、目にも大きな負担となります。

単に眩しいのですが、実はそれだけではありません。

それ以外を「薄暗く」感じてしまうのです。

明るいところを見る時に、人の身体は自然に瞳孔を狭くします。

目を細めて、光の進入量を減らす訳です。

で、この変化は急に切り替えられるものでは有りません。

明るいところから暗い所に入ると、全く見えなくなる。

という経験は誰にもありますよね。

陽だまりの近くに居る人は、その「眩しさ」から、

目を守るモード(明順応)になっています。

その為、それ以外の充分に明るい場所を、薄暗く感じてしまうのです。

 

日射取得には、温度と光量のムラというオマケが漏れなく付いてくるという真実。

昼間は仕事していて家に居ないからOK。

って話でもないですよね。

自然相手に、「いいとこ取り」は出来ないのだなぁ、と実感しました。

陽だまりは快適か?

陽だまりポカポカ、って良いイメージがありますよね。

低い気温でも、風が無く暖かな日射があれば、気持ち良いでしようね。

栗林公園ならきっと幸せ。

CACICOの場合、冬期の日射取得で得られる熱量は、室温にして+2℃でした。

これを多いとみるか、少ないとみるか。

窓や庇を調整すれば、増やす事は可能だったと思いますが、

うどん県民とすれば充分だと思っています。

なぜなら高性能住宅においては、少しの暖房で室内を20℃以上にする事は簡単。

冬の日射取得は、多ければ多いほど良いと思われがちですが、

少なくともうどん県では、高断熱住宅のオーバーヒートが気になります。

冬場にオーバーヒート?と思われるかも知れませんが、

直射日光が当たるところや、そこからの輻射熱自体がなかなか強烈なのです。

栗林公園と違って室内の陽だまりは、暑くて眩しい場所なのです。

日射取得の窓は多くの場合リビングにあります。

そして、その陽だまりは、太陽の動きに連動して刻々と移動します。

日中、その陽だまりが「暑くて眩しい場所」だとしたら・・・

+2℃のCACICOにおいてさえ、

陽だまりに好んで居たいとは思いませんでした。

ただ、これはあくまで、うどん県の話。

もっと冬が厳しい地域は、事情が違うのかもしれませんので、

その辺りはお国柄と言う事で。

晴れ日数ランキング日本一である、一うどん県民の意見でした。

快適な暖房とは何か

先日、床下エアコンの事を書いたので、暖房について考えてみます。

理想的な暖房は、

24時間換気から、温度と湿度がコントロールされた新鮮空気が出てくる。

これが最良です。

その目的で、デシカとパッケージエアコンを組み合わせられないか、

と模索した時期もあったのですが、CACICOでは無理でした。

なので換気は別系統として、「暖房」だけで考えてみます。

快適な暖房とは、

気流の発生を最小限にして、床面全体を22~24℃に安定させる。

これだけです。

あっ、高性能住宅の場合だけですからね。断熱性能が低いと、単に寒い部屋です。

この目標をクリアする手法としては大まかに次の3つ。

①全館空調+基礎断熱

②床暖房

③床下暖房+基礎断熱

他にもあるよ。という声が聞こえますが、CACICOの知識不足と言う事でお許し下さい。

各ポイントを列挙します。

①は一部ハウスメーカーさんが導入していますが、このブログは一般論ですからね。

基礎断熱と書いたのは訳があります。全館空調は簡単に言うと全館エアコン。

空気による暖房の場合、一番温度が上がりづらいのが床面。

床の温度をエアコンで目標値に上げようとすれば、室温は数度高くなってしまいます。

この状態を解消するには、床下に暖気を送り込むしかなく、

結果、床断熱では無く、基礎断熱が必須となります。

後エアコンと換気は、一般的に大きな風量差があります。

エアコンを稼働させても風量が上がらないシステムである事が必須。

 

②の床暖房ですが、こちらは床断熱でも基礎断熱でもOK。何せ床自体を暖めるのだから。

問題になるのはその能力。

20℃~40℃ぐらいの間で、細かい温度&タイマー設定ができる器機

&床全体への敷設が必要。

これを一部のハウスメーカーは、比較的ローコストで達成しています。

独自で導入するには向いていません。

可能かも知れませんが、高価なものになるでしょうから。

 

③の床下暖房。前回床下エアコンを取り上げましたが、実は色んな方法があります。

床下エアコンが(一部で)人気なのは、器機の安さと省エネ性。

壁掛けエアコンを暖房器具として論評すると

「吹き出し温度が高く気流を強く発生する」ため、お世辞にも快適な暖房器具とは言えません。

その理由は、冷房と兼用している空気暖房だから。

天井近くに取り付けて、「足元に暖気を」と言われたら、

暖かい風を床面に吹き付けるしか無いですよね。

そんなエアコンですが、

床下という閉鎖空間で動かすのであれば、上階である居室に悪影響がない。

つまり間接暖房として使用するなら「有り」と考えた人がいるのですね。

エアコンの話はここまでにします。

③の課題は、床全体をムラなく暖める設計能力にあります。

エアコン以外では放熱器や、蓄熱暖房などがあります。

この3つ、

①と②は、設備器機自体の能力に負うところが大きく、

逆に③は、設備器機以外のテクニカルな要因が必須になってきます。

どの方法を取ったとしても、結果、床温全体を22℃近辺に固定出来れば良いのです。

それが達成された時、

熱源を意識しない生活が始まります。

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